コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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綺麗な目
日時: 2016/02/28 11:08
名前: miyo (ID: 5G1Y6ug9)

 よく言われる。綺麗な目の人は心も綺麗なのだと・・・。
 ピピッ,ピピッ。「ふぁ〜、もう朝か」重い体をおこして私は時計のアラームを止める。着替えて、朝食を食べて、歯をみがいて、学校に行く。そんな日常がこれからも続いていくのだと思っていた。高校2年生。河崎 美怜。まだ恋をしりません。

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Re: 綺麗な目 ( No.1 )
日時: 2016/02/28 13:41
名前: miyo (ID: 5G1Y6ug9)

??「美怜-、おっはよう」
美怜「おはよう。香奈」彼女は私の親友の平野 香奈ちゃん。
香奈「昨日はごめんね〜、約束してたのに急にキャンセルしちゃって」
   そう、昨日私たちは遊園地で遊ぶ約束をしていたのだ。
美怜「別に全然いいけど、どうしたの?」
香奈「彼氏に大事な話があるからって呼び出されて・・・」
美怜「そっか。いいなぁ〜、彼氏私もほしい」
私は中学まで女子校で彼氏のほしさから高校から共学にした。けれど、慣れていなくて会話もままならない。
香奈「美怜ならすぐできるよ。だってすっごい可愛いもん」
美怜「ありがとう。でも、緊張しすぎて全然会話が続かないんだもん」香奈「じゃあ、これからは積極的に男子と話して慣れていけばいいじゃん」
  キーンコーンカーンコーン・・・・
香奈「やばっ!じゃあ、また後でね」

Re: 綺麗な目 ( No.2 )
日時: 2016/02/28 13:52
名前: miyo (ID: 5G1Y6ug9)

美怜「はぁ〜、やっと昼休みかぁ〜」
私は、香奈を誘いにいこうとした。ガタッ。
美怜「きゃっ」私は誰かの机の脚にひっかかってこけた。すると、頭の上に何かが降りかかってきた。落ちてきたのはお弁当だった。
美怜「ひ〜!!すいません!すいません!」何度も何度も謝った。謝っている途中ふっと思った。(この席に座っている人って誰だろう?)そんな好奇心から席にいる人を見上げてみると、
??「別にいいよ。でも、片付けてくれたらうれしいなぁ」(あっ)女をとっかえひっかえしてるって有名な滝田 秀弥だった。
美怜「う、うん」(ん?今のって、なにげに片付けろって言ってなかった。むかつく〜、いくらわたしが可愛くないからって、そんな態度変えなくたっていいじゃん!!)でも、落としちゃったのは私だしちゃんと弁償はしなくちゃ。
美怜「あの、購買でパン買ってきます」と走ろうと、
秀弥「パンなんか買わなくていいよ。君のお弁当分けてくれる?」
美怜「え?」
 嫌です。だって、つまり、あなたと一緒に食べるってことですよね

Re: 綺麗な目 ( No.3 )
日時: 2016/02/28 15:29
名前: miyo (ID: 5G1Y6ug9)

...と、お弁当を落としたてまえいえるはずもなく、一緒にたべることになった。
美怜「あの、私、自分で作ったのであまりおすすめできないんですけれども」
秀弥「いいから、ちょうだい」と口を近づけてくる。
美怜「え?私どうしたらいいんですか?」
秀弥「決まってるでしょ。あ〜ん」
(え?えええぇ?)顔が赤くなっていくのが自分でもわかる。私はお箸で卵焼きをつかんで滝田君の口に入れる。
秀弥「美味しいっ!!」笑顔でおいしいといってくれたので驚きでいっぱいになった。(意外といい奴なのも)と思ってじっと見つめていると、
秀弥「何?あんま見ないで」滝田君が照るから、私は嬉しくなった。
美怜「ふふっ、嘘でも嬉しいです」
秀弥「嘘じゃない、美味しいよ」滝田君が真剣な顔でこっちをまっすぐ見ている。初めて滝田君の顔を真正面から見て、滝田君の綺麗な瞳に吸い込まれる。心臓の鼓動はおさまることなく速くなるばかりで痛いほどだった。こんなにも人の瞳を綺麗だと思ったのははじめてだった。
秀弥「そろそろ、昼休みも終わりだね」
美怜「うん」私はなんだか名残惜しくなってきた。
秀弥「なに、俺に惚れちゃった?」どきっとした。
秀弥「なんか名残惜しそうにしてたから」滝田君がにやっと笑う。(からかわれた〜〜)
美怜「ちがうから、そんな顔してないから」
秀弥「あ、初めて敬語じゃなくなった」
美怜「っっっ、そんなことどうでもいいからっ。」
秀弥「そろそろ行かないとほんとに授業に遅れちゃうかも、もう行く?それともこのまま僕と一緒にさぼる?」
(そうだった、滝田君は誰にでもこういうことで来ちゃう人だった。)
美怜「さぼんない。もう行く」
秀弥「明日もここで待ってるから」私は無視した。さっきまでの浮き立った気持ちが、一気に沈んでいく。私はかなしくなってきた。
(今ならまだ間に合う。まだ滝田君のこと好きにならずにいられる)


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