コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- えあ・こんでぃしょなー【キャラ募集】
- 日時: 2016/03/12 11:47
- 名前: 七死 (ID: EEo9oavq)
処女作じゃないけど処女作と言わせて!!
恋愛小説を描きたいの!!!
最初から目を通してもらえると嬉しいです。
感想もらえると嬉しいです。
好きな登場人物とか教えてもらえたらめちゃくちゃ嬉しいです。
キャラ募集は未定だけど突然やるかも
※題名しっくりくるまでコロコロ変わります
キャラ募集>>5
*。目次
・俺には覚悟がない>>1-2-3
Page:1
- Re: えあ・こんでぃしょなー ( No.1 )
- 日時: 2016/03/09 17:45
- 名前: 七死 (ID: EEo9oavq)
- 参照: 俺には覚悟がない①
今日までの期限の課題を終わらせるため、放課後に一人で教室に居残っていると予報通りの雨が降った。最悪だ。
普段念の為持ち歩いている折りたたみ傘があるとはいえ、こんなどしゃ降りじゃ全身濡れて帰る羽目になるだろうな。サボってないでさっさと課題を終わらせてれば雨が降る前に帰れたのに、と今更後悔しても仕方ない。これ以上雨が弱まる気配も全く無いし、適当に課題を終わらせて早く帰ることにした。
課題を提出させて下駄箱まで行くと、昇降口の前に同じクラスの茅ヶ崎が立っていた。傘を忘れたらしく、どんよりとした雲を見上げてぼーっと雨宿りしている。
「あれ、遅いね粳沙羅君」
粳沙羅、それが俺の苗字だ。クラスの奴らはエアコンみたいな名前だといちいち馬鹿にするから苛つくが、茅ヶ崎だけはちゃんと呼んでくれる。
クラスでは物静かで暗い印象のある茅ヶ崎はあまり男子の間では話題にされない女子だけど、正直言って俺はめちゃくちゃ好きだった。
「うん、今日までの課題終わってなかったから居残ってて…………」
「そうなんだ」
妙な間を残して会話が途切れた。茅ヶ崎と話す時、いつも胃の奥がきゅうっと痛むような感覚がして頭が回らなくなる。めちゃくちゃ変な感覚だった。
どうやって返すのが正確だ?
「傘、貸す?」
絶対違う。俺らしくない。人に親切するようなキャラじゃないのに、下心丸見えだとか思われたかも。何故だか勝手に口が動いてしまった。
「え、いいの?」
「うん、折りたたみ傘しかないけど……」
「ありがと」
茅ヶ崎は俺より頭一個分背が低く、話す時は自然と茅ヶ崎が俺を見上げる形になる。茅ヶ崎の上目遣いがめちゃくちゃ可愛くて心臓がおかしくなりそうだった。
「粳沙羅君?」
「どうした?」
「いや、ぼーっとしてたから大丈夫かなって」
「え、俺ぼーっとしてた?」
「うん」
馬鹿じゃん俺。変なこと考えてたのがバレたかも。
恥ずかしくなって茅ヶ崎に傘を渡し、鞄を頭の上に掲げて外へ走り出した。
走り出した瞬間に、両手でぎゅっと左腕を掴まれた。
「待って粳沙羅君……一緒に帰ろ? 一緒に傘させば濡れないし」
- Re: えあ・こんでぃしょなー ( No.2 )
- 日時: 2016/03/09 17:46
- 名前: 七死 (ID: EEo9oavq)
- 参照: 俺には覚悟がない②
「あのさ粳沙羅君」
「え?」
「なんかごめん。女子と一緒に帰るの恥ずかしいでしょ」
「いや、茅ヶ崎なら…………いいよ、俺」
「そう?」
折りたたみ傘の下の狭い空間の中、俺と茅ヶ崎はお互い濡れないように身を寄せあってバス停まで歩いていた。茅ヶ崎がかなり強く俺の腕にしがみつくせいで心臓がバクバクして気が気じゃない。
「そっちこそいいのかよ」
「何で?」
「えっと、茅ヶ崎に好きな男子とかいたら悪いなって」
と、なるべく自然な感じで前からずっと気になってたことを遠回しに聞いてみた。茅ヶ崎にだって一人くらい好きな男子がいてもおかしくない……いや、でもあんまり恋愛とか関心無さそうな気もする。好きな男子いたら平然と俺と一緒に傘に入れちゃうわけないし……いや! もしかしたら茅ヶ崎も俺のこと好きとかいう可能性は
「別に好きな男子なんかいないよ」
ないな。
「いたとしても、叶わないよ。私可愛くないし暗いし地味だし」
「そんなことないだろ。茅ヶ崎は……めちゃくちゃ可愛い…し」
それに、暗くないし地味でもない。
「茅ヶ崎が優しいのも知ってるから俺。いつも自分より他人の心配してるのとか」
前に足を骨折したとき、茅ヶ崎はいつも階段の昇り降りまで付き添ってくれた。
「だから、俺…」
だから、何だ? 何なんだ?
俺の気持ちをちゃんと茅ヶ崎に伝えたいのに、伝えられないのがもどかしかった。正直に好きと言いたい。でも俺には覚悟がない。
言って変な空気になったら取り返しがつかないとか、別に茅ヶ崎は俺のこと何とも思ってないのにとか、マイナス思考が俺の覚悟の邪魔をする。
思えばいつも自分から動いたことが無かった。
誰かに話かけられないと話さないし、誰かに助けを求められるまでそれに応えてやれない。
それこそ人にスイッチを押されないと動けないエアコンみたいに。
気付けばもうバス停までほとんど距離が無かった。
バス停に着けば、このまま茅ヶ崎と分かれることになる。予報通りなら明日は晴れで、今日みたいに傘をさして茅ヶ崎と一緒に帰ることはない。
今はこのどしゃ降りの雨のおかげで周りには誰もいない。俺と茅ヶ崎の二人だけだ。
今しか言えない気がした。
腹をくくれ、俺。最近のエアコンは高性能だ。
「俺、茅ヶ崎のこと好きだわ」
- Re: えあ・こんでぃしょなー ( No.3 )
- 日時: 2016/03/09 19:46
- 名前: 七死 (ID: EEo9oavq)
- 参照: 俺には覚悟がない③
初めて人に本音をぶつけることが出来た。
いつも自分から動かず人に合わせてばかりいた俺が、「好き」と言えた。
茅ヶ崎にどんな反応されるだろうか。返答を待つ間、恥ずかしくてついそっぽを向いてしまった。
かなり長いこと沈黙が続き不安になる。
あれ、この空気……もしかしたら間違えたか? 急に変なこと言うから嫌な気分になってるかも。
いっそ「友達として好きって意味だよ」とかごまかして逃げちゃうか? もうその言い訳すら放棄してダッシュで逃げ出したい。
バス停に着き、茅ヶ崎が足を止めて俺の方を向く。何を言われるのか怖くて、つい目を逸らしてしまったのが情けなかった。きっと顔も真っ赤になってるに違いない。
「ありがと」
「え?」
話し方からして、意外と俺の突然の告白に嫌がってはなさそうだった。
「粳沙羅君って優しいよね」
そう言って、茅ヶ崎はあどけなく笑う。
あれ、この流れってもしかして。
いやいや、好きな男子いないって言ってたし。でも、茅ヶ崎がこんな可愛く笑ってるってことは、もしかしたら……
「私のこと元気づけてくれたんでしょ? 粳沙羅君」
「へ?」
「ありがと、私頑張ってみるよ。恋愛とか全然興味なかったし私には縁のないものだと思ってたけど、今度からちょっと意識してみる」
「ああ……うん」
「さっきの粳沙羅君の言葉、〝嘘でも〟嬉しかったよ」
「そ、そう?」
「うん」
「傘ありがとね。じゃあまた明日」
「えっと、はぃ……お気を付けて」
俺の気持ちは全く届いていなかった。
電車通学の俺はバス停で茅ヶ崎と分かれ、駅まで向かう。
「嘘じゃないよ」と言いたかったが、俺にはそこまで言える覚悟が無かった。
未だに雲はどんよりとして、雨は轟音で降り注いでいる。
予報通りなら、明日は晴れだ。
———
<補足>
粳沙羅の名前はダイ○ン(ダ○キン)のエアコン『うる○ら7(う○さら7)』が元ネタです。
ちなみにうちの愛用エアコンです。どうでもいいですね。
- Re: えあ・こんでぃしょなー ( No.4 )
- 日時: 2016/03/12 11:10
- 名前: 七死 (ID: EEo9oavq)
「よーし、明後日テストがあるわけだが、未だに勉強してない奴正直に手ぇ挙げろ」
今日は見事な晴天で、窓から差し込む日が暖かい。
「おい、全員じゃねぇかよ」
俺の席は窓側の一番後ろで茅ヶ崎は廊下側の一番前。心も遠く離れていて物理的にも遠く離れていた訳だが、おかげで授業中好きなだけ茅ヶ崎を眺められることが出来た。
「いーかよく聞けよー」
担任の松山が黒板に何か英語を書き始めるが、筆圧が弱くてまるで見えないうえに日差しが暖かいせいか頭が回らない。
「んで、これが……」
茅ヶ崎はあの雨の日に俺が言ったこと、きっともう忘れてるだろう。それはそれで気が楽だし別によかった。ただ、またいつも通り茅ヶ崎と話せるかと考えると自信がない。一緒の傘に入った時から、余計茅ヶ崎のことを意識してしまって仕方が無かった。
「おい、どこ見てんだエアコン」
突然松山に注意され、周囲の目が一斉に俺に集まる。ずっと茅ヶ崎を見てたので自然と茅ヶ崎と目が合い、急に恥ずかしくなって目を逸らした。
「えーと……俺の名前エアコンじゃなくてうるさ……」
「だいたいお前ら俺の授業聞いてねぇだろ。聞いてなかった奴手ぇ挙げろ」
全員の手が挙がる。
「もうお前ら高校やめちまえよ。めんどくせーから授業終わり、あと自習でよろしく。んじゃな」
10分もしないで授業が終わり、松山がけだるそうに教室を出た瞬間、休み時間並みに全員が一斉に喋り始めた。
「なあ、エアコン君」
隣の席の橋本がニヤニヤと持ち前のウザい顔で俺に話しかける。
「エアコンじゃないから」
橋本は今日も相変わらず、制服の上にウサギの顔と耳がフードにくっ付いたダサいピンクのパーカーを着ていた。高校入って初めて会った時から、コイツがこのパーカーを着てないところを見た事がない。
「何故心の友(で尚かつイケメン恋愛マスター)である俺に相談しない?」
「いや、()のところいらないし何の話だよ」
「さっき松山に注意されてたろ。誰を見てたんだ? ん?」
橋本が首を傾げると同時にフードにくっ付いているウサギの耳が揺れるのが異様に腹が立った。
「声でけーよ」
「石井ちゃんか? あの娘可愛いもんな〜。あ、それともその前の席の茅ヶ崎ちゃんとか?」
「いや……」
橋本がうるさく騒いでいるのが聞こえたのか、茅ヶ崎がこっちを向いて首を傾げた。首を傾げると同時に肩までに切り揃えた黒髪がふわっと揺れるのに心臓がドキリとする。
「ちっげーよ」
- Re: えあ・こんでぃしょなー【キャラ募集】 ( No.5 )
- 日時: 2016/03/12 11:49
- 名前: 七死 (ID: EEo9oavq)
キャラ募集シート
名前/読み【】
性別【】
性格【】
学年・クラス【】
容姿【】
部活【】
SV「」「」「」「」「」
備考【】
やっぱり皆さんのお力を借りたいと思います。
作者は頭悪いので一気に募集すると整理出来なくなります。なので定期的に数人ずつ区切って募集するスタイルでいこうと思います(今回は四人)。
※性格は一言ではなく長めの文章でお願いします。
※主要キャラは2年3組
※おそらく作中で取り上げることは少ないと思いますが、部活の記入もお願いします。帰宅部でもok 絶対無いだろっていうわけわかんない部活でもok
※SVは一人称二人称三人称がわかるものを五つ以上お願いします。
※備考はとにかくたくさんお願いします。
※情報量が少なかったり、扱いづらい点があったら勝手に補完&改変させてもらうのでご了承ください。
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