コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 僕が恋した地縛霊
- 日時: 2016/03/17 21:32
- 名前: 好奇 (ID: zflF3NFd)
初めまして。好奇です。
この物語の方針は、まあとりあえず「みなさんの心に響くようなお話」を目指していく予定です。でもまあ「いい話だったよね」とか「心温まる物語だった」とか、そういうような感想を持ってもらえたなら、私としては嬉しい限りです。文才0、こういったところに書く経験0の私ですが、みなさんの心に残るような物語を書いていけるよう、努力していきます。
そして最後に、私はみなさんのコメントには、遅くなるとは思いますが、きちんとお返しさせていただきます。どんなコメントでも私が送らない、なんてことはありません。ですので、気軽にコメントしてもらって構いません。
精一杯努力しますので、どうぞ最後までお付き合いください。
- ♯1 奇妙の連続 ( No.10 )
- 日時: 2016/04/05 13:01
- 名前: 好奇 (ID: zflF3NFd)
奇妙な出来事が起こったのは、彼女がいなくなってから数ヶ月後のことだった・・・・・
「ねぇ聞いた?あの噂」
そう言って僕の机の前にやってきたのは、彼女の親友である花宮真綿だった。黒い瞳の奥には不安の文字が浮かんでいる。
「え?何が??」
隣でイチゴジュースを飲んでいた来早卓人はわけがわからんといった表情で花宮を見つめる。彼女は「本っ当に情報を知るのが遅いわね」と言いいながらため息をつき、仕方なさそうに話てくれた。
「二人は覚えてる?奈穂が死んだ日のこと」
「奈穂って・・・倉田の事か?」
来早は花宮に確認を取るように聞く。彼女はこくッと頷くと話を続けた。
「彼女が亡くなったのってあの通用門の前でしょ?その通用門の前でね、変なことが起きたの」
「変なことって、どんな?」
僕は花宮に詳しい情報を提供してもらうため、座ったまま質問した。彼女はこれから話すところだったらしく、落ち着き払った声でその出来事を告げた。
「・・・あそこでね、事故が起こっても誰かに突き飛ばされるらしいの」
- 僕が恋した地縛霊 ( No.11 )
- 日時: 2017/01/15 13:04
- 名前: 好奇 (ID: DdBicf6e)
「…は?誰かに突き飛ばされる?」
来早は拍子抜けしたような声をあげた。
「そうらしいの、しかもその誰かってのは奈穂なんじゃないかって噂も」
花宮は真剣な表情で答えた。
来早と花宮の間に暫くの沈黙が続いた。
「…アホらし。倉持、行こうぜ」
来早は飲み終えて空になったイチゴジュースの容器を持ちながら僕の名前を呼び、席を立とうとする。
「ちょっ、ちょっと!待ちなさいよ!」
「ッるせーよ!お前ふざけてんのかよ?」
「ふざけてなんかないわよ!こっちは真面目に言ってるのッ」
僕の隣で来早と花宮が言い争いを始める。
「…あ、あのさ。花宮さん?」
「何?!」
僕が花宮に話しかけると彼女は怒ったように僕の方を見る。相手が僕だと分かると彼女は我に返ったようで「その…ごめん」と言って黙り込んでしまった。
「いや、大丈夫だよ…それよりさっきの話だけど…」
「何だよ倉持、お前あの話を本気にしてるんじゃないだろうな?」
来早は呆れたように溜め息をついた。
「う〜ん、半分本気かな?」
「…マジかよ」
来早は完璧に呆れていた。
「だって気になるだろ?僕は本気で彼女が好きだったんだから」
僕は自分の気持ちを彼に伝えた。
来早は何も言わない。花宮も僕の言葉を聞いて目を見開いていた。
「倉持くん、奈穂の事、好きだったんだ」
花宮はどこか寂しげに呟いた。
「うん、今でも好きだよ」
僕も寂しげに呟いた。
「…仕方ねぇなぁ」
ふと、来早が頭をかきながら言った。
「?卓人?」
僕は彼を見ながら首を傾げる。
「その噂が本当かどうか、放課後にでも確かめに行こうぜ」
そしてその放課後、僕達は噂の通用門の前に行く事となった。
ーーーそこで僕達は驚愕の光景を見ることとなる
- 僕が恋した地縛霊 ( No.12 )
- 日時: 2017/01/10 19:30
- 名前: 雷華 (ID: DdBicf6e)
ちわっす〜!お久しぶりっすね!
覚えてるっすか?雷華っすよ☆
いやー最近お見かけしなかったので「まさか書くのをやめちゃったんじゃ、、、」と思っていたのですがまた書き始めて本当に良かったっす(泣)
今年も頑張ってくださいっす!好奇さんの小説、楽しみにしてるっすよ〜
- 僕が恋した地縛霊 ( No.13 )
- 日時: 2017/01/14 18:55
- 名前: 好奇 (ID: DdBicf6e)
こんにちは雷華さん、勿論覚えています。
二回目のコメントありがとうございます。
心配をかけてしまい申し訳ありませんでした。
これからもぜひ私の小説を読んで下さい。
今年もどうぞ宜しくお願いいたします。
- 僕が恋した地縛霊 ( No.14 )
- 日時: 2017/03/12 18:13
- 名前: 好奇 (ID: DdBicf6e)
僕達3人は放課後、噂の通用門前へとやって来るといつもと変わらない風景がそこにあった。
何十分待っても噂のような出来事は起きない。
「なんだよ。何も起こらねえじゃねぇか」
一時間経っても何も起こらないことにしびれを切らした来早が通用門前を通ろうとする。
「ちょっ…ちょっとどこに行くの?」
花宮は怒ったように来早に向かって叫んだ。
「こんだけ待っても来ねーんだから嘘の噂だったんだろうよ。ほら、倉持もう行くぞ」
来早がそういいながら通用門前を通り過ぎようとすると、大型トラックがそこを横切ろうとする。
すると突然来早が体勢を崩し、トラックの目の前に体を突き出す。
「?!」
僕は助けようと足を動かそうとするも、突然の出来事に体がついていかず思うように動けない。花宮はただ呆然と突っ立っているだけだった。恐らく脳の処理がこの状況に追いついていないのだろう。
(このままじゃ卓人がッ…)
引かれてしまう、と思ったその時だった。僕はとんでもない瞬間を目にした。
来早が何かに思い切ります押されたように道の反対側へ突き飛ばされた。一瞬花宮が押したのかと思ったが、花宮は今、僕の前で未だに固まっている。
「…え?」
ようやく状況を掴めた彼女はやっとのことで言葉を絞り出しているようだ。
「た、卓人?え?どうなってるの?」
花宮は混乱しているようだった。勿論僕も頭の中で混乱している。何が起きているのか理解できなかった。
ふと、通用門の方を見ると生徒達がワラワラとよってきている。中には先生を呼びにいこうとしている人もいた。
道の向こうでは来早が倒れている。
先生がやってくるとますます人が騒ぎ始めた。
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