コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 私は、物語になる【登場人物募集中】
- 日時: 2016/04/09 16:21
- 名前: てんとう虫 (ID: Wz7AUOMy)
はじめまして、てんとう虫です。
これは、一人の少女と本の登場キャラクターが繰り広げる
コメディタッチのお話です。
まだまだ初心者なので
おかしい文章があると思いますが
優しく指摘してくだされば幸いです。
この小説も頑張って書きたいと思っています。
温かい目で見守ってくださいm(_ _)m
……………………………………………………………
幼い頃から病弱で、友達もろくに作れなかった。
もう病院は家のよう。
そんな少女、小春は、十五歳になった今も病室のベッドで横になっている。
白いベッドに溶け込みそうなほど、真っ白なその肌は、もう何日も日に当たっていない。
艶やかな長い黒髪が、白い枕に散っている。
静まり返った部屋に響く秒針。
時刻は十二時五十分。
固く目を閉じているものの、小春はなかなか眠りにつけなかった。
しかし、その鮮やかなピンクの唇は、どこか嬉しそうに微笑んでいる。
浅く息を吸ったかと思うと、小春はゆっくりと身体を起こした。
黒髪が揺れる。
ベッドの横にちょこんと立っているテーブルに手を伸ばした。
アンティーク調の厚い本を手に取り、膝の上に置く。
細い指で、ページを捲る音。
目次を開いたところで、小春は目を閉じた。
ふいに風が吹く。
——そのまま小春は意識を失った。
Page:1
- Re: 私は、物語になる ( No.1 )
- 日時: 2016/04/09 16:22
- 名前: てんとう虫 (ID: Wz7AUOMy)
【登場人物募集】
このお話は主人公と本の中の登場キャラが繰り広げるものです。
なので、一話ごとに登場キャラが変わってきます。
(違う話で出てくることもありますが)
そこで!
皆さんに強力していただきたいと思っています。
この小説内で使わせていただけるキャラクターを募集します!
本の中なので、キャラ設定は基本的に自由です。
*名前
*性別
*容姿
*性格
↑のようにお願いします。
その他伝えたい情報などがあれば書いてください
よければコメントお願いします^^
- Re: 私は、物語になる【登場人物募集中】 ( No.2 )
- 日時: 2016/04/09 23:33
- 名前: こん (ID: 6CzRMEj0)
こんばんは。
応募します!
名前 クリューバー・ヤシ
性別 男
容姿 背が高い、メガネイケメン、髪と目の色はブラウン
性格 人にも自分にも厳しい、実は愛情深い
使いにくければスルーしてもらってもいいです!
作者様の使いやすいように変えてもらってもいいです!
- Re: 私は、物語になる【登場人物募集中】 ( No.3 )
- 日時: 2016/04/10 10:04
- 名前: てんとう虫 (ID: Wz7AUOMy)
こんさん
コメントありがとうございます!
是非使わせていただきたいと思います!
良かったらこれからも遊びに来てください^^
- Re: 私は、物語になる【登場人物募集中】 ( No.4 )
- 日時: 2016/04/10 10:08
- 名前: てんとう虫 (ID: Wz7AUOMy)
〈第一話 カル王国の物語〉
カル王国の中心都市、ヒエナの、その中心にある王族の屋敷。
そこで、ひとりの男が、ある書物を探っていた。
「これじゃない……これでもない……」
数ページ捲ってから棚に戻す。
間も無く消えてなくなりそうな蝋燭で照らしながら、薄暗い図書館でひとりその動作を続けていた。
しばらくして男は、はっと目を見張る。
どうやら探し物を見つけたらしい。
黄ばんだ紙に、かろうじて読めるほどの薄くなった文字。
これだ、と確信したように頷き、あたりを見渡して誰もいないことを確認してから、男は屋敷を去った———。
………………………………………………………………………………………………………………
そこで本は破られていた。
先が読みたいのだけれど、無いものは仕方がない。
小春が諦めかけていたその時に、見つけたのだ。
本の中に入り込む方法を。
目を覚ましたとき、小春は、広い湖の淵にいた。
緑色に濁った水。
深夜であるから、そこに灯りがなければ、足を滑らせ、湖の底に沈んでいただろう。
そんな事を考えて、身震いする。
ふと、身にまとっている服が、先程まで着ていたパジャマでないことに気付いた。
貴族のような、青い宮殿服。
足首までの長いスカートが、小春には邪魔だった。
長い黒髪は、紐で後ろに束ねられていた。
妙に静かなこの空間に、小春が僅かに足を動かす音が響く。
闇に包まれながら、ひとり、心細くなり、自分を抱きしめた。
きっとここがあの物語の舞台だ。
来れたのは嬉しいが———怖い。
冬の空気が流れた。
寒い。
その場に踞んだ時、遠くから、蹄の音が聞こえた。
どんどん近づいてくる。
恐怖で、ただでさえ小柄な小春の身体がさらに縮んだ。
心臓が音を立てている。
もうどうにでもなれ。
すぐ近くまで蹄の音が近づいてきて、小春は踞んだまま目を閉じた。
———静寂。
あたりが静まり返った。
「お前———屋敷の者か?」
澄んだ声が、小春の真上から降ってきた。
恐る恐る顔を上げる。
馬に跨った、整った顔立ちの若い男が、メガネの奥で目を細めた。
「ここで何をしている」
「しゃがんでいます」
男は呆れたようにため息をつき、馬から降りた。
———と思うと、小春の胸ぐらを掴んで立ち上がらせる。
背の高い男の目線まで持ってこられ、小春はつま先立ちになった。
「もう一度聞こう。何をしている」
「い、痛いです。離してください」
今度こそ男は頭を抱え、それと同時に小春は地面に投げ出された。
「もう少し丁寧に扱ってください」
小春は男を睨む。
一方男は、それに全く怯む様子も見せずに、肩にかけていた鞄を下ろした。
本が一冊入りそうな大きさの、薄汚れたものだった。
「これが何か、分かるか」
男は鞄の中から何かを取り出した。
小春の目には、それが、破られていた物語の中で、男が探していた本に見えた。
挿絵と瓜二つなのだ。
ということは、屋敷に忍び込んだ男は、この人———。
「し、知らない。分からない。何ですかそれ。アッハハ、………」
分かる、と言ったら何かされそうな雰囲気だった。
小春は引きつった顔で笑いながら、男から目を逸らす。
「そうか、良かった。別の答えだったら、お前をそこの湖に突き落とすところだった」
Page:1
この掲示板は過去ログ化されています。