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午前三時のシンデレラ。【短編集】【合作】
日時: 2016/03/22 20:03
名前: 湯呑こん (ID: HT/LCIMm)

おはこんばんちは〜
これは、湯呑ゆざめとこんの合作作品です!

テーマは
「恋は一瞬の輝きで、儚くて、甘くて、苦いんだ。」

です<m(__)m>
どこかにシンデレラが引っかかってます…多分←




*決まり*

・コメ嬉しいです。

・悪コメ荒らし禁止。

・「更新おそい」などの急かしも禁止。

・なりすましも禁止。

・リクは後々・・・




※お互い小説がほかにもあるので更新速度ははやくないかも<m(__)m>
では、よろしくお願いします♪

目次≫






















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Re: 午前三時のシンデレラ。【短編集】【合作】 ( No.2 )
日時: 2016/03/23 19:43
名前: 湯呑ゆざめ (ID: HT/LCIMm)

1,
≫嘘つきガラスと猫の五時。


真実は、ひとつかみもなくて僕らはきっとそれをいつも溢して、

腕いっぱいに抱えてるのはいつだって嘘なんだ。




古びた学校の階段をたんたん、とのぼる。少し登れば見慣れた教室。

時刻は四時五十分。キミが来る十分前だ。君は今日ジャージ忘れて行ったよね。さっき、私に五時ごろ取りに行くって無邪気にいって。

外を見れば夕焼けが沈みかけて藍に染まりかけて、なんだか泣きそうに
なった。キミの顔を見たときみたいに。


しばらくして、五時になるかという頃軽やかな足音、君だ。

ドアを開ければ驚いた顔して、「なんで?どしたの」


その態度が罪なのにね。

首を振って曖昧に私は笑う、君に言う、スッと息を吸って。





「君がスキ。」



また、驚いて困ったみたいに君は目を逸らす。
私は君にキスをする。




「嘘から始まったって、それはそれで綺麗じゃない」


結局、ホンモノなんてないや。シンデレラのガラスの靴は簡単に
割れる。淡く、脆く。

軽く自暴自棄になりつつふっと時計をみれば長い針が12を指した。



ほら夢の終わり。
それでも、君がスキな気持ちはきっと脆くて儚いホンモノだから。

二人の真っ直ぐに歪んだ恋物語を見たのはどこからか入った黒猫だけ。


end

Re: 午前三時のシンデレラ。【短編集】【合作】 ( No.3 )
日時: 2016/03/23 22:26
名前: こん (ID: phd3C.MK)

『ひとときの恋心』

アラベスク。

私もお城の舞踏会に行きたいわ。

パドゥブーレ。

でも行くことはできないの。

エカルテ。

お姉さまたちは今頃ダンスでもしているのかしら。






頭のてっぺんから手や足の指先までと心と…
‘私’と言える全てのものを駆使して表現する。

幸せ、喜び、悲しみ、苦しみ、怒り…。

人間のもつ全ての感情をお客様の元へ届ける。

生半可な踊りでは届かない。

中途半端な表現力では務まらない。



私はこの公演の責任がある。

プリマは私なのよ。

他の誰にも真似できない、私の踊りをする。



1度舞台に上がってしまえば‘私’ではなくなる。

演じるキャラクターになるのだ。

もちろん、個性がなくなるわけじゃない。

キャラクターを通して私の感じたものを乗せていく。

今夜のシンデレラは、誰にも踊れない、私だけのシンデレラ。






小さい時から毎日、1日も欠かさずにバレエを踊っている。


もちろん、嫌な時だってあった。

逃げ出したい時だってあった。


でも、私は踊り続けた。


そのうちに、私は踊る使命を背負っているのだと気付いた。

気付いてからはもう、ただただバレエのために生きている。


舞台に上がってスポットライトを浴び、満員の観客席からたくさんの拍手を受ける為に、私は生きている。


白鳥、オーロラ、ジゼル、キトリ、ニキア、スワニルダ……。

そのどの役だって私にしかできないことをする。

奇跡を起こす。

奇跡を届ける。

少しでも気の緩んだことはしない。

だから私は、群舞になどならないわ。

みんなを引っ張ってまとめる、プリマでいるの。


気が強い、と言われるけれど。
気が強くないプリマなんていないでしょう。

生温いプリマなんて舞台がまとまらないわ。





普通に恋をしたことなんてない。

私よりもさらにキャリアのあるプリマたちは結婚をしたりしてなかったり様々だけれど、

私はまだまだ呼び盛りの駆け出しプリマ。

確固とした地位を築くまで、恋人なんていらない。






でも、恋をしないわけじゃない。

踊り出せば恋をする。

白鳥の時はジークフリート王子に。

キトリの時はバジルに。

私はキャラクターそのものなのだから、入り込んでしまえば相手役に恋をするのは当たり前。



その公演だけの、
音楽が鳴っている時だけの、
短い短い間で、

私の全細胞は夢中で恋をする。







さあ、シンデレラ。

このドレスで舞踏会に行ってらっしゃい。

ただし、12時になったら魔法は溶けてしまうわ。



ありがとう。

行ってきます。






そして私は、王子に恋をする。


byこん

Re: 午前三時のシンデレラ。【短編集】【合作】 ( No.4 )
日時: 2016/03/23 22:58
名前: こん (ID: phd3C.MK)

>>湯桁のろま さん

初コメありがとうっ!!
題名、いいよね。
湯呑ゆざめさんが考えてくれました(o^^o)
題名に負けないよう、がんばります!

Re: 午前三時のシンデレラ。【短編集】【合作】 ( No.5 )
日時: 2016/03/24 14:16
名前: ももたん ◆hjAE94JkIU (ID: 3maVg0ot)

お久しぶりでーす♪

ホントはスレが立った日に見てたんだけど、なかなかコメントができなかった…。
やっとできてよかった!

こんの書いてた『ひとときの恋心』、バレエの話で「やった!」ってなった(笑)
じつはもも、少し前までバレエやってたんだー。

そして、女カレ男カノで「白鳥の湖」書いてたから、さらにテンションが上がった(笑)

ゆーちゃんが書いてた『嘘つきガラスと猫の五時。』も、
最後の方の「ガラスの靴は簡単に割れる。淡く、脆く」のところの表現がすごく気に入ったんだ…!!

二人とも、文体っていうのかなが、凄く素敵!
今後の作品も期待しています♪

Re: 午前三時のシンデレラ。【短編集】【合作】 ( No.6 )
日時: 2016/03/24 15:01
名前: こん (ID: /GGwJ7ib)

>>ももたん さん

読んでくれてありがとう!

そうなんだ!
ももちゃんもバレエ習ってたのね。
私もずっと習ってるんだ。

素敵とか言ってもらえて…照れますね。
ありがとう。


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