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- 不器用な少年少女の恋愛論。〜忘れられないモノローグ〜
- 日時: 2016/04/10 14:59
- 名前: 湯呑ゆざめ (ID: HT/LCIMm)
簡単には進まない。
あいつの前では素直になれない。
あの子の前ではつい嘘ついちゃう。
そんな少年少女達の初々しい、甘酸っぱすぎて、ちょっと切ない、
忘れられない夏の恋物語。
ども、こんにちは^^
頑張るのでよろしくです。
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- Re: 嘘つきで不器用な少女の恋愛論。 ( No.1 )
- 日時: 2016/04/06 01:41
- 名前: スミレ (ID: Id9gihKa)
湯呑ゆざめさん、お久しぶりです!
書き出しから続きが気になって仕方ありません!(o^^o)
新作、楽しみにしています!
- Re: 嘘つきで不器用な少年少女の恋愛論。 ( No.2 )
- 日時: 2016/04/06 18:01
- 名前: 湯呑ゆざめ (ID: HT/LCIMm)
*1
「おーい、梨桜?りーおっ」
ふっと、呼ばれた声に驚く。親友の由実がお弁当のウインナーを
齧りかけたなんとも間抜けな恰好で私を呼ぶ。
「あ、ああ、ごめん。ぼーっとしてた。」
ふっと、我にかえり由実に謝る。
「どーしたのよ。考え事?」
「ん、んー、まあ。」
短く曖昧に返す。
私、何考えてたっけ。あ、あいつの事だ。
教室後方でじゃれつく男子達の中にあいつはいる。
髪がちょっと癖っけで睫毛が長くて、笑うと高2には見えない
あどけなさ。何だか、最近目で追っちゃう。
「あ、梨桜。今日さあそこの男子達とうちらでカラオケ行こうって
話になってんだけど行くよね?」
ふわふわした玉子焼きをもぐもぐしながら由実が首を傾げる。
「え。女子二人だけ?」」
ちょっとそれは抵抗があるんだけど。
「ううん。あとは美羽と千春をさそうよ。」
私達とも仲が良い二人だ。
「わかった。行こうか。」
小さく呟いて、ほんの少し口元が緩む。
だって、あいつも来るから。
なんでか嬉しかった。
つづく
- Re: 嘘つきで不器用な少年少女の恋愛論。 ( No.3 )
- 日時: 2016/04/10 11:23
- 名前: 湯呑ゆざめ (ID: HT/LCIMm)
*2
カラオケ、それは高校生がかなりの確率で出入りする場所かも。
ほんの少しタバコ臭いカラオケルームのソファに腰掛けながら
私は、早速歌を入れ始める由実を見ていた。積極的だなあ…
そこそこモテる男子達の中でも木ノ内千尋は際立っていた。
水泳をやっているため色素が薄い茶色がかったサラサラの髪に、
柔らかい物腰。笑うと頬にはえくぼが出来る。
正直、今日ここにいる美羽は千尋が好きだ。まあ、美羽は小動物みたいで可愛いし、お似合いなんじゃないかな。
ため息をつき炭酸を喉に流し込む。せっかくなのに、こんなにモヤモヤ
してる。
皆が楽しく歌を歌う中、私は「ちょっとゴメン。」といってトイレへ
向かう。
歩く道すがら、今日の夕食を考えたりしてさっきの嫌な想像を脳の
隅に追いやるけど、どうしてか二人の笑った顔が、焼き付いて離れない
何でか、なんて考えても無駄だけど。だってなんとなくだし。
トイレで、自分の顔を見る。何だか瞳に影がある気がして、ダメだなあ
って思う。
なんで、私は普通の女の子みたいに素直じゃないんだろう。
なんで、私は普通の女の子みたいに可愛らしくないんだろう。
なんで、私は自分の気持ちがわからないんだろう。
気づいたら自己嫌悪で心が、重くて。
自分が自分じゃないみたいだった。
それはそれは、出口のない迷路のように。
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コメント
何か陰鬱な感じですみませんW
次の次あたりですっきりさせればいいな。ではまた^^
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