コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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いつかの雲
日時: 2016/03/28 14:30
名前: 夢月 (ID: m1N/dDQG)

初めまして、夢月(ユメル)と申します。
今回初投稿となります。。。! たどたどしい部分や読みにくい部分、
いっぱいありますが温かく見守って(?)頂ければ幸いです^^

記念すべき初投稿となる小説は恋愛小説ですー(棒)わたしには縁もゆかりも
ございませんが妄想で頑張っていきたいと思いますw

〜登場人物〜
・向井奈緒(高校2年生)
・吉岡淳之助(高校3年生)

・池上祐希(高校2年生)
・三島さくら(高校2年生)
・澤村睦月(高校2年生)

・森和馬(高校3年生)
・板野蓮(高校3年生)
・野々也真人(高校3年生)

でしょうか。他にも出るかも? とりあえず、よろしくお願いします。

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Re: いつかの雲 ( No.2 )
日時: 2016/03/28 15:50
名前: 夢月 (ID: m1N/dDQG)

真っ白なパレットにちょっと多めに水を含んだ水色の絵の具を垂らしたような

澄んだ青色の空...

夏の生ぬるい風が、私の火照った頬を撫でる。


「なーおっ。ちょっと、聞いてんの?」

「わっ、ごめん。何だっけ?」

「だからー、夏祭り。今年こそは彼氏作ってトリプルデートしたいよねー」

「私は別に彼氏なんか作りたくない。」

「えぇー!?さくらぁ、なんでぇ?さくら可愛いのにぃ...もったいないよ」

「私はっ!...奈緒と祐希がいればそれで楽しいのっ!」

「かわいーこと言うなぁっ」



いつものゆる〜い感じの会話は夏の暑さに堪えることなくゆる〜く流れる。

祐希とさくらは私の幼馴染。

お喋りが大好きでいつも明るい祐希と、おしとやかだけどたまに毒を吐く

美少女さくら。そんな二人と過ごす毎日は何気ない出来事でもすぐに

笑いに変わってしまうほど楽しかった。

私たち三人は高校を卒業したらそれぞれ別々の道を進む。

祐希は美容師になるために専門学校へ、さくらは頭が良いからてきとーに

大学へ進学するらしい。私は_____



「おっす、今日も暑いなぁ」

「おっはよー睦月ぃ。また朝練やってたの?」

「おん。いやぁ、吉岡先輩マジ鬼だよ。鬼畜鬼畜」

「誰ー?よしおかせんぱいってぇ」

「あー、吉岡淳之助先輩。野球部の先輩だよ。ほらあそこ。まだやってるっしょ」


睦月の指さすグラウンドに目をやると真夏のうだる暑さの中で一人、

素振りしている男子生徒がいた。それが初めて目にする吉岡先輩だった。



「ほぇ〜、いるんだねぇ、野球バカって。ありゃ相当だわ」

「そうなんだよ。ほんと女にも興味無いみたいだしさ」

「へー。どう思う?奈緒」

「......」

「ちょ、奈緒ー?なーお?なおっ!」

「ああっ!?あ、うん。へ、変だねっ」

「変なのはあんたねぇ!」

「ご、ごめん...」



完全に一目惚れだった。焼けた肌に滴る汗が太陽の光に反射してキラキラ

光って見えた。とういうかそれ以前に彼の姿が眩しくて、見とれていた。

Re: いつかの雲 ( No.3 )
日時: 2016/03/28 15:48
名前: 夢月 (ID: m1N/dDQG)

「...奈緒、まさか一目惚れしちゃった?吉岡先輩にー!」

「ちっ、違うよ!ただ...」

「ただぁ〜?」

「ただ、あ...暑くないのかな〜って、思って」

「なんだぁ、奈緒も早く彼氏作んなよぉ」

「お前が言うなっ」

「痛っ!?やっだなぁ、睦月くぅん。彼女いないからってぇ」

「うっせーよー、どうせ俺は彼女なんかできねーよー」

「認めたなぁっ!」



いつもの楽しい会話も、皆の笑い声も耳に入ってこない。

私は彼から目が離せないでいた。さっき祐希にバレそうになったけど苦しい

嘘をついてなんとか逃れることが出来た。

____吉岡淳之助、先輩...  何組で、部活ではどのポジションで、

何が好きで、何が嫌いで。知りたい、彼の事を。彼に、近づきたい。



「んー、でも吉岡先輩ってあんま良い噂聞かねーんだよ」

「どゆこと、どゆこと!」

「なんかな、裏で女何人も作って遊びまくってるとか、中学時代荒れてた
 とか」

「ただの妬みじゃないの?それー」

「んー、俺もそう思いたいものだがなぁ。俺は知らんっ」

「ふーん。ま、彼の事はどーでもいいけどねんっ」



どうしよう、この事を二人に言った方がいいのか。でも祐希はお喋りだから

すぐ皆に言っちゃうし...

さくらなら、口堅いし相談に乗ってくれそう。






------- 帰り道 -------
「じゃ、また明日ねー!」

「ばいばーい、祐希ぃ!」




どうしよう、さくらに相談しようって決めたのに...心臓がぁっ!

さくらなら大丈夫だよ、大丈夫、だいj...



「奈緒?どうしたの?そんなに怖い顔して」

「あ...えっと」

「なんかあった?話聞くよ?」


うわぁぁぁぁ、さくら天使?神?女神!?

事がポンポン進む〜!



「えっと、ね。あの...吉岡先輩の事なんだけどねっ!!」

「あ、やっぱりぃ?奈緒、一目惚れしちゃったんでしょぉ」

「気づいてたの!?」

「奈緒はす〜ぐ顔にでちゃうからね。クスクス」



は、恥ずかしい...っ/// じゃあ、祐希も睦月も気づいてたのかな!?

それは困るなぁ。あの二人にバレたらすぐ広まりそうだし。



「大丈夫、誰にも言わないから。奈緒が今どうしたいか話してごらん?」

「うん、私は吉岡先輩と...なっ、夏祭りに...行きたい」

「夏祭りを一緒にかぁ、いいねぇ。誘っちゃえば?」

「えぇぇ!?そんな、話したこともないのに...」

「冗談だよっ。んー、とりあえず睦月を通して仲良くなるしか...」

「そうだよね。でも睦月ってすぐに言いそうじゃない?」

「確かに!でも、睦月も良いやつだし、そこは信用しても良いんじゃない
 かな?」

「そっか...睦月に、頼んでみようかな」

「うんっ、頑張れ!」

Re: いつかの雲 ( No.4 )
日時: 2016/03/28 16:17
名前: 夢月 (ID: m1N/dDQG)

ここまで書いて余談ですがキャラ設定の時のお話です。

まずメインキャラをどんな性格にしようかって言うので悩みました。
最初は祐希みたいな元気な女の子にしようかな〜とか思っていたんですが
なんか、ありがちだし元気な子だと私の書きたいエンディングまで話が
繋がらないなぁ、って思って次は友達0で結構病みがはいってる女の子に
しようかなって考えてみたんですが、これじゃ恋愛小説じゃなくてホラー
小説になっちゃうなぁ、やめよっ。ってなって今の奈緒が出来ましたw

まぁ、奈緒もあまりはっきりした性格っていうのはないんですがとりあえず
ピュアで好奇心は溢れてるけど、恋愛に関しては臆病といった
感じでしょうかww

ここまでで登場したキャラのステータスを載せておきますw

〜 向井奈緒(ムカイ ナオ)〜

・高校2年生
・美術部 副部長
・学力 中の上
・ピュアで好奇心旺盛、恋愛に関しては臆病



〜 池上祐希 (イケガミ ユウキ)〜

・高校2年生
・バレーボール部
・学力 下の中
・元気でおしゃべり、絶賛彼氏募集中



〜 三島さくら (ミシマ サクラ)〜

・高校2年生
・美術部
・学力 上の上
・おしとやかだが毒を吐く、学年5位の学力



〜 澤村睦月 (サワムラ ムツキ)〜

・高校2年生
・野球部
・学力 下の下
・野球少年、顔面偏差値は高い方だが頭脳偏差値は驚異的な低さ



〜 吉岡淳之助 (ヨシオカ ジュンノスケ) 〜

・高校3年生
・野球部 キャプテン
・学力 中の下
・野球バカ、女に興味が無いと言われるが噂では裏がヤバい。本当の所は...?

Re: いつかの雲 ( No.5 )
日時: 2016/03/29 19:25
名前: 夢月 (ID: m1N/dDQG)

私は雲を描くのが一番好きだ。

真っ白に見える雲でも、色んな色を少しずつ混ぜていくことで

その絵に味が出てくる。まるで人間みたいだ。

吉岡先輩は、どんな色を持ってるのかな...



「奈緒ちゃん?ボーっとしてるけど、何かあった?」

「野々也部長!」

「ふっ。どうしたの?そんなに深刻そうな顔して」

「あ、いや。何でもないんです」

「そう?俺も一応部長なんだし、可愛い後輩の悩みくらい聞くよ?」

「大丈夫です、心配掛けちゃってごめんなさい」

「大丈夫なら、良かったよ!」



野々也部長、ほんとに優しいなぁ。

いつも気にかけてくれて、話聞こうとしてくれて。

でも野々也部長にもこの事は言えないかな。ごめんなさい...

明日、睦月に相談してみようかな。

ていうか、今日初めて見た人にこんなに深入りしようとしていいのかな?

もっとよく観察したり... いや、そっちのが気持ち悪いか。

やっぱり睦月に頼ってみよう。



------- 翌日 -------

「おーっす、今日の朝練もキッツいわぁ」

「あ、睦月!あのね、相談があるんだけどちょっと来てくれる?」

「お?いいけど」




「えぇぇ!?お前、吉岡先輩に一目惚れしたのかよ!?」

「う、うん。昨日、睦月が教えてくれた時に...」


...やっぱり睦月気づいてなかったんだ。気づいてたのはさくらだけ?

祐希は気づいてるのかな?


「だから昨日お前ずっとボーっとしてたのか!」

「うん、なんか吉岡先輩の事ばっかり考えちゃって。話したことも無いのに
 変だよね」

「いや、変なんかじゃないと思うぞ俺は。そういうのが一目惚れっていうん
 だからな」

「そっか、一目惚れ...かぁ。照れるね」

「っていうか、お前俺を通して吉岡先輩と仲良くなろうってか?」

「そうしたいんだけど、ダメ?」

「ダメって事はないけど、俺吉岡先輩とあんま絡みねーし、成功するとは限
 んねーぞ?」

「それでも、いいの。出来る限り私も頑張ってみるから協力してくれないかな?」

「しゃーねーな。おごれよ?」

Re: いつかの雲 ( No.6 )
日時: 2016/04/29 00:42
名前: 夢月 (ID: HPru.2N2)

「わぁぁっ!ありがとー、睦月っ」

「当たり前だろ?この俺がNOなんて
 言うとでも?」



睦月は、本当に優しい。

私が小学生の頃、近所のガキんちょに

虐められた時も、中学に上がって友達

が中々出来なかった時も、女子にハブ

られた時も、睦月だけは味方でいてくれた。

私は睦月が大好きだ。この気持ちを素直に伝えるのは恥ずかしいけど。

「あ、ヤバ!次移動教室じゃん!睦月も遅れるよっ」

「...あー、俺ちょっとおしっこー…」

「もーっ!」





「...ふぅ。クソッ、やっぱ惚れてたか
 。アイツらがデキるのは、何としても阻止しなきゃな…」


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