コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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幸せの花
日時: 2016/04/03 23:36
名前: くるみるく (ID: jYd9GNP4)

幸せの花畑には幸せの花がある。コスモスのような物やあじさい、ひまわりのような物もある、もしかしたらラフレシアのような物もあるかもしれない。幸せの形は一つじゃない、それぞれ望む物も違うし手に入れる物も違う。ただそれを探すのは絶対自分で、必ず手に入る。それが幸せのルールだ。

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Re: 幸せの花 ( No.1 )
日時: 2016/04/02 21:55
名前: くるみるく (ID: jYd9GNP4)


☆プロローグ☆

春休み。俺は今幼なじみの相川幸と八城信也と俺の家で勉強している。
「カイト!何ボーっとしてんのよっ!ここがわかんないって言ってんのよ、さっさと教えなさいよバカイト!」彼女はそう言うと俺をぶった。
「はぁ」俺は怒る気力も無い。
「ちょ、聞いてんの?バカイト!」
「まぁまぁ、相川さん。怒ったって仕方ないよ、あとカイトは今心ここにあらずだから僕がおしえるよ」
「ま、まぁ。や、八城君が言うなら許してあげるわよバカ…じゃない、カイト。」
「あはは、相川さんは本当に面白いねぇ、でここはこうで…」
「おぉ、そうか!ありがと八城君」
あぁ、何やってんだ…俺。
俺にも中学生の頃に好きだった女子が居た、名前は春田桜子。清楚で勉強の得意なすてきな人だった。彼女には卒業式に告白しようって思ってたんだけど告白できず彼女は別の高校に行ってしまった…
「じゃあ僕塾だから帰るね」ふーん、相変わらず勉強熱心だな
「ちょっとカイト、八城君帰るって!」
「お、おう。またな」あぶねぇ、無視なんかしたらぶん殴られるとこだった。
相川幸…俺の幼なじみ。アパートで部屋が隣で俺もアイツも夜親が居ないからよく一緒に過ごす。中学生の頃に付き合ってるっていう噂が流れて中学卒業までは会わないようにしたから今日は久しぶりに会ったのだが、堂々とぶたれた。
「幸、お前八城のこと好きだろ」
唐突だがそうに違いないと思ったのだ、八城君が言うなら許すとか言うし八城に教えられてる時はデレデレしてるし。
「そうなのよねぇ」
「何っ!ツンデレのお前があっさり認めるとは。明日は嵐が来る」
「誰がツンデレよっ!デレてないわよっ!あと私は素直だから嵐も来ないし」
相変わらずツンツンしてるな。
「可愛い…」
「はぁ?何いってんの?気持ち悪い、10年間私をそんな目で見てたの?私は八城君が好きなんだから邪魔しないでよね」
あ、思わず変なことを言ってしまった我ながら気持ち悪いぞ俺。
「別にそんな目で見てないわ、それにお前のことが好きでもお前の恋の邪魔なんてしない、人の幸せの花を踏みにじってまで手に入れた幸せの花は正しい幸せじゃない。」
俺は思わず本気になって話す
「その話聞くの1000回目よ、それにあんた見たいな変態バカが幸せを花に例えるようなロマンチックな事話すなんて100万年早いのよ」100万年かぁ、確かに死んでも許されないかもなぁ。
告白できなかった臆病者が…
「どうしたのよカイト、いつもだったらここで「なんだとこのっ!誰が変態バカだっ!」って言い返してくるのにそんなに告白できなかったの悔しいの?」
聞くなよ。悔しいに決まってんだろ。フラれるよりかっこわりぃよ、最後の最後にビビって告白できなかったなんて…
「まぁ、私も今はあんたにダッサなんて言える立場じゃないよ。私も八城君に告白するって言ってもできる自信全く無いもん。なんでだろうね好きって気持ちは1+1=2ってのと同じで絶対正解なのになんで言えないだろうね」
幸が窓の外を見つめ切なく話す。
1+1=2と同じかぁ確かになぁ…。
「幸、俺帰るわちょっと俺にもわかんねぇ問題あったから一人で考えるわ。また明日な」
そして俺は荷物を持って帰る。
「ちょっと、カイトーっ!なによ、頭いい癖に」
幸が呟いてるのは聞こえていた。けど俺はそんな事に構ってる暇なんてない。

Re: 幸せの花 ( No.2 )
日時: 2016/04/02 22:26
名前: くるみるく (ID: jYd9GNP4)



1+1の答え


その日の夜。俺は1+1=2ってのは絶対正解で言うのも簡単なのになんで好きって気持ちは簡単に言えないのか考えた…わからない、全く。
違うわけないんだ、その人のことを考えると夜も眠れないってのになんで好きって言えないんだ。
多分この問題は八城にも簡単には解けないんだろう俺は何故かそう思った、根拠はない。ただ頭が良くても解けない問題だと思った、これも根拠はないが…。
その日の夜、俺は考えてる内に寝た。
次の日、幸の家にて
「1+1=………あ゛ぁ゛っ!わかんねぇっ!」俺は叫ぶ。
「相川さん、カイトに何があったの?」
八城がヒソヒソと幸に聞く。聞こえてるぞっ!
「さぁ、朝からずっとこんなんだよ。まぁ、カイトはほっといて勉強しましょ八城君」
なんだ俺が関わらないのを良いことに、まぁ、幸も恋に必死だし俺が関わらない方が幸と八城は上手くいくのかもな。いつも横に居た幸がだんだんと俺から離れて…
あぁー、ダメだダメだっ!何考えてんだ俺、幸はただの幼なじみで幸の好きな人は八城なんだっ!
嫉妬してどうする、ここは男らしく応援してやらんとなっ!
「あ、わかったぁっ!」
なんだかなんで好きって言えないのかわかった気がする。本当には他に大切な人が居るからだ…

Re: 幸せの花 ( No.3 )
日時: 2016/04/03 23:27
名前: くるみるく (ID: jYd9GNP4)



八城信也という男


八城信也。俺の幼なじみであり俺の幼なじみの相川幸の好きな人である。
俺は幸と八城とは5歳からの付き合いだ、幸が八城のことを好きなのは態度でわかるし八城が恋に異常な程鈍感なのも知っている。だからこそ俺が幸を応援し手助けをしてやらんといかんのだが…八城の鈍感さはほぼ暴力である、女子からお菓子をもらっても不味いと言い味のアドバイスをするという程でその鈍感さに心を折られ無言で失恋した女子が何人居ることか…。
「カイト今日相川さんは?」
「あ、あぁ。今日は出かけるってよ」
いきなりっ!?そんなに気になりますか?こいつもしかして。
「昨日相川さんに消しゴム貸したままでないんだよ貸して」
そう言って八城は俺の筆箱の中から消しゴムを取り丁寧にノートを消す。
俺の考えすぎかぁ、こいつがそう簡単に恋に落ちるわけないもんな。
「そうだカイト明日は入学式だよ」
八城はノートを書きながら言ってくる。
明日か、高校なら俺にもいい人がみつかるかな。初日からヤンキーに目付けられたらどうしよ。
高校生活の事を考えると良い意味でも悪い意味でもドキドキする、八城は生徒会入るって言ってたけどなぁ。俺なんも目標無いわ。
「カイト?無視?さっきから何度も呼んでるのに」
「あ、すまん。で、何だ?」
本当に呼んでたか?
「お互い勉強も生活も目標を掲げて頑張ろうね」
たった今目標無いって思ってたとこなのに、エスパーかよこいつ。
「まぁ、俺は俺なりに色々頑張るわ、お前はまず恋に敏感になれアホ。」
「あはは、恋ねぇ…」八城が黙る。
まさか、お前恋してたのか?
「おっほん、ど、どうしたのかな恋の相談なら聞きますよ八城君。」
「まさか僕が恋してるとでも?あはは、恋なんて勉強の邪魔になるよ」
八城は顔一つ変えずに喋る、また俺の考え過ぎかそれにしてもやっぱり勉強熱心だな。
恋は勉強の邪魔か…恋して魂に火が点く事もあるとおもうけどなぁ…。


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