コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 男子364:女子1学園生活
- 日時: 2016/02/27 12:14
- 名前: スーフィリタ (ID: W.iR240N)
〜アテンション〜
・駄作者の妄想です。
・地味にカオスです。
・表現方法がおかしいかもです。
・不定期投稿です。
それでもいいよ!って方はゆっくりしていってね!
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- 男子364:女子1学園生活 プロローグ ( No.1 )
- 日時: 2016/03/03 15:26
- 名前: スーフィリタ (ID: oePzZKBu)
-ガタンガタン-
私は春の列車に揺られて、
窓から見える桜並木を眺めながら、新たなスタートに期待を膨らませていた。
「ここだな。新しい学校は。」
私は、家の事情で今いる都市から遠く離れた田舎から移ってきた。
家の事情のこと?後で説明してやる。
それよりここの話だ。私は田舎から上京し、この『私立靖理学園』に入学することになった。噂によると、中学エスカレーターでつい最近に男子校から共学になったばかりらしい。
多種多様の部活があり、しかもほとんど強いみたいだ。なので全国から生徒が集まり、寮が出来たらしい。まあ、寮が男女別じゃあないのに疑問を持ったがな。
あぁ、長話をしてしまった。
「あのぉ......。どちら様でしょうか?」
グダグダと説明しているうちに、これから三年間過ごす『晴館寮』に着いていた。
「あの!」
「なんだ。さっきから五月蝿いんだが。」
気付いてはいたものの、寮の外観に圧倒され、反応できなかった。
何せ、どこぞの高級ホテルのようなんだからな。おそらく、中庭に大きいリゾートプールがあるだろう。そのくらい豪華だった。お前もきっと目の当たりにしたら、活動停止するだろう。私もそのひとりだった。その間に話しかけていたらしい、エプロン姿の女に反応を示すことが出来ていなかった。
「誰なんです?あなたは。」
女は、物凄いけんまくな表情で問い詰めてきた。
だが、私も負けじと返事してやった。
「私はこれからここで世話になる、イアラ・シーカ・紀崎と申す。」
そう答えると、女は大きく頷いた。
「うんうん。お前さんは肝が据わってるよ、ホントに。いやぁね、本当は君が誰だか分かってたんだよ。でもね、これは入居するのに恒例のことでね。いつも他の男子共は怯えててね。ハッハッハ。」
私は驚きのあまり、口をパクパクさせていた。
「まあまあ。アタシは寮母の壱宮。とりあえず中、入って!」
豪快なおばちゃん寮母に驚きを隠せないまま、私の高校生活がスタートした。
- 男子364:女子1学園生 壱 ( No.2 )
- 日時: 2016/03/03 15:42
- 名前: スーフィリタ (ID: oePzZKBu)
私は晴館寮一階の、ある部屋へ通された。
「ここがアンタの部屋だよ。」
通された部屋は、主に白で統一されており、ドレッサーや机、チェストなど、家具は木製のものをしつらえていた。そしてなにより、裁縫道具があったことに至福に感じた。しかもトルソーまで用意されているではないか。
「あぁ。なかなか分かってるな、私の趣味。」
「女の子って聞いて、何用意すりゃいいのか分かんなかったよ。まあ、シカちゃんについての報告書みて用意したから何とかなったよ。」
「シカちゃんっt「夕方5時から歓迎パーティだから、用意しといてね〜」
はっっっ!?
パーティだ?んなの聞いてねえぞ。パーティだからドレスだよな。
けど、ドレスなんてこっちくるときに捨てちまったぞ。どうすっか。
確かキャスターの中に—————
「あった!」
私が取り出したのは、白い布だった。
これをこうすれば・・・・・・。
「よし。できた!」
私は昔から裁縫が得意だった。なので、先程取り出した白い布を瞬く間に、豪華ななでしこの着物に変えた。
ふと時計を見ると午後4時半を回っていた。確かパーティは5時から・・・—ー
「マズイ!化粧もし直さなくちゃならないのに・・・」
ゆっくりしている時間はない。着替えて・・・・・ああ〜〜〜〜〜!
「シカちゃん、時間よー。。。綺麗!!
うんうん。これで行ったら、男子どもは目を剥くだろうね。
さ、行こうか!」
‐ザワザワ ザワザワ‐
地味に楽しみだった。だが、それは前に出るまでの事だった。
見渡せば、どこもかしこも男だらけ。女子の姿はどこにも無かった。
- Re: 男子364:女子1学園生活 ( No.3 )
- 日時: 2016/03/24 14:55
- 名前: スーフィリタ (ID: W.iR240N)
会場は男だらけの暑苦しいホールだった。そのため、4月というのに、室内温度は19.8度を回っていた。
「い、壱宮。この学校に女子は?」
そう尋ねると、壱宮はハッとした顔をした。
「すまないねぇ、言ってなかったみたいだ。この全寮制の靖理学園には女の子は通ってないんだよ。」
・・・・・・・・・・・・・?
「今なんて言った?」
「この学園には女の子は通ってないんだよ、シカちゃん以外。」
おそらく、そのことを私に伝えていなかった自分に呆れながら壱宮は繰り返した。
私は、共学なのに女が一人も通っていない事実に驚きすぎて、逆に冷静になってきた。さっきまでのショックに受けた顔が嘘みたいな、クールに澄ました態度でもう一度会場を見渡した。只今の時刻、午後の4時58分。乾杯まであと4分。364人の全校生徒が、1人も欠席せず集まったこの会場は秒を増すごとに熱気に溢れていった。
「さあシカちゃん、グラスを持って。」
差し出されたワイングラスの中には、私が好むスパークリングワインが入っていた。
「おい、壱宮。これアルコールだぞ?「一杯ぐらい平気よ。シカちゃんも好きでしょ?」
毎度壱宮のペースには振り回される。本当に飲んでいいのかと思いつつ、渋々ワイングラスを受け取った私の目の片隅に、見覚えのある姿がよぎったが、乾杯間近だったため、話しかけられなかった。
そんなこともつかの間、壱宮がマイクを握り、私が座っているホールステージの司会スペースで声を張り上げた。
「さあ、この会場のお前らぁ!初の女子生徒を男なりに歓迎してやれ!」
「「「「「「「ぅおおお!!!」」」」」」」
『カンパーイ!』
会場の中は、グラスをあわせるカチンという音にまみれた。
もちろん、私は先生たちの好感度という経験値を稼ぐため、一目散に教員達の席に向かった。
「今晩は、このような盛大なパーティーを催していただき、誠に有り難く存じます。」
私はうやうやしくお辞儀をした。
「まあまあ、そんな硬くならないでよ〜。」
ハスキーな声が上から降ってきた。
顔をあげると、物凄い威圧感のある身長を持った男が立っていた。おそらく190㎝はあるんではないだろうか。顔はまあワイルドな顔をしている。日本人とは思えない。たとえると、この男の顔はレ●ナルド・ディ●プリオのような・・・。まあその顔も酒を飲んで酔っ払ったのか、頬が赤くなっている。
「あ、あの。」
「ごめんねぇ。うちのニッキが迷惑かけて。」
入ってきた女性は見覚えがあった。確かこの学園の保健教員の———
「保健教員の志田かおりです。ヨロシクね、紀崎ちゃん。」
「は、はあ。あ、宜しくお願い致します。」
そういうと、志田先生はふふっと微笑んだ。
「あの、そちらの先生は?」
私は志田先生の隣に突っ立っていたデカい先生を指差した。
「ああ、彼ね。ニッキ・ビーン。日系アメリカ人なの。生物担当の先生。」
ニッキと呼ばれた男は二カっと笑い、手を差し出した。
「ニッキ・ビーンだ。さっきも言ったが、硬くならず気軽にニッキって呼んでくれ」
そう言い残すと、志田先生と席に戻って行った。戻りながら志田先生は、まだ飲むの?これで5杯目よ?と言っていた。
そんなやり取りを見送ってから自席に戻ると、男たちが我先と私を取り囲んだ。
「どこから来たんだ?」
「なんでこんな男しかいない学校に?」
「趣味は?」
引っ切り無しに質問が飛び交いパニックになっていた私は呆然としていた。
だが。
ーーーーーーパリーンッッーーーーーー
取り囲む男の輪のすぐそばでグラスが割れた音がした。
何かと思いその場に行くと、乾杯前に見た気がした知っていた人物がいた。
「「ああっ!!!!」」
そう、その人物は私の従兄にあたる男だった。
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