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- 赤石家の兄妹に拾われたネコの日常
- 日時: 2016/02/03 17:50
- 名前: ちな (ID: SI2q8CjJ)
ある日…
雨の中捨てられた猫。
「あれ、猫。」
「ん、なんか太ってんだけど。」
—とんでもない兄妹に拾われてしまった—
新作作りました!ちなです!
赤石家の兄妹の拾ってきた猫の本音が中心です!
♪登場人物♪
・赤石 文也(あかいし ふみや)
高校1年生。妹と2人で住んでいる。
無表情で不器用。ナルシストな性格だが割とモテる。顔はそこそこ。
・赤石 桜(あかいし さくら)
中学2年生。背中までのびたストレートな茶髪が特徴。
無表情で笑わない。不登校の超天才。発明が得意。
・白山
二歳。白と茶色。オス。無表情兄妹のツッコミ役。
桜が発明した首輪をつけている。
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- Re: 赤石家の兄妹に拾われたネコの日常 ( No.1 )
- 日時: 2016/02/03 17:46
- 名前: ちな (ID: SI2q8CjJ)
俺はまともな人生を送れてないと思う。
ネコで生まれてきた時からつくづく思う。
のらネコの時、親とははぐれ・・・
どっかの小学生に拾われては捨てられ・・・
捨てられてその小学生はこう言った。
「ごめんねー。いい人生お送り。」
そんな言うなら・・・いっそ最初から拾うなよ!
ま。そのまま死ぬわと思ったわけ。
ツッコミ癖がついたのもこのときだった。
なのに・・・
まさかこんな事なるなんて思わねーよ!
「ねえねえ、文也。これなあに?。」
「ん?それはネコって言う、ネコ科の動物だよ。」
こいつわざとか!
ネコって言うネコ科だよ、って!
何ネコネコ言ってんだよ?!
やば・・・ツッコミ癖が・・・
「じゃあ、桜の研究に使えそうだね!もって帰るわ。」
怖っ?!なにこの子。
ニヤって笑ったでしょ?!
あーもう!もうどーせ死にますよぅーだ!
どうにでもしてください!
————
あれからどれくらい時間がたっただろうか・・・
寝てしまったし覚えてない。
ここは家か?
段ボールにはいってたはずの俺はクッションの上にいた。
ぶるぶると頭を振る。
桜「できた。これつけてみてよ。」
茶髪の少女がいた。
首ねっこを掴んで可愛いリボンの首輪をつける。
白山「なんだ?このピンクのリボン?!俺は男だけど?!。」
ピンクのリボンの首輪に反論する。
「え?ごめんね。私女の子だから。」
すると少女はニヤッとした。
え?俺の言葉通じてるくない?
白山「?さっきの俺の声?」
バンっ。
少女は首ねっこを掴んだまま壁を叩いた。
桜「私が作ったの。今のあんたの声!このクソ猫っ!。」
白山「は、、、はい!。」
桜「私は桜。赤石桜。あんたは?。」
白山「…名前は無いんですけど。」
桜「は?。」
文也「あれ?桜とネコ何やってんの?。」
白山「おお!あんちゃん助けてくれ!。」
・・・しまったあああ!
ネコがいきなり話したら・・・
文也「・・・ネコ、お前喋れたんだ。すげーな!。」
桜「あのさ。名前こいつどうする?。」
文也「白山・・・・」
ネコ「は?。」
桜「う・・・合ってる・・・」
白山「はあ?!白山?!なんで呼び捨てだっ!。」
桜「あ?!居候のくせに何言ってんの。」
首輪を引っこ抜く。
文也「あ、白山!首輪外すと・・・」
ネコ「にゃーにゃー。」
文也「うけんな!これ!」
桜「ギャップがきもい・・・」
つーか、この兄妹マジ悪魔だからっ!
- Re: 赤石家の兄妹に拾われたネコの日常 ( No.2 )
- 日時: 2016/02/03 19:43
- 名前: ちな (ID: SI2q8CjJ)
白山「・・・はあ。こいつらなんなのマジで。」
桜「いや。人ですけどそれが何か。」
文也「だよねっ。」
普通ここはキャットフードだろっ!!!
白山「ねえ。なんで!ネコにサラダと目玉焼き出して!!食べれるわけねーだろうがっっ!!!。」
桜「え?食べれないの?。」
あったりまえだろーが!
文也「そうだよ。桜。常識だろ。」
おー!あんちゃん言ってくれ!
文也「ネコはネコ舌だから熱い目玉焼きは食べれないの。」
うんうん。って・・・ちが———う!
白山「キャットフード!常識でしょ!買ってこいよっ。」
桜「あんた自分で買えば?。」
文也「金持ってないじゃん。ネコは。」
なんかバカにされてない?!
桜「人間の言葉喋れるから大丈夫じゃないかと。」
無理でしょ!
桜「う・・・買ってくる。」
文也「あ。いや。実はもう買ってきてる。」
・・・
白山「いや!おまっ、最初っから出せよ?!。」
桜「ごめんね。でもあんた首輪無かったら・・・」
白山「めんどくせー。」
まあそれにしてもキャットフードはうまかった。
もう針は9時を指してる。
白山「お前らの母ちゃんと父ちゃんまだ帰って来てねーな。」
桜が黙り込む。
文也「ああ。母さんと父さんは仕事忙しくて年に
数回しか帰ってこない。もちろんこの間のお正月も2人だった。」
桜「あんな人たち・・・ママでもパパでもない。」
白山「・・・そうか。お前ら・・・・」
桜「別に。かわいそうとでも言いたいわけ。」
文也「おい!桜っ!。」
桜「ご、ごめんなさい・・・」
白山「・・・?。じゃあ俺がお前らの親がわりって訳だな!。」
桜「・・・は?。」
文也「・・・えっ。」
白山「て・・・事じゃないの?!。」
桜「飼い主と奴隷じゃないの?。」
白山「なんだよ!奴隷って言うな!」
文也「ま、そんなカンジじゃない?
人間の年齢でいえばの話ですけどね。」
桜「まーね。」
文也「どっち道、大切な家族なのは変わりないよ。」
ふ・・・文也・・・・
ちょ・・・感動的・・・・
桜「どうせ。LINEのホムガにしてかわいいでしょーとか言って女の子たちにコメもらおうとしている下心丸見え。」
文也「・・・バレた?。」
前後撤回!やっぱ兄もクズだわ!!!
この兄妹そうとう怖いわ!!
- Re: 赤石家の兄妹に拾われたネコの日常① ( No.3 )
- 日時: 2016/02/03 19:59
- 名前: ちな (ID: SI2q8CjJ)
ネコに生まれ赤石家に飼われた俺。
首輪を付けて人間の言葉をしゃべれるようになりました。
悪夢のような日常です。
—初日—
白山「っ・・・ん〜。」
背筋・・・ではないか。体をぐーっと伸ばして・・・
朝の7時か。
平日って事になるかな。
コタツ気持ちー。
中にはいるとポッカポカ〜。
むぎゅ。
白山「いてっ。でかっ。足でかっ。」
文也「あれ?白山はいってたや。」
白山「いて・・・」
文也「ま、コレ食べな。」
白山「おお。ふわああ。」
文也「ネコのあくびってスゲーな。」
白山「お嬢ちゃんは?。まだ起きねーのか。」
文也「・・・嬢ちゃんって桜の事?マジうけるー!白谷!。」
白山「白山だって!お前がコレ付けただろーが!!!。」
文也「あいつは・・・不登校なんだ。」
白山「・・・は?。」
文也「あいつは学校いかねーの。心にも体にも今じゃ、傷を負って俺は元からだけどあいつは変わってしまった。そして笑わなくなった。」
白山「・・・そうか。」
この兄妹がクズでクズだと思ってた反面。
本当は良い子で良いやつらだと思ってたから。
白山「俺・・・桜の力になりたい。」
文也は口端をつり上げてと笑った。
その大きな手が俺の頭を撫でた。
文也「ありがとう・・・でも俺の口から今はまだ話せない。」
白山「そうか・・・」
文也「行ってくる!もう時間なってるし!やべっ!。」
大きなたくましい兄の後姿。
ちょっと感動するわ。
ん?
白山「お。おい!鞄開いてる!中身が落ちて行ってるから!バカ兄貴」
妹の桜の心の鍵を開けるのは難しいらしい。
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