コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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秘密の恋ノート
日時: 2016/02/03 21:34
名前: ちな (ID: SI2q8CjJ)

いつからだろう・・・

こんなにキミと数秒だけでも、瞳が合うだけでドキドキする私。

恋はこんなに人を変えてしまう。

でも・・・

でも・・・



この想いは気づかれないまま。

ノートに書かれている文字をみてふと思う。


*_*_*_*_*

こんにちは!作者のちなです!

学園ものの新作です!

よかったら『赤石家に拾われたネコの日常』もぜひ応援してください!


—登場人物—

・坂井 沙菜(さかい さな)
高校1年生。吹奏楽部。天然で背中にまで伸びた長い黒髪が特徴。
本人は気づいてないが、学年の中で可愛さは目立っている。
翔和が好きだけど気付いてもらえない。


・遠藤 翔和(えんどう とわ)
沙菜と同じクラス。双子の弟。
女子といつも一緒にいるけど彼女はいない。
部活は美術部。
甘え上手で可愛い顔をしている。


・遠藤 大翔(えんどう りく)
翔和のお兄ちゃん(と言っても双子の兄)
沙菜に何かとアピールしている。
翔和とは顔がそっくり。明るく活発!


・遠藤 真衣(えんどう まい)
沙菜の部活の後輩で翔和と大翔の妹。
髪は肩につくぐらいのショート。茶髪。
沙菜の恋を応援している。


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Re: 秘密の恋ノート ( No.1 )
日時: 2016/02/03 21:53
名前: ちな (ID: SI2q8CjJ)

夜・・・必ず翔和くんの夢をみる。

告白したら「ごめんねぇー。」って断られた。

毎日そうだ。きっと明日も・・・

   —私はまだ一度も好きな人と話せないまま—

時は過ぎて行った。

今日は2月の朝。

外をでると寒くてぶるっと震える。

真衣「先輩っ!おはようございますっ!。」
沙菜「真衣ちゃん今日も元気だねー。」

マフラーと手袋をした元気な後輩。

可愛いなあ。

ふと翔和くんの顔を思い出してしまう。

真衣「先輩応援してますからっ!。」

え?今心読んだ?!

真衣「いや顔に書いてありますから。」

沙菜「真衣ちゃん!。」


—教室—
落ち着くんだ、沙菜。

おはようと言うんだ。

それだけでも好感度はちょっとでも上がるはず・・・

翔和「あれ?おはよう、坂井さん。」

沙菜「ひゃ・・・おはようゴザイマス。」

苦笑しながら翔和くんは入って行った。

ひゃあ。

あの笑顔はズルいよね?

可愛いのはそっちですよ。

大翔「おはよう。坂井さん!。」

沙菜「お・・・おはよ。」

そう双子の兄も同じクラスなのである。

何かと好きだとか付き合ってだとか。

大翔「ねー。今日可愛いねー!。」

沙菜「そんな事ない。可愛いとか。」

大翔「ねえー。デートしよー?今度どう?。」

沙菜「今度考えますね!」

あー。もう!

こんなんだから翔和くんともまともに話せないんだ・・・

私のばか。

Re: 秘密の恋ノート ( No.2 )
日時: 2016/02/04 19:59
名前: ちな (ID: SI2q8CjJ)

隣の席にはいつもうるさい人がいる。

大翔「坂井!おはよう!。」
沙菜「お・・・おはよう。」

そう。双子の兄の大翔くん。

大翔「ねえねえ、今度デートしようよ?。」
沙菜「無理です・・・」

顔が似てるからとは言え別に私が好きなのは・・・

ちらっと視線を送ってもニコニコとした顔で話す翔和くん。

大翔「いいでしょー?。」

ごんっ。

美咲「こらー!大翔あんたまた沙菜をたぶらかそーとしてっ!。」

親友の小日向美咲。

いつも助けてくれるんだ♪

沙菜「美咲ー!。」
大翔「うー。悪魔めー!。」

キーンコーンカーンコーン—

先生が「席についてください」と言い放つ。

先生「今日の朝は最初に席替えします。」

みんな(大翔いがい)「やったああああ!!!。」
大翔「ええええー?!!」

先生「先生が決めましたので発表します。
   くれぐれも・・・嫌だとは言わせませんよ?。」

みんなゴクリとツバを飲み込む。

先生「後ろの列から。窓際の後ろが美咲と大翔。」

美咲「うげっ。」
大翔「えー。坂井と近くが良かったのに!!!」

先生「大翔の前が翔和。美咲の前が沙菜。」

えっ。

えええー!

美咲「良かったじゃん!沙菜!。」
沙菜「超嬉しい!!。」

—移動—した後の一時間目。
あー♪

こんな日を待ち望んでいたので〜す♪

翔和「ええっと。坂井さんだよね?よろしく!。」

あー。この笑顔・・・私だけの為に向けられている。

沙菜「はい!よろしくおねがいします!。」

大翔「あー!うるせーな!小日向!」
美咲「こっちのセ・リ・フよ!。」

翔和「あははっ。ねえ坂井さん。
   大翔兄さんと隣大変だったでしょ?。」
沙菜「おかげさまで。」

先生「そこ!大翔と美咲!廊下に立ってなさい!。」

美咲・大翔「えー!」

沙菜「あはは。」
翔和「2人ともガンバ♪。」

先生「ノートの問題を解いたら隣と交換して丸付けをしろ。」

翔和「はい♪。」

翔和くんのノート・・・
女の子みたいな可愛い丸文字。
あー♪最高ですっ!!!

翔和「はい♪これ♪満点なんてすごいや♪。」
沙菜「間違えてたとこ解き方書いといたんで参考にどうぞ。」
翔和「あ、なるほど!」

私はノートにふと目線を滑らせた。

『満点おめでとぅ♪♪♪坂井さん頭いーね(*^^*)うらやまし〜。
  今度ベンキョー教えてくれると嬉しいな♪
あんまり今までしゃべんなかったからさ!隣になってよかったよ♪
               by、翔和♪         』


・・・・・

う・・・・

嬉しい♪

こんな贅沢しちゃっていいんでしょーか!

沙菜「あの・・・・」

翔和「ん?。」

沙菜「ありがとう・・・」

少し頬が蒸気するのを隠しながら呟いた。



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