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ねぇ、気付いてよ
日時: 2016/03/30 00:45
名前: 泉 明 ◆hr2E79FCuo (ID: sekKWeQr)
参照: http://第2弾の小説

今回で2作品目です。
よろしくお願いします。
幼馴染みとの不器用な恋

設定
主人公
桜井 華 (さくらい はな)
中学1年
祐介と幼馴染み
バレー部

岩崎 祐介(いわさき ゆうすけ)
中学1年
華と幼馴染み
水泳部

荒井 里帆(あらい りほ)
中学1年
華と友達
祐介と同じ部活(水泳部)

この3人以外は、覚えなくても大丈夫です。

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Re: ねぇ、気付いてよ ( No.1 )
日時: 2016/01/28 18:46
名前: 泉 明 ◆hr2E79FCuo (ID: sekKWeQr)
参照: http://第2弾の小説

桜が舞うこの季節。
私の隣には、イケメンが…。
「おい、顔大丈夫か。」
「失礼過ぎでしょ。祐介も想像してたんじゃないの?」
「何をだよ。」
「何でもないですー。」
もちろん、私の隣にイケメンなんていない。
いるのは水泳バカだけ。みんな、イケメンって言ってるけど、意味不明。
「何か失礼な事、考えてないか。」
「気のせいだよ。水泳バカ。」
「はあー?」
「早く行かないと遅刻するよ。」
いつも隣には、祐介がいた。
これからもいっしょだと思ってた。

Re: ねぇ、気付いてよ ( No.2 )
日時: 2016/03/30 00:21
名前: 泉 明 ◆hr2E79FCuo (ID: sekKWeQr)
参照: http://第2弾の小説

「見えなっ。」
「華の身長が、低いからだろ。」
「ウッサイ。」
隣で不満げに頬を膨らますアイツ。
俺の幼馴染み。こうやって、クラス分け表を見てるだけで、何人かがチラチラ見てる。
俺は、そいつらに見えるように華の頭をくしゃっとした。
「ちょっ、何すんの。」
「代わりに、クラス見てきてやるよ。」
「そーして貰わないと、困るんですけど。」
よし、これで多少は虫避けできたな。
俺は、クラス表からアイツの名前と自分の名前を探した。
「ラッキー、クラスいっしょじゃん。」
「なんでそんな、喜んでんの?」
「うわっ、びびった。」
気付いたら、アイツが隣にいた。
ヤバイ、どうやって誤魔化そう。
「何でもねぇーよ。」
「嘘だー。」
「俺達、4組な。」
「やった、いっしょじゃん。」
何でお前は、期待させるような事いうかな。
こんなんだったら、またライバル増えるだろ。やめてくれ。中学行っても、俺の心配は無くならそうだ。

Re: ねぇ、気付いてよ ( No.3 )
日時: 2016/02/08 19:56
名前: 泉 明 ◆hr2E79FCuo (ID: sekKWeQr)
参照: http://第2弾の小説

クラス表見てると、祐介を見てる人が何人かいた。
見られてるって気付いてない祐介は、私の頭をくしゃっとした。
本当に心臓に悪いから、やめてほしい。
でも、いっしょに居たいって思うのは、昔からいっしょだからかな?

まぁ、いっか。
気楽に考えることにした。
前を見ると、祐介がボーッとしていた。
クラス分け、見てるんじゃないな。アイツ。けしからんヤツめ。
ちょっと、イタズラ心が働いた。
私はそーっと背後にまわり、祐介の目を手で覆った。
「うわっ」
祐介がまねけな声を出した。
笑える。
「何、ニヤニヤしてんだよ。」
「べっつにー。何でもありませーん。」
「この野郎、こうしてやる。」
「きゃー。」
祐介が私の首を絞めた。
「苦しい」
「反省したか。」
「した、した。」
玄関に向かって歩くと、襟が当たってちょっと痛い。
割とガチでやりやがったな。いつか、仕返ししてやる。
「つーか、後ちょっとで入学式始まるじゃん。」
祐介の一言で、廊下をダッシュした。
おかげで、入学式早々に遅刻という事は回避した。

Re: ねぇ、気付いてよ ( No.4 )
日時: 2016/03/30 00:24
名前: 泉 明 ◆hr2E79FCuo (ID: sekKWeQr)
参照: http://第2弾の小説

「今日から、担任の柚原咲だ。1年、よろしく。
ちなみに、絶賛非リアだから。兄が24以上は自己紹介で、報告な。」

キャラ、濃くね。このせんせー。
「呼び方はー?」
「何でもいーぞ、変なのじゃなければ。」
いーのかよ。
「じゃあ、咲ちゃん。」
「華、捻りがねぇなぁ。」
「じゃあ、何。」
「ひんにゅー。」
「岩崎、殺す。」
「体罰だよ、咲ちゃん。」
「とりあえず、自己紹介してけー。1番からー。」
「あ、本当だ。咲ちゃん、胸ない。」
「桜井、お前も殺されたいのか?」
「すいません。」
即答。
クラスで最初の気持ちの団結は、これだったらしい。
「じゃあ、自己紹介してけー。」
「はーい、荒井里帆です。水泳部希望。好きな物は、水着着たイケメン。」
あの子、見たことある気がする。
「次ー。」
「岩崎祐介。水泳部入りまーす。桜井華と幼馴染み。よろしく。」
「」
「」
「次ー。」
「はい。桜井華でーす。バレー部かな。祐介と腐れ縁です。1年、よろしく。」
どんどん進む、自己紹介。
当たり前のように、名前なんか覚えてない。
荒井?って子ぐらい、印象的じゃなければ覚えてられない。
「教科書とワークな。亡くすなよ。」
「せんせー。字、違くない?」
「あえてだ。」
今、配られた新品の教科書達。
少したつと、汚れて来るんだよ。
みんなも、そうでしょ。裏側とか。
「誰に、言ってるんだ?頭、おかしいヤツみたいだったぞ。」
「うっさい。グサグサくるなぁ。〇ールドトリ〇ーのきくっちーみたい。」
「誰?」
「耳がいい人。」
「よっし、もう帰れるぞ。帰る用意しろー。後、岩崎と桜井は説明ぐらい聞け。」
「すいませーん。」
見事にハモッた。
「あ、お前らリア充か。そうなのか?担任をさしおえて、生意気な。」
「違います。最後の方、咲ちゃんおかしいし。」
「マジ?つーか、もう時間だから。もう帰れ。お前ら。
今日、合コン。」
「頑張って〜。」
「じゃあ、早く帰れ。さようなら。」
「さようなら。」

君への思いに気付くまで、あと半年。

Re: ねぇ、気付いてよ ( No.5 )
日時: 2016/03/30 12:30
名前: 泉 明 ◆hr2E79FCuo (ID: sekKWeQr)
参照: http://第2弾の小説

時は流れ、5月。
私達は、高原学校に来た。
「すげー。」
隣で珍しくニコニコしてるのは、祐介。
「アホ面。華にバカが伝染しちゃうでしょ。」
前にいるのは、里帆。入学式の次の日に声をかけたら、息があって仲良くなれたんだ。
「うるさいぞ。静かにしろ。荒井、岩崎。バスから降ろしてほしいのか。」
「すいません。」
「咲ちゃん、さすがだなー。かっこいい。」
「俺、幼馴染みがあんなんになったら、もうしゃべりたくねぇ。」
バチーン。そんな音がした。
「岩崎はそんなに降りたいのか。おら。」
「いいえ。」
祐介の方を見ると、目が合った。
周りをキョロキョロ見て、何か確認してる。
「華、今日部屋抜け出して、星見に行こう。」
「え、」
「大丈夫だって。な?」
「怒られたら、祐介のせいだよ。」
「よっし、」
笑顔で喜ぶ祐介は、ちっちゃい子みたい。バスが、つく。
2泊3日、楽しめそうだと確信した。


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