コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- キミのコトが好きなんですけど*コメント大募集♪
- 日時: 2016/04/04 19:13
- 名前: ちょこみるく (ID: SV8ijLFt)
暖かい風が吹きはじめて・・・
6回目の春が始まろうとしている
一人の少女を取り巻く男子たちのお話
「今日から6年生かぁ・・・」
西小学校6年3組のクラスの前に一人の少女が立っていた。
朝田 小鈴
160センチ、と名前と正反対な身長。
小鈴は身長だけが唯一のコンプレックスだ。その他は身長160センチにも関わらず43キログラムと痩せており、足は細く長くスラッとしている。
顔立ちもおばあちゃんがアメリカ人なだけあって目もパッチリ鼻はとても高い。
すると・・
ドンッ!
後ろから強く突き飛ばされた。思わず前に転びそうになった。クルッと後ろを向くとそこにはヤンチャ男子堂崎凉汰がいた。
「おい!ボーッとしてんじゃねぇ!邪魔だ。」
「なっ!」
小鈴はカチンッときた。
「うるさい!あんたのほうが邪魔!。」
「ハァ?黙れっ!」
そう、凉汰は小鈴よりも5センチ大きい165センチだ。去年の女の担任の先生の背も楽々ぬいてしまう。
「もういいっ!!」
小鈴はクルッと回るとさっさと教室に入ってしまった。
「・・・なんだよ」
小鈴はドカッと自分の席に着いた
「ん・・・?私の席・・ココ?」
キョロキョロっと辺りを見渡したすると・・・
「・・・勝手に人の席に座るな」
「あっ!龍馬!!ご、ごめん・・・」
彼は岩永龍馬
岩永のい、と朝田のあ、だから同じクラスになったときは必ず隣の席だ。
龍馬は私より少し小さめの157センチ
それでも大きいほうだ。龍馬は女子でも男子でも話しやすく面白い。龍馬のことが好きな女子も多い。そんな彼が
珍しく不機嫌だ
- Re: キミのコトが好きなんですけど*コメント大募集♪ ( No.2 )
- 日時: 2016/04/03 10:50
- 名前: ちょこみるく (ID: SV8ijLFt)
龍馬は珍しく朝から不機嫌だ
「・・・どうしたの?」
「・・・」
そんな二人の重い空気を引き裂くように明るい声が聞こえてきた
「おっはよぉ〜♪」
その声の正体こそ小鈴と龍馬の幼馴染みである伊藤陽鞠だった。陽鞠は二人の空気をものの数秒で察知し・・・
「もぉ〜どうしたのぉ?〜ふ・た・り・と・も♪」
龍馬は不機嫌な上にイライラっとしたのか
「朝から騒がしいヤツ・・・」
と捨て台詞をはくと、どこかに行ってしまった。
「せっかくまたこの3人で同じクラスになれたのにぃ〜ホント、朝からなんであんなに不機嫌なの??」
「知らない・・・」
「もうっ!陽鞠、激おこぷんぷん丸!」
といいつつ笑っている
すると陽鞠が
『もぅ!だーいすきな龍馬がいなくなってさみしいのぉ〜?』
とささやいてきた。
「なっ!」
といいつつ小鈴の顔はりんごのように真っ赤だった。
「うふふ♪わかりやすーい♪」
陽鞠は小悪魔のようにお腹をツンツンしてきた。こんな性格だと普通の女子はイラッとするけど幼稚園からの仲だすっかりなれている。陽鞠は141センチと小鈴たちからするとかなり小さく腰まである長い髪の毛にかわいらしい愛嬌でモテモテ。小鈴もかなりモテるが陽鞠も相当。しかしこんな性格なため女子から反感を買い、まともな友達は小鈴のみだ。
「ほーんと小鈴は龍馬のことが小さい頃から・・・あっー!星麻くんだぁ♪」
と話の途中なのにクラスのアイドル宮城星麻の元へ行ってしまった。彼女の好きな人のようだ。少なくとも小鈴はあんなカッコつけ嫌いだ。
すると
「もうすぐ入学式始まるから並んでー」
はぁ・・・6年生陽鞠と一緒だと思うと体育館までの道の足取りはとても重かった
- Re: キミのコトが好きなんですけど*オリキャラ募集! ( No.3 )
- 日時: 2016/04/04 20:52
- 名前: ちょこみるく (ID: SV8ijLFt)
「ふぁぁ」
気の抜けたあくびをした小鈴はつい口を押さえた。
『入学式なのにあくびだなんてダメだぞ♪』
小さな声で陽鞠が忠告してくる
『わかってる!』
だらだらと新入生が体育館に入り、恒例行事の長ーいお話も終わり教室に戻ってきた頃だった
急に龍馬が
「小鈴って・・・その・・すきなやつとかいる?」
「ほぇ?」
突然の質問に拍子抜けした返事。
私の顔が真っ赤になるのに3秒とかからなかった。
「え・・・何で・・・急に・・・?」
龍馬の顔も私と同じように真っ赤だった。
私はふとおかしいと思った。いつもこんなこと聞いてこないし、こんなこと話の話題にもならなかった。
「・・・それ誰かに頼まれた?」
「は?」
「だから、私の好きな人、聞いてこいって!」
「・・・」
「どうなの?」
「・・・」
まるで刑事と犯罪者の事情聴取だ。
私はじっと龍馬を睨みつけるように見つめた。
すると誰かが
「あっー!!あいつら見つめ合ってるぞ!!」
「えー!うそ?」
「なんでー?」
一気に教室がザワザワし始めた。私達は驚いた。だって見つめ合ってなんかないから。
しかしあちこちから “うそー"とか“でもお似合いかも"なんて言う声まで聞こえてきた。
陽鞠がうしろで
『何、見つめ合ってんのぉ〜♪でも良かったじゃん♪』
『う、うるさい!!てゆーか見つめ合ってなんかないし!』
『嘘つけぇ〜♪照れちゃって♪』
「てゆーか!おまえら付き合ってんのか?」
「おいっ!じゃあ、あれ!キスしろよ!キース!キース!キース!」
「ちょっと!なんで付き合ってるってことになってんの?」
「お?お?彼女は照れてますねぇ」
「おいっ!いい加減にし・・・」
と龍馬がキレそうになった時だった
バンッッ!
誰かが思いっきり机を叩いた。
「いい加減にしろよ!!付き合ってないのに付き合ってるとか!もうお前ら小6だろ?だっせーコトしてんじゃねぇ!!」
その声の正体はクラスのアイドル星麻だった。
いつも明るく優しく、大きな声を出して怒るなんてなかったはずだ。
みんな星麻の怒鳴り声を聞き、シーンとなった。陽鞠が後ろで
「カッコいい・・・さすが星麻くん・・♪」
実を言うと私も少しいいな・・・ていう気の緩みがあったけど席について先生が来るのを待った。
なーんてやり取りしてるうちに担任の山田舞恋先生が来た。
先生歴1年の新人。
なんか堂々としてないから今年の担任もハズレかと内心思ってたりした。
- Re: キミのコトが好きなんですけど ( No.4 )
- 日時: 2016/04/03 13:57
- 名前: ちょこみるく (ID: SV8ijLFt)
「それでねぇ〜星麻くんに私がつけてるピン似合ってる?ってきいたのぉ♪
そしたらぁ〜うん似合ってるよ♪だってぇ〜もう超カッコいい・・・ねぇ、きいてるぅ?」
帰り道、どうでもいい陽鞠の惚れ話を聞きながら家路についた。
「はぁ・・・」
ドサッとベットに突っ伏した。
キレてた・・・龍馬も恋人扱いされるのが嫌?でも私も全力で付き合ってないって否定したし・・・かといって
“うん"なんて言えないし黙ったらきっとあのあとも“キース"て言われてただろうし・・・
“ピロリン”
メールの着信音だ
パコッ
おねぇちゃんのおさがりのガラケー
見ると去年同じクラスで仲の良かった那緒からだった。残念ながら同じクラスにはならなかった。
メールを見ると・・・
きいたよ!小鈴の好きな龍馬と見つめあったって!!
「もう・・・」
と再度私はベットに突っ伏した
私はそのまま睡魔に襲われ深い眠りの中へ入ってしまった
- Re: キミのコトが好きなんですけど ( No.5 )
- 日時: 2016/04/03 15:23
- 名前: ちょこみるく (ID: SV8ijLFt)
「小鈴〜!小鈴〜!起きなさい〜!」
「ん・・・?」
私はガバッと起きると時計を見た。
6時ちょうどだった。
『うそ〜!1時から寝てたとして・・・4時間!?』
こんなに長い昼寝は何年ぶりだろうか
「はぁ・・・」
「ちょっと小鈴〜!!聞いてるの?ご飯できたよ!」
「は〜い」
と言うと階段を降りていった。
下に降りてリビングに行くと姉がいた
「珍しいね。この時間に一緒にご飯食べるなんて、いつも塾あるのに」
と言いながら唐揚げをつまみ食いした
「そう?あ、あと龍から手紙だって」
と二つ折りの手紙を姉から渡された
あと龍とは龍馬の事だ。
「・・・なんでおねぇちゃんが持ってんの?」
「家に入るときに渡された」
「なんでわざわざ・・・ポストに入れればいいのに」
「なんか今日あったの?」
これまでの会話を聞いていた母が聞いてきた。
「ううん・・なんにもないよ」
新学期早々恋人扱いされたなんて口が裂けても言えない。しかも龍馬と
そんなコトより手紙の内容の方が気になった。きっとあのコトなんだろうけど。
私はいつもより早くご飯を食べ2階の自分の部屋へ直行した。
バタンッ!いつもより勢いよくドアを閉めた。
ドキドキ・・・いつもより鼓動が早くなる・・・。
カサカサ・・・恐る恐る手紙を開くと・・・
- Re: キミのコトが好きなんですけど ( No.6 )
- 日時: 2016/04/04 11:57
- 名前: ちょこみるく (ID: SV8ijLFt)
カサカサ・・・
“ 小鈴へ ”
好きです・・・付き合って下さい
「・・・き、きもち悪っ!!!りゅ、
龍馬がこんな手紙書くわけ・・・」
ちらっと下を見ると
“ 凉汰より ”
「・・・」
小鈴は1分程固まってしまった
「って!龍馬からじゃないんかーい!」
バシッ!と手紙を投げ捨てる
小鈴は考えた
『な、なんで?!あの凉汰が?イ、イタズラ?私をからかおうとしてるの?』
すると小鈴は自分の部屋の窓を開け、
目の前にある窓を叩いた。
ドンドンドンッ!
「なに・・・?」
ガラガラッ!窓を開けると
そこに現れたのは龍馬だった。
昔、暇なときお互いのドアを叩きおしゃべりするって言うのがよくあったが最近は全くしていないので少し驚いたようだ。
「この手紙なにっ!?」
小鈴は手紙を差し出した
「あぁ、それ帰りの時凉汰に渡せって・・やくそ・・・」
あっ、と口を押さえたがもう遅かった
小鈴はじっーと龍馬を睨んだ
「なんなの・・?凉汰との約束って?」
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