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- 君と内緒ゴト
- 日時: 2016/02/22 18:39
- 名前: せなめ (ID: 5mye3e0/)
「内緒だよ?」
彼は私の耳元で、小さく呟いた。
初めまして、せなめという者です。
小説を書くのは初めてなので文がおかしかったりすると思いますがご指摘などしてくださると嬉しいです……。
よろしくお願いします!
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- Re: 君と内緒ゴト ( No.1 )
- 日時: 2016/02/22 21:09
- 名前: せなめ (ID: phd3C.MK)
ペットボトルのふたがなかなか開かないとか、満員電車で新品の靴を踏まれただとか。
日常の、小さなイライラ。
そんなイライラが、積もりに積もった結果なんだと思う。
ちりも積もれば山となる。
彼にも、大なり小なりその山がどこかにあったんだろう。
だからこんな行動を起こしてしまった。
……のだと、思う。
「水瀬……くん?」
彼、水瀬 圭は私の呼びかけに反応したように、首だけをこちらに向けた。
ニコ、と口角を上げて微笑むと、手に辛うじて握っていたそれを地面に落とす。
カン、とどこか散文的で無機質なコンクリートの音が、静かな住宅街の夜に響き渡った。
彼の足元に横たわる、クラスメイト。
その子のものであろう血液が、黒いコンクリートに滲んでいた。
もう、その子の息は聞こえない。動きもしない。
彼のいやに爽やかな笑顔が張り付く顔にも、クラスメイトのものと思しき血液が頬から
顎を伝い、地面に滴り落ちる。
たぶん私は、初めて彼の名前を口にした。
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