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幽霊彼氏
日時: 2016/03/25 13:23
名前: 現代 (ID: w4lZuq26)




君の声が聞こえた。

君の顔が見える。

けれど、触れられない。

それでも、君が大好きなんだ。



どうも、「現代」です!

これからいろいろ追加して行きます!

亀更新!

よろしくです!

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Re: 幽霊彼氏 ( No.1 )
日時: 2016/03/25 13:38
名前: 現代 (ID: w4lZuq26)




___好きです。

そんな一言が言えず、中学が終わった。

高校はラッキーなことに同じ。

高校では絶対告白したい!

そう思ってた__…



「好きな人から告白された?!」

私は、下校中大きな声を上げた。

「ちょ!大きな声で言うなよ!」

隣では、野球バカが頬を赤らめた。

「ほら、一つ上の先輩に、遠藤先輩っているだろ?」

「あ、あの、モテモテ美人の?!」

「そ、そう!あの先輩に告ったらOKもらえた!!」

そこで、おめでとう!とも言わず、嘘だー!とも言わず、

「あ、そう…」

としか、言えなかった。

小さい頃から好きだった。

高校では、振られてもいいから自分の気持ちを話そうとも思ってた。

けど、無理だ。

顔を真っ赤にしてすごく嬉しそうな遼を見てたら、虚しさと寂しさが襲ってきた。

遼と先輩は両思いで、私だけ勝手に恋だとか言って、舞い上がってたんだな…

そう思うだけで、なぜか涙腺が緩んだ。

「それでさ!今度、デートするんだけど、女子の視点からなにかアドバ……舞、どうしたの?」

泣きそうだけど、グッと堪えた。

「遂に両思いになったんだね!お母さん嬉しい!」

「お母さんじゃないだろ笑」

楽しそうだし、嬉しそうだし、私が諦めてまた新しい恋でも始めれば、この件は一件落着だ。

そうだそうだ。

「お母さん、嬉しすぎて涙が出てきたわー!じゃねー!」

そう言って、ほぼ泣いて帰った。

「遼、おめでとう」

Re: 幽霊彼氏 ( No.2 )
日時: 2016/03/25 13:57
名前: 現代 (ID: w4lZuq26)



泣き明かして泣き明かして、遂に次の日学校を休んでしまった。

お母さんには、正直に失恋した、と言ったら、休んでいいと言われた。

いつもは怒るくせに失恋って言ったら、急に優しくなった。

過去になにかあったんだな…(察し

一日休んだら、急に吹っ切れたし、勉強が心配になった。

「よし、一週間ぐらい顔合わせられないけど、学校に行くくらいは大丈夫でしょう!」

そう言い聞かせた。

日が落ちて暗くなり始めて時、チャイムがなった。

一人だし、何かあったらやだなーと思って出ずにいると、玄関から声がした。

「舞!寝てんの?舞!いる?!」

遼の声がした。

何でこんな時に張本人がくるんだよー!

と思いつつ、安心したので玄関を開けた。

すると、玄関にいたのは遼だけじゃなかった。

美人が後ろに佇んでいる。

まさか…

「あ、こいつは俺の幼馴染の舞です。舞、こちらは彼女の遠藤 唯先輩。明日から、唯先輩と帰るんだ。舞は一人で帰れるか?あ、これ宿題のプリント。」

ドサッと山ずみのプリントを両手に抱えることになった。

宿題の重さとは別の重さを感じていた。

笑顔を作れ、舞。

「うん、わかった。私だって二人のイチャコラなんて見たくありませんよーっだ!」

なんだとー!と、言いながら遠藤先輩を見つめて笑いあう二人。

なぜか遼がドンドン遠くなって行く気がした。

サヨナラを言って、玄関を閉めようとした時、

「舞ちゃんが呼び捨てなら彼女も呼び捨てにしてよ。」

と聞こえた。

今まで遠藤とよんでいたのが唯になって、舞だったのが桜坂になるのか。

そう思う自分に嫌悪。

付き合ってるんだから当たり前じゃないか。

明日も休もうかな…

そう思いながら、玄関を閉めた。


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