コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 俺様なバ金持ちにあいされました。
- 日時: 2016/03/28 15:21
- 名前: 葱 (ID: 8F879P3u)
父は大手企業の社長さん
母は大人気ブランドの社長さん
そんなエリート夫婦の一人息子
顔も頭もピカイチ
俺様で我が儘で自己中心的男
南雲 アラタ(なぐも あらた) 15歳
そんな男に超愛された
可愛らしいギャル(一般庶民)
青葉 ルナ(あおば るな) 16歳
そんな2人の物語
《アクセスありがとうございます》
Page:1
- Re: 俺様なバ金持ちにあいされました。 ( No.1 )
- 日時: 2016/03/28 15:20
- 名前: 葱 (ID: 8F879P3u)
《登場人物》
★南雲アラタ(なぐもあらた) ♂ 15歳
俺様自己中 エリート一家の1人息子
欲しいものは全て手に入れてきた男
☆青葉ルナ(あおばるな) ♀ 16歳
今どきギャルで明るく可愛くよくモテる
母親と犬猿の仲。パパっ子
★藤原リク(ふじわらりく) ♂ 17歳
ルナの幼馴染みで1番の理解者
明るく人気者で、ルナには好意をよせている
☆橘スミレ(たちばなすみれ) ♀ 15歳
エリート一家の我が儘娘
アラタに好意をよせる
★早乙女ユズハ(さおとめゆずは) ♂ 15歳
アラタの親友でこちらも金持ち
基本的に冷めているクール系男子
★青葉リュウジ(あおばりゅうじ) ♂ 18歳
母の愛情を独り占めしたルナの兄
出来がよくルナを見下している
☆笹田クミ(ささだくみ) ♀ 17歳
ルナを妹のように可愛がる
リクに好意をよせている
☆宮城テマリ(みやぎてまり) ♀ 16歳
大手企業の社長の娘
アラタとの結婚を考えている
- Re: 俺様なバ金持ちにあいされました。 ( No.2 )
- 日時: 2016/03/28 15:50
- 名前: 葱 (ID: 8F879P3u)
episode.01
幼稚園の帰り道、パパと手を繋いで
仲良く買い物をして帰るのが大好きだった。
優しく微笑むパパが大好きだった。
そんなパパが仕事で帰りの遅い日は地獄だ。
「リュウちゃーん、ケーキ買ってきたわよー」
夜遅くに帰ってくるママは、
兄のことが大好きだった。
「ママ、ルナのは??」
「は?あるわけねぇだろ」
兄はそう言いママの元へ駆け寄る。
そう、ママは兄ばかりを可愛がる。
酔って帰ってきた日は妹の私を殴ったり、
パパはそんな私を見てママと離婚した。
「出来の悪いお前が全部悪いんだよ」
兄は去り際にそう言ってママに引き取られた。
出来の悪い?なにそれ。
私はただパパの喜ぶ顔が見たいのに。
ママのせいでパパが辛くなるのは見たくない。
「ルナ?」
「……え?」
ハッと周りを見るといつもの教室。
あれ…?
「どうしたのルナってばー、ぼーっとしてさぁ」
ギャル仲間がそう言い笑った。
私はあれから見事に落ちこぼれた。
ここらじゃバカ高校と言われる高校に入り
バイトがない日は遊びまわる毎日。
「あ!リク先輩だっ」
1人の子が廊下を見て急に乙女の顔になった。
「ごめん、いってくるねっ」
ギャル仲間にそう言い、私は教室を出た。
「リクちゃんどうしたの??」
リクちゃんは私の幼馴染みで
私のことをよく知ってくれているお兄さん的存在。
「ルナに会いに来ただけだよっ」
ニコッと微笑むリクちゃん。
教室がざわざわしている。
リクちゃんを好きな子はたくさんいる。
「そっか」
私が言うとリクちゃんは心配そうに言った。
「ルナ、なんかあったの?」
リクちゃんは少しの変化を見逃さない。
昔からずっと。
「あたし、もう帰るわ」
今日はなんか気がのらない。
私はスクバをとりに机に向かった。
「ルナ帰るのー?ばいばーい」
「ばいばいっ」
ギャル仲間たちは笑顔で見送ってくれる。
こんな関係を望んでるわけじゃないのに。
「ルナ、待てって!」
帰る私にリクちゃんは走ってついてきた。
「どうしたんだよ?」
私はリクちゃんを無視して歩く。
「ルナ、ちょっと寄っていこうよ」
リクちゃんは私の手を引っ張って公園に入っていく。
「ジュース買ってくるわ」
リクちゃんはそう言うと自動販売機に向かった。
はぁ、なにしてんだろ私。
ギャル仲間たちとつるむ毎日。
陰口を言われているのも知っている。
上辺のつきあいももう疲れる。
「出来の悪いお前が全部悪いんだよ」
兄のその言葉が頭に響く。
溢れる涙を止められず、私は下を向く。
「ルナ…」
帰ってきたリクちゃんはまた心配そうな顔をする。
「ごめんね、リクちゃん…」
そう言った私をリクちゃんは抱きしめた。
- Re: 俺様なバ金持ちにあいされました。 ( No.3 )
- 日時: 2016/03/28 16:27
- 名前: 葱 (ID: 8F879P3u)
episode.02
「リクちゃん、苦しいよ」
私がそう言うとリクちゃんはパッと手を離した。
「わりっ!俺…あ、これジュース!!」
そう言って私にジュースを渡す。
そんなリクちゃんが可愛くて笑ってしまった。
私が笑うとリクちゃんも微笑んだ。
「よかった、笑ってくれて」
優しく微笑むリクちゃんはパパに似ていた。
あ、あれ。私今日バイト…。
「やっば!バイト!!」
「送るよ」
そう言ったリクちゃんは立ち上がり
私もバイトへ向かった。
下校中の学生が増えて街はにぎやかになる。
「リクちゃん、もう大丈夫だよ。ありがとう」
バイト先の近くになり、リクちゃんに別れをつげた。
「そっか、気をつけてな」
ニコッと微笑むリクちゃんに手を振った。
さて、バイトバイト。
私が歩き始めた時、誰かにひっぱられた。
「可愛いね、遊ぼうよ」
チャラチャラした男たちに絡まれる。
振り払おうとするが力が強く払えない。
「どこいく?カラオケ?ホテル?」
「どっちもだろー」
ケラケラ笑う男たちは気持ち悪かった。
「バイトなんでそーゆーのいいっす」
私は必死で手を振り払う。
「サボって楽しいことしよーよ」
男たちは私の肩を抱き寄せ連れていこうとする。
「真面目にきもいけど、触んなよ」
私は男たちを振り払った。
「は?…男持ちかよ」
男たちはそう言って去っていった。
男持ち…?
横には小さな男の子が立っていた。
綺麗な制服、有名なエリート校の子だ。
「助けてやろーと思ったけど
お前が自分で追い払ったから
出てきた意味なかったわ」
やれやれ、と男の子は私を見た。
「ありがとうっ」
助けてくれようとしたんだ。
こんなちっちゃい子が、なんて思い
つい笑みがこぼれた。
「お前さ、ちょっと来いよ」
そう言った男の子は私の手を引っ張って
高級そうな車につれていった。
「のれよ」
え…?
私は車にのせられた。
私をのせた車は走り出した。
え………?
「アラタ様、どちらへ」
運転手さんが言った。
「家に向かえ」
「え、なに。どこいくの?」
私がそう言うと男の子は言った。
「南雲アラタ、エリート中のエリート
お前の旦那になる男だ」
「え、なに…?」
アラタと名乗った少年は私を見た。
「アラタ様、随分その方を気に入られたのですね」
ニコッと笑う運転手さんに
アラタは頬を赤くして言った。
「うるせぇんだよ!黙って運転しとけ!」
いきなりすぎて状況が理解できない私を乗せて
車は進んでいった。
Page:1
この掲示板は過去ログ化されています。