コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- ウサギさんと私
- 日時: 2016/03/25 16:47
- 名前: 紅葉 (ID: XCi1wD91)
- 参照: http://usagisanntowatasi
寒い寒い夜の中、眠れないウサギさんが訪れた。
「眠れないんだ、どうしよう。」
「ホットミルクはいかがですか?とってもとっても甘いですよ。」
「お一つくださいな。」
赤と青の華やかなバラの絵が敷き詰められたティーポットにミルクを注ぐ。
お砂糖いっぱい、甘々に。
あったかくしてあったティーカップに少しずつそそぐ。
「ごゆっくりどうぞ。」
ウサギさんは小さく頷いてからゆっくり飲み始めた。
おいしい…と小言をこぼしながら飲むウサギさんはとても嬉しそうで、私もとっても嬉しいな。
空になったティーカップを置いて、ウサギさんは私に微笑んだ。
「おいしかったよ、ありがとう。お名前は?」
「私の名前はー
「何書いてるの〜?」
「ひゃあ!もー、ゆー君驚かさないでよ〜」
私は手を止めた。後ろからいきなり声をかけられると、いつもびっくりしてしまう。この癖、直さないとなぁ。
「ごめんごめん〜でもゆーかちゃん、また夢の世界に入り込んじゃってたよ〜」
「あわわ、本当?ごめんなさい〜。あ、でもね、今ポエムを書いたところなの。読んで読んで!」
「読む読む〜」
こうやってゆー君とお話しするのはとっても楽しい。いつも話してるから、この距離が当たり前になっていってた。私は、嬉しいけどね。
「ほんっと、相変わらず花咲かせちゃってるわね。見ててイライラするわー」
「あ、みかちゃん!」
目つきがとても悪く、常にイライラしているといっても過言ではない部員が現れた。みかちゃんだ。
「いいわね、羨ましいわ〜。でも、そろそろ最終下校時間になるから帰りなさいよ?」
「そーだったの?!わああ、急がなきゃ〜」
…こうやって毎日のんびり過ごしている私たちは、のんびり部という部に入っているのだ。今日はここまでしか教えられないけど、次からはいろんなことを教えてあげるね。それでは、おやすみなさい。
* * * * * *
こんにちは!紅葉と申します!わっしの処女作でありやすので、勘弁して読んでやってくだせぇ!
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- Re: ウサギさんと私 ( No.1 )
- 日時: 2016/03/26 13:09
- 名前: 紅葉 (ID: XCi1wD91)
- 参照: http://usagisanntowatasi
ココアを暖にして小さなうさぎさんはたくさんお話をした。
「僕の名前はジェントル。この前のお礼がしたくて来たんだ。」
ウサギさんのお話は私が知らないことばっかりで、聞いててとても楽しかった。
いつまでもお話していたら、ママに「もう寝なさい。」といわれた。
ウサギさんは物寂しそうな顔をしていたし、私もまだお話を聞いていたかった。
でも、ママのいうことを聞かなかったら、怒られちゃうから…。
ウサギさんに「また話そうね。」といって、手をつないでからバイバイした。
お気に入りのスケッチブックを閉じてふぅ、と息をついた。今日はとっても楽しかったな、ゆー君とみかちゃんとたくさんお話できたし、先生にもおはようって言えた。そうやって今日の振り返りをする。いつもこの時間帯にやってるんだ。なんだか、自分が成長してるみたいで嬉しいの。振り返りはだいぶ前からやってるけど、こうやってポエム(?)を書くのは最近やり始めたばっかなの。なんでか知らないけど、思いついたら手が止まらなくなっちゃうんだ。楽しいからいいけどね。
そんなことを考えていたらスッ…とドアが開いた。
「…いつまで起きているの?早く寝なさい。」
「あ、は〜い!」
入って私をじっと見つめたのはママだった。ママはいつも厳しくて、私がテストとかで悪い点数を取るとすごい怒って、ご飯が食べられなくなっちゃう。ちゃんと謝ったら、食べさせてもらえるけど…。やっぱり、ちょっと怖いなぁって思う。
私はお部屋の電気を消して、ベッドに倒れ込んだ。
「ふああ…」
大きなあくびが出ちゃって、ちょっと恥ずかしかった。誰もいなくてよかったぁ。布団を肩までかぶって、目をゆっくり閉じた。その時だった。目を大きく見開いて、先生の話を思い出した。
『今日は自分の名前の由来について、親から聞いてきてね。』
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