コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 今、好きな想い
- 日時: 2019/03/08 21:28
- 名前: アリン (ID: rBo/LDwv)
君と僕。
あなたと私。
あたしとあいつ。
それぞれに叶えたい想いがある。
きっとそれはーーーなんだよね。
アリンです。
短編集を書かせていただくことにしました。
恋も友情も別れも全部が全部ここで繋がっている、というのがテーマです。
ジャンルはいろいろですし、「この話が好き!」や「この話は苦手かな?」などある方も出ると思いますが気長に気長にで!
タメ口OKです。
悪口はなしでお願いします。
ちなみにパーカーは水色です。どーでもいいですよね、はい。
2017.1.4
>>5からの方がちゃんと?した短編集です!
それ以前のやつはあまり私的に好きではないので飛ばしてください。。。
関係図はまた書かせてもらいます。
それまでしばらくお待ちください。
2017.1.5
修正しました。
「」が女の子
『』が男の子です。
2019.3.8
参照900突破ありがとうございます(*・ω・)ノ
作品
>>1「私の好きな人。」
>>2「この気持ちの名前」(詩)
>>4「告白取り消し side 愛音里」
>>5「甘くないコーヒー」
>>6「バレンタインのお返し」
>>7「消えなかった想い」
>>8「参照200突破記念!ー>>5〜>>7のネタバラシ&お礼ー」
>>9「最後の歌詞」
>>10「だいすきなひとへ」
>>11「キミトフタタビ」
>>12「君と会った日」
>>15「恋人以上恋人未満」
>>16「ホワイトデー」
>>17「参照300突破記念!ー>>9〜>>14のネタバラシ&お礼ー」
>>18「恋と傘」
>>19「エイプリルフール」
>>22「姉弟 side 弟」
>>23「姉弟 side 姉」
>>24「参照600突破記念!ー>>15、>>16、>>18、>>19、>>22、>>23のネタバラシ&お礼ー
>>25「1年ぶりの再会」
- Re: 今、好きな想い ( No.1 )
- 日時: 2017/03/14 14:13
- 名前: アリン (ID: qlQjtvRq)
*.* 私の好きな人。 *.*
「帰るぞー」
教室の扉から部活終わりの彼が私を呼ぶ。
帰宅部の私はいつも彼が終わるのを教室で待っている。
「…うん」
あらかじめ、まとめといた荷物を肩に掛け彼に寄る。
「お待たせ、行こっか」
すぐ角を曲がり中央階段を降りていくと、部活のカバンを廊下の隅に滑らせ、こちらに近づいてくる少年がいた。
「「「あ」」」
三人の声が重なる。『あいつ』だった。
「ちょっ!二人共、校門の前で待ってて!」
ドタバタとあいつは階段を上って行った。
「あいっかわらずだな、あいつは」
「忙しいやつぅ〜」
彼があいつの滑らせていたカバンを持って来て、言われた通り校門の前であいつを待つことにした。
三人は家が近くて、母親達が元から仲が良かったのもある。よくそれぞれの家に遊びに行っていた。
「まだかなぁ〜」
「遅いな」
そんな会話をする。短い会話。
「そーいえば夕方から雨が降るって言ってたな」
「え!?そーなの!傘持って来てないよー」
持っていたカバンを肩から落とす。
ドサッという音がした。
それを合図かのようにポツポツと雨が降って来た。
「あ、あめーー!」
目に雨が入らないように腕で目をかばう。
「…これ着といて」
彼が彼女に自分のブレザーを頭から被せた。
「あ、あり…がと」
あったかい。彼の匂いがする。
そう思った瞬間、彼女は顔が赤くなる。顔を隠しながらブレザーを少し下に下げた。
しばらくするとあいつは2つ傘を持って出てきた。
「あれ!?この状況は二人共傘持ってない?!」
どうやらあいつは彼女か彼のどちらかは傘を持っていると思ったらしい。
「あ、じゃあ、仕方ねーから俺がお前を入れてやってもいいぞー」
さりげなくだったのだろうか。あいつは自分が持って来た傘に彼女を入れていた。
「え、いいよ!私はこいつが貸してくれたブレザーだけで」
そう彼を指で差しながら彼女は言った。
それと同時に雨がきつく降って来た。
「…いれて、下さい」
クスクスと笑うあいつと彼。
「どうぞ」
まだ笑っているあいつは口を手の甲で隠しながら、彼女を傘に入れてあげた。
私の好きな人。
いつか気づくのかな。
キミに恋してるんだよ。
- Re: あなたの物語。 短編集 ( No.2 )
- 日時: 2017/03/14 14:22
- 名前: アリン (ID: qlQjtvRq)
ちょっと詩。そして久しぶりの更新です!
*.* この気持ちの名前 *.*
「好きな人がいるのに
前に好きだった人のことが
気になっている自分がいる。
好きが戻るのが怖いよ」
《キミと目があう回数が増えた。
前はそこまで気にしなかったのに
どうしてだろう?
キミが気になってしょうがない》
“好きになった女の子は
輝いていて
でもあの子はあいつが好きだ”
「《“好きな人に好きな人がいて
なんてよくある話なんだけど
嘘であればいいって気持ちの
自分がいるんだ。”》」
- Re: あなたの物語。 短編集 ( No.3 )
- 日時: 2016/06/15 17:45
- 名前: アリン (ID: 7jcCv.R/)
君が好き。
削除なんてできない。
破られた告白は
もう元には戻れないの?
- Re: あなたの物語。 短編集 ( No.4 )
- 日時: 2017/03/14 14:24
- 名前: アリン (ID: qlQjtvRq)
**.告白取り消し side 愛音里.**
7月 10日 15時21分
好きです。
好きな人に送ったメール。
ただそれだけしか書かれていないシンプルなメールを画面に出したままジッと見ていた。
(メール…まだ来てない………)
何分くらい経っただろうか。自分自身もう1時間は経っていると思いながら、時計を見た。
「15時32分……」
まだ10分くらいしか経っていなかった。
なぜ返信をくれないの、と思いながら、近くにあった大きいクマのぬいぐるみを抱いた。
「……わたしが…もっと気長に待てばいいのかもしれないな………」
メールがきた!メールがきた!
すると突然音が聞こえた。
その音はメールの受信音だった。
(きた!!!)
持っていたクマのぬいぐるみを急いでそばに置いて、メール文を読む。
「……え」
7月 10日 15時35分
告白を取り消して
「…告白を取り…消して………?」
(どうして?わたしが聞きたかったのはYesかNoだったのに…)
「そんなに嫌だったってことなの………?竜……」
今、わたし…失恋しました。
**.この物語は、失恋した少女と世界をかえる戦いをする少年少女たちのリーダーになる前の少年の最近の話である。.**
「おはよー!……って、愛音里!?」
「お、おはよぉ、永海……」
永海(なみ)の前にいたのは、赤く充血した目と目の下をクマにした愛音里だった。
「………どうしよう、わたし……失恋しちゃった…」
「え?!」
愛音里(あんり)の話を聞くと昨日、メールで告白したら『告白を取り消せ』というメールが返信されてきたらしい。
「えっと…それって本当に失恋なのかな…?」
「え…?」
キョトンと顔をした愛音里に永海から思ったことを言ってみた。
「なんていうか、直接な感じじゃないじゃん?『付き合えない』て言ってる感じしないもん」
「…じゃあ、どういうことなのかな…?」
そこは自分で聞きなさい、と永海に言われてしまい、竜が一人になるのを伺っていたのだが…。
(ぜっんぜん一人にならない…)
「もうメールで呼んだら?」
隣で見ていた永海が愛音里のポケットから携帯を取り出す。
「はい。そーしん、と!」
「ちょ、えぇええ!?」
はい、と渡された携帯と永海を交互に見る。
そしてすぐにメールが届いた。
7月 11日 11時10分
昼休み、あの木で待ってる
「竜…」
(今度はちゃんと口から言おう。断られてもわたしの恋は中途半端で終わらせたくないから!)
何かを決意するかのように携帯を握る愛音里の姿を見た永海は、自分は応援することしかできないなと思った。
「愛音里…とびっきり可愛くして行こ!」
「…うん!」
(ありがとう、永海)
昼休み
「よーしっ出来た!」
満足気にメイクも髪型もバッチリにした愛音里に手鏡を渡す。
「わぁー!さすが永海!」
ナチュラルに仕上げられたメイクの自分が少し信じられない。
「……いってくる!!」
座っていた椅子から勢いよく立ち上がり、“あの木”へ急いで行った。
*.**°**.**°
入学式から10日後
「〜♪」
木の上で少年は片耳で曲を聴きながらリズムにのって鼻歌を歌っていた。
「誰かいるの…?」
「え?!」
片耳から聞こえた少女の声にびっくりして少年は体勢を崩してしまった。
「うわあ!!」
「きゃっ」
とっさに頭をかばった少女は目をつぶりながら数秒固まっていた。
「………?」
数秒経っても何も起こらないことに気がついて上の少年を見上げた。
「あっぶねー…」
「だ、大丈夫?!」
「なんとか…」
体勢を整えながら少年は少女にそういった。
「とぉう!」
まるでヒーローが高いところから飛ぶときのように、木から飛び降りた。
「いやーさっきはマジでビビったぁ、で名前なんていうの?」
サラッと人の名前を聞いてくる人だな、と思いながら自分の名前を言う。
「愛音里…美川 愛音里!」
「あんりだな!俺は神江 竜!」
(りゅうか…)
「よろしくな!あんり!」
*.**°**.**°
淡い記憶。
わたしの初恋の始まり。
まだ、あの時は好きだって気づいていなかったな。
「…愛音里」
“ あの木 ”とは、初めて愛音里と竜が出逢ったところ。
「……竜」
まだ少し冷たい風が吹いて愛音里の髪で遊ぶ。
「…告白を取り消してほし」
「いやだ!」
竜の言葉が終わる前に愛音里は叫ぶように言っていた。
「どうしてなの?どうして取り消さなきゃいけないの…?」
「愛音里……」
少しずつ何かが愛音里の中で壊れていくのがわかった。
「愛音里…聞いてほしいことがあるんだ」
竜が愛音里に一歩近づいたのと同時に愛音里は一歩退いた。
「いやだ…」
とっさに耳を塞ぐ。
「愛音里」
「いやだ!!」
「愛音里!」
竜の伸ばされた手が愛音里の手を握った。
目を開けると竜の真剣な目が見える。いつもは見せない真剣な目。
「好きだから…好きって俺が先に言いたかったから!」
「竜…」
「先に言うなよな…普通、男から言うのが先だろ」
「ねえ、竜……わたしも好きだよ!」
「うん」
少年と少女の物語。
そして、少年の新たな試練の物語。
どもアリンですシュー =⊂(⊂ 'ω')
いやー今日は、なんと体調を崩してしまい、学校をお休みしているんですが、この小説はどぉおーしても今日投稿したかったんです(´・ω・`)
ですが、作者はどうにもあっさりと話が終わってしまったと思ったのですが、『短編集なんだからいいじゃないか』という悪魔の囁きに負けてしまい、投稿してしまいました。
お詫び申し上げますm(_ _)m
少年・竜なのですが
今書いている長編の小説の中の主人公なのです。
短編集しかしない、と言っていたのに作者の勝手な思いで、すみません。
題名はまだ未定なのですが、何かいいタイトルが思いついた!っていう人は言ってくださると嬉しいです。
何回かに分けてその設定を話していこうと思いますので、ご協力いただけると嬉しいです。(。-_-。)
- Re: 今、好きな想い ( No.5 )
- 日時: 2017/01/05 14:14
- 名前: アリン (ID: qlQjtvRq)
*.* 甘くないコーヒー *.*
少し霧のある肌寒い早朝のこと。
いつもこの時間帯に華奈は学校に行く。
ある人に一番に会うために。
「あ、山川先生!」
『おはようございます。平岡さん』
「おはようございます。先生! 相変わらず早いですね」
『平岡さんもじゃないですか』
黒縁眼鏡の山川 隆先生は保健の先生で基本は保健室にいる。
どの先生よりも早く来て、水筒に入れてきたコーヒーを飲むのがこの先生の日課。
「また一人でコーヒー飲むんですか?」
『一人でって……あれでしたら一緒に飲みますか? コーヒー』
「……はい! よろこんで!」
私はこの人に会うために朝早くに学校に来ている。
『はい。砂糖は入りますか?』
「もらいます」
『はい、どうぞ』
「ありがとうございます! じゃあ、いただきます」
暖房をつけたばかりのまだ寒い保健室。
まだ温かいコーヒーを飲んで、息を吐くと白い息が出た。
湯気が出ているコップの周りを手で包んで、自分の手を温めながら、窓の向こうのどこかを見つめている山川先生を見る。
「……先生。好きですよ」
『……また君は。……そう言うことは本当に好きな人にしか言っちゃダメですよ』
一度華奈を見てからコーヒーを一口飲んで、またどこか同じところを見つめている。
そんな先生に笑ってみせた。
「あはは。そうですよね。……からかってすみません」
どこかを見つめている先生を私は見つめている。
── 私がいつも早く来るのは先生に会うためですよ。そろそろ気づいてよ。……バカ。
私は誰にも気づかれないように。
そっと先生に恋をしていた。
先生には他に想っている人がいると分かっていながら。
先生の机の上に飾ってある写真を見る。
「……綺麗な人ですね」
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