コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 船長さんは束縛男!!【コメント募集】
- 日時: 2016/05/01 15:44
- 名前: ダークネス (ID: g7gck1Ss)
ある日、神の手違いで死んでしまった私は、異世界で海賊になってしまう。
そりゃまぁたしかに、海賊になりたいとは言ったさ。でも、誰も船長の彼女になりたいなんていってないよね?!
運悪く死んだ少女が、海賊になり、恋をしてさまざまな敵と戦う話です(たぶん)。上のはなんとなく書いただけなんで、気にしないでください。
キャラクター
・カグヤ
・ロゼル
・ツツジ
・シゲ
・フェリル
カグヤ以外は全員男です。
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- Re: プロローグ ( No.2 )
- 日時: 2016/05/01 14:27
- 名前: ダークネス (ID: g7gck1Ss)
「・・・い。・・・おい。・・・大丈夫か?」
心配そうな男の声が聞こえてくる。
なぜだろう。聞いたことの無い声なのに、なぜか安心できる。
「うぅ・・・ん」
「おきたか!!」
いや、沖田じゃなくてカグヤです・・・って、違うか。起きたかって言ったんだよな。
うっすらと目をあけ、ぱちぱちと瞬きをする。
「ここは?」
見覚えの無い部屋と、見覚えの無い男。しかも男が着ている服は、違和感満載だ。
「何言ってんだ。お前の部屋だろうが。」
「・・・は?」
「ったく、心配かけやがって。全然おきねーから、死んだのかと思ったじゃねぇか。」
「・・・」
うん、まって。今こいつ、お前のへやっていった?
悪いけどさ、私のへやってこんなに質素じゃないんだ。もっとかわいい部屋なんだ。
あと、見知らぬ男に『お前』って言われる筋合い無いんだけど。
- Re: プロローグ ( No.3 )
- 日時: 2016/05/01 14:40
- 名前: ダークネス (ID: g7gck1Ss)
ギロリと男を睨むと、男は頭をかき、
「あー・・・もしかしてお前・・・記憶なくした?」
などといってきた。
いや、記憶はあるさ。自分の名前だって言える。なのにこいつは私を記憶喪失だといってきやがった。
むかついたので私は、
「はぁ?記憶ぐらいあるし。その証拠に、自分の名前をちゃんといえるわ。阿呆」
などといってしまう。
だって、人を勝手に記憶喪失だって言ってくるんだもん。そりゃぁ怒るさ。
でも、阿呆って言ったことは悪かったなぁ斗思って、とりあえず誤っといた。
「・・・ごめん。阿呆なんていって。」
って。
そしたら男は、なぜか笑い始めた。おなかを抱えて、苦しそうに。
「な、なに?どうした?」
「い、いや、わりぃ。なんか、前と全然違うと思って。前はすっげーおとなしかったんだがな。」
「なっ。悪かったわね、おとなしくなくて!!」
なんなんだ、こいつ。勝手に人を記憶喪失だといったかと思えばいきなり笑い出すし、かと思えば『前はおとなしかった』とかいいだすし。
- Re: プロローグ ( No.4 )
- 日時: 2016/05/01 14:54
- 名前: ダークネス (ID: g7gck1Ss)
「ってか、あんた誰。」
「ん?俺?俺はフェリル。この船の船医だ。」
フェリルと名乗る男は、私の頭をなで始める。
「・・・なに。」
「んー?いや、なんとなく。」
—なんとなくかよ!!
そんな心のツッコミなど聞こえるわけも無く、フェリルは頭をなで続ける。
しばらくの間、されるがままでいるとドスドスと誰かの足音が聞こえてきた。
そしてその足音はこの部屋の前で止まり、バァンと乱暴に扉を開けた。
「・・・」
足音の持ち主は、フェリルよりもさらに違和感のある服を着ており、黒い髪を紫のリボンで結んでいた。そしてなぜか、フェリルを睨んでいる。
「・・・フェリル。なぜカグヤがおきたのをすぐに言いに来ないんだ。」
「いや、いう必要が無いと思ったんで。」
「・・・」
男はなおもフェリルを睨み続ける。しかしフェリルはニコニコと笑いつづけている。
- Re: プロローグ ( No.5 )
- 日時: 2016/05/01 15:15
- 名前: ダークネス (ID: g7gck1Ss)
「・・・・・・」
「・・・・・・」
長い沈黙が流れる。二人はずっとにらみ合っている。
—何がしたいんだよ、こいつら。
フェリルはずっとニコニコしてるし、見知らぬ男その二はなんか睨み続けてるし。はっきり言って意味がわからない。何がしたいんだマジで。
「・・・もう一度聞く。なぜカグヤがおきたのを、すぐに言わなかったんだ。」
「だから、いう必要が無いと思ったんですって。だって船長、カグヤのことをいつも監視してるじゃないですか。」
「は?!監視?!」
フェリルが言った言葉に、思わず反応してしまった。
だって、監視だぜ?監視。普通しねーだろ。
「監視って・・・あんた馬鹿?!人のプライベートに首突っ込むなこのドアホ!!」
- Re: プロローグ ( No.6 )
- 日時: 2016/05/01 15:41
- 名前: ダークネス (ID: g7gck1Ss)
「「・・・・・・」」
再び沈黙が流れる。
何?私なんかやばいこと言った?
「・・・おい。」
男が低い声で私を呼ぶ。かなりご立腹のようだ。
「な、なにさ。言っておくけど、私は謝んないから。あ、あんたが勝手に監視してるのが悪いんだからね。」
若干つまづきながらも講義する。ところで講義の使い道あってる?
「・・・」
男が黙ると、また沈黙が流れる。何だこの空気。すげーいや。
「・・・フェリル」
「はいはい。」
フェリルは立ち上がると、部屋から出て行ってしまった。
そしてしばらくの沈黙。つか、どんだけ沈黙流れりゃ気が済むんだよ!!
「・・・カグヤ。」
「何。」
「・・・俺のことは、覚えているのか?」
「・・・は?」
何を言っているんだこいつは。お前とは初対面だろうが。フェリルもおかしいが、お前もおかしいぞ。病院行け。
と、そこでふと思い出す。私が転生したことに。
—あー、そういえばあの男、私が海賊になれるように手回ししとくつってたな。だからこいつらは私のことを知ってる感じで話してるのか。
いまさら気づくとは、さすが私。馬鹿だからな。
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