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- 悪役の◯◯っ!【童話系短編集】
- 日時: 2016/01/21 20:53
- 名前: 梨 苹果 (ID: dDPEYPay)
*目次*
「シンデレラ、の義姉」
「人魚姫、の海の魔女」
「ヘンゼルとグレーテル、のお菓子の家の魔女」
「白雪姫、の魔女」
「ラプンツェル、の魔女」
*お知らせ*
1月21日_スレ立て
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- Re: 悪役の◯◯っ!【童話系短編集】 ( No.1 )
- 日時: 2016/01/22 18:35
- 名前: 梨 苹果 (ID: JbG8aaI6)
私に義妹ができるようです。ただ、お母様は義妹のことをよく思っておらず、よくない感情を抱いてるようなので、助けたいです。でも、
「この顔じゃ無理ね…」
鏡に写るのはキリリと上がった意地悪そうな細い眉と空色の瞳。くるくるとドリルのように巻かれた黄金の髪。なるべく優しく微笑んでみるも、巷で流行りの恋愛小説の悪役の女の子みたいだ。これが私の生まれつきの顔。
やって来るまだ見ぬ妹に思いを馳せながらその日を過ごした。
「こんにちは。今日からお世話になります。お義母様、お義姉様。」
優雅にドレスの裾を摘まむ白金の髪の美しい少女。その顔には柔らかい笑みが浮かんでいる。まるで私と正反対なヒロイン顔に少し嫉妬してしまう。
お母様はそんな義妹を一瞥すると、足早に去って行きました。そんな義母に不安を抱くように義妹は少し眉尻を下げてしまいました。
そして、義妹の地獄の日々が始まりました。
再婚して早々、お義父様が死亡したのです。私の目から見ても、非常にいいお父様だったので、期待していたのですが…。お義父様が亡くなると私の二人の姉とお母様が義妹をいじめ始めたのです。義妹の綺麗な服はお姉様のものになり、毎日灰だらけになって掃除する義妹。そんな義妹を『シンデレラ』とお母様たちは言いました。
しかし、非力な私は義妹を助けることができずに時が経っていきました。
「皇子様の婚約者を決めるパーティー…?」
お母様たちは大変張り切った様子で言いました。
どうやら貴族たちがいつまで経っても婚約者を決めない皇子に焦りを感じたらしく、こんなパーティーを開いたようなのです。対象は貴族の令嬢は全員来るように、とのことらしいです。お母様は更なる地位を求め、私達娘に皇子に選ばれるようにしたいようでした。そして、どんな扱いをされていても義妹は貴族の令嬢。ですがお母様は義妹を行かせたくないようで、留守番を命令しました。
「わかりました、お義母様。」
義妹は酷く悲しげに礼儀をするとその場を立ち去りました。
________ここは、姉である私が一肌脱がなくては。
「パーティーに行かない、ですって!?」
お母様は大変憤慨したようで私の頬を叩きました。
「ええ。私のような者が行っても意味はないかと。」
「…この、親不孝者!」
お母様はくるりと踵を返すと二人の姉を連れて屋敷を出ていきました。残るのは、義妹と召し使いだけでした。
「ねぇ、貴女。お城に行きたくない?」
義妹にそう言うと、義妹はこくり、と嬉しそうに頷きました。私は召し使いの方に振り向くと、私が着る予定だったドレスを持ってこさせました。サイズは…うん、大丈夫ね。
「これを着て、いってきなさい。」
「でも、義姉様…私のような者が…」
「シンデレラは可愛いからね。ちゃんと外に馬車も手配させてあるわ。ちょっと古いけど、大丈夫よ。」
そう言うと、義妹はじわじわと瞳に涙を浮かべると、足早に駆けていきました。意外と行動派なのね。
ねぇねぇ終わりと思った?ねぇねぇ終わりと思った?ねぇねぇ((
保留です。
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