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溶かすチョコ、溶かしたい恋心【バレンタイン限定短編集
日時: 2016/02/03 15:28
名前: りお (ID: HT/LCIMm)


はい、みなさんこんにちはりおです。

そうです、ご存じのとおりインフルにかかr((




まあ、それはとにかく今のうちに小説投稿するみたいなね。



ただの短編集。

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Re: 溶かすチョコ、溶かしたい恋心【バレンタイン限定短編集 ( No.1 )
日時: 2016/02/03 15:46
名前: りお (ID: HT/LCIMm)

≫待ち伏せショコラは雪に映える


はあー・・・指先を温めるように吐いた息が、

この季節らしい混じりけのない白になってふわ、と消えた。

まったく・・・サッカー部はまだだろうか。遅いなあもう。



私が時間をつぶしてちょうどいい時間に出てきたというのに・・・

天気は私が外に出るのとほぼ同時に雪に変わった。



ちろちろと視界に移る冷たい白を眺めながらふう、また息を吐いた。








それからいくばか経ちなんとなくそれっぽい人影が見えた。

なんとなくでも分かるのは、言わずもがな彼に恋してるからだ。



私はさっと前髪を整え、自然を装って、自然な声で

自分の中では自然な声で告げた。


「おつ、かれさま!これ、一日遅いけどバレンタイン…だ、よ?」

声は震え、緊張があらわになっていた。

ああ、もう練習したのに!なんて不自然!



ちら、と彼の顔を窺うと、

少し紅く染まった頬で、小さくありがとう、って笑った。



待つ時間さえも恋のお砂糖にしかならないみたい?










Re: 溶かすチョコ、溶かしたい恋心【バレンタイン限定短編集 ( No.2 )
日時: 2016/02/04 13:17
名前: りお (ID: HT/LCIMm)


≫嘘ほど甘いものはない



トロ・・・くるくる回すとチョコは艶をもって

チョコという名前たらしめる原因のカカオの香りが


濃厚すぎるまでに私の鼻孔をくすぐった。


「・・・ふう〜」

一つ満足気に息を吐くと、慎重にタルトに、

チョコを流し込んだ。



まあ、言ってしまえばチョロいよね。

だって、同じお菓子を安く渡して、

甘あーい言葉を量産すればいいんだもん。


上目使いと清純な雰囲気はマスト。


そんなことを考えて私は自嘲気味に笑った。

大抵の男は落ちるのになあ・・・



隣の男は私のむすっとした視線に気づいて言って見せた。


「あー、いい匂い俺にもくれよ、兄妹だろ〜?」












その関係さえ嘘にしてしまいたい。


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