コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 先輩攻略
- 日時: 2016/03/15 15:57
- 名前: 虎視眈々 (ID: w4lZuq26)
こんばんわ、虎視眈々です!
本当にグダグダやって行きます!
更新おそいかも?はやいかも?
一部のキャラがレズゥ…ですけど、コメディライトからそれるようなレズゥ…ではないので安心してください!というか、ご了承くださいー!(?)
さっそく、さっそく!
Page:1
- Re: 先輩攻略 ( No.1 )
- 日時: 2016/03/08 18:30
- 名前: 虎視眈々 (ID: FX8aUA2f)
なかなかクリアできないゲームみたいに、攻略したい。
こちらから行かなくても、視界に入ったらすぐによってきて欲しい。
離れないで、ずっと一緒にいたいって言われたいし、先輩の目には私しか映らないようになればいい。
ほら、そんなツンツンしてるからその余裕壊しちゃいたいと思うじゃん。
たまに見せる笑顔もすごく可愛い。
私の前では取り繕わないで。
選択式のゲームみたいに、先輩を攻略したい。
- Re: 先輩攻略 ( No.2 )
- 日時: 2016/03/08 19:10
- 名前: 虎視眈々 (ID: 6.Nua64i)
「マジか…」
深夜侵入した家には、梁澤見学園の一つ上の先輩が寝ていた。
たしか、名前は柏木 翔。
フカフカのベットに薄い毛布をかけて寝ている。
学園でイケメンと騒がれるだけあって、寝顔も綺麗だ。
結構胸元が見えてて、なんというか…エロい。
広すぎる部屋に一人、ポツンと寝ていた。
しかし、そんなことどうでもいい。
「さて、やるか」
月明かりを頼りに部屋を物色。
私は、泥棒だ。
部屋に侵入してる時点で、泥棒でもないのならただの変態だろう。
お目当ては、帝国グループの理事長、柏木 義夫の屋敷にあるという、6カラットのダイヤモンドが埋め込まれている指輪だ。
スパイに入った仲間が、ある部屋に隠し扉があって、そこからの道はセキュリティが甘いらしい。
ある部屋とは、きてから気づいたが翔先輩の部屋だった。
綺麗な横顔のそばをそろりそろりと歩く。
が、なんと。
隠し扉は翔先輩のベットと壁に挟まれていた。
これじゃ入れない。
「あとでぶっ飛ばす、ミケめ」
ミケとは、スパイの名前。
小さい頃からの知り合いで、こちらもなかなかのイケメンだ。
海でサーフィンしてそうな、色黒男め。
やっぱり出直そう。
そう思った瞬間に腕をグイッと引かれた。
「う、わっ…!」
背中にボフッと柔らかい感触。
驚いて見開いた私の目に映ったのは、薄暗い部屋と、私を見下ろす先輩。
「それで?ベット移動させなくていいの?かわいい泥棒さん?」
言い終わるか終わらない内に、先輩の顔が目の前にあった。
今度は唇に柔らかい感触。
…………は?
- Re: 先輩攻略 ( No.3 )
- 日時: 2016/03/15 15:23
- 名前: 虎視眈々 (ID: w4lZuq26)
「ええ!それで逃げてきたの?!」
サーフィンしてそうな色黒男は、聞き返してきた。
「あったり前でしょ!」
思い出すだけでも鳥肌が立つ。
あれから屋敷から脱出してアジトへ帰ってきた。
「消毒してあげよっか?」
ミケの顔がまたもや目の前にあった。
私は顔が目の前にあっても気づかないとは…どんだけだよ。盲目か
ミケの顔があと数センチ…の時に、私が一言。
「蹴り上げるよ?」
「ど、どこを…デスカ?」
「君たち男子の急所」
ミケは顔面蒼白になって言った。
「まさか、その先輩にも…」
「うん。蹴ってきた。」
「…南無妙法蓮華経」
「は?」
男子によると、気絶するほどいたいらしい。
そこを狙わない訳がない。
「じゃ、蹴られない内に退散して、次の対策でも練るよ」
そう言って、ミケは真っ白いドアの向こう側へと消えた。
真っ白いことが特徴のこの部屋。
私たち「猫」のアジトだ。
団長とミケと私しかいないが…
ガチャ
真っ白いドアが開いて、大柄な男の人が入ってきた。
ムキムキなのだが…
「ねえー!ダル、聞いてよぉ〜。ミケが冷たいのぉ!」
オネエなので、見た目と中身のギャップがすごい。
見た目は大柄でムキムキで金髪なので、しゃべらなければきっとモテた。
「ダル、そういえば今日、襲われたんですって?やるわねー!」
「捻り潰したい」
「やだ、怖い☆」
ああ、ウザい。
「で、私はどうすれば?」
「先輩の彼女になりな「却下」……いうと思った。」
「でもねぇ、彼女になって、指輪見せて〜?とか言って、いいよ!って言ったらやった!って感じでしょ?」
「もう一回行きます」
「ダメよ?行っても防備が固くなってるし、二の舞になるわよ」
う…。
正直、私の気配で起きるんだから曲者だということがわかってしまったので、一人では行きたくない。
「………………了解しました」
「間が長いわね」
- Re: 先輩攻略 ( No.4 )
- 日時: 2016/03/15 15:57
- 名前: 虎視眈々 (ID: w4lZuq26)
「えー?先輩、覚えてないのー?」
次の日の朝、学校に行くと昇降口でバッタリと柏木 翔に会った。
女子に囲まれて頭しか見えていなかったが。
ミケがさっと私と先輩の間にはいる。
「なにしてんの?ミケ」
「ダルの顔、見られてるだろ」
そこへ女子の黄色い声が聞こえた。
「気絶して覚えてないの?そんなに痛かったんですかぁ?ウケる!」
…と。
「覚えてないって」
そう言うと、
「かわいそう」
ミケは遠い目をした。
「ターゲットに同情するの?」
「いや、同情はしてない。憐れみの目を向けてる」
そんなに痛いのだろうか?
女子だからわからない。
「蹴り上げるの、効果あるんだったら有効活用しよう。」
「何この子、怖い」
そんな会話ばっかしてたから、先輩に気づかなかったんだ。
「ねえ、悠ちゃん。あ、そう、君!」
悠とは私のことだ。
振り返ると急に抱きつかれた。
昨日嗅いだ、香水のにおい。
「ごめん、この子が彼女なんだ!諦めて!」
目の前には目をギラつかせた女子たち。
え、なにこの状況。
「彼女のふりして!」
ボソッと囁かれた上に肩を抱かれる。
「………蹴り上げる」
「ダ…悠、やめといた方がいいと思う」
ミケがさりげなく翔先輩の手を肩から剥がす。
「嘘だ!」
女子たちは言い残して去って行った。
イケメンと釣り合ってないっていいたいんだろ。
釣り合いたくもないわ!
「さっきはごめん!逃げてたから…」
ここで作戦一。印象付け。
「いえ、お役に立てて良ろしゅうございました。しかしながらわたくしも先輩の特別な人となりたいと密かに想う候補ですから。そこだけは忘れないでください。では」
出来るだけ優雅に回り教室に向かう。
少し離れてから、ミケに呟く。
「完璧ね」
「うん、ある意味、よくできてたと思う」
Page:1
この掲示板は過去ログ化されています。