コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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  あふれて、こぼれた。  【短編集】  
日時: 2016/05/22 16:32
名前: あさぎの。 ◆TpS8HW42ks (ID: LN5K1jog)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=41644





想いも、涙も。

——きみの名を呼ぶ、この声も。



× ×



△挨拶


作者のあさぎの。と申します(´`*)
今書いている小説とは別に、短編のスレッドを立てさせていただきました。
拙い文章力ではございますが、宜しくお願いします!

・気まぐれ更新です。
もともと遅いのですが、さらに遅くなるかもしれません。

・コメント大歓迎です。
ですが、荒らしなどはご遠慮してください。


「愛し愛され、騙しあう。」という小説も書いております。
上のURLから行けると思いますので、気が向いた方はそちらも是非……。(´・ω・`)



Page:1



天野くんは心を開かない。 ( No.1 )
日時: 2016/05/22 17:02
名前: あさぎの。 ◆TpS8HW42ks (ID: LN5K1jog)





穏やか。爽やか。人当たりもいい、天野くん。
友達からの信頼も、先生からも評価も、最高ランクのS。
そんな彼の本当の笑みを、私は見たことがない。きっと誰も、見たことがない。



あれは絶対、愛想笑いだ。


いつか、本当の本当に笑わせてやる。
不思議な好奇心と、少しの敵対心から、私の恋は始まった。




< 天野くんは、心を開かない。 >



天野くんは心を開かない。 (1) ( No.2 )
日時: 2016/05/28 10:35
名前: あさぎの。 ◆TpS8HW42ks (ID: An3hhqaa)




 私は、笑えない。


 そういうと語弊があるかもしれないが、大まかに言ってしまえばそうだ。
 私は、愛想笑いというものができない。何というか、面白かったら笑うけど、写真とか挨拶のときに自然な笑みを浮かべられない。ぎこちなくて、大体の人には「怖い」と言われてしまう。
 
 ——もはや、一種の病気なのである。


 そんな私とは打って変わって、笑顔が絶えない天野くん。
 成績優秀。統率力抜群。眉目秀麗。あと、スポーツ万能……とまではいかないけど、運動神経は決して悪くない。

 そして、性格はもっと素晴らしい。

 基本的に穏やか。でもノリはいいから、男子に好かれてる。 
 人の長所をたくさん見つけてくれる。小さな部分を褒められて、ハートに矢が刺さった女子も多い。
 人当たりがいい。男子からは「めっちゃ良い奴」だといわれ、女子からは「完璧な王子様」と言われ、先生からは「みんなをまとめる優等生」だと信頼度も高い。

 リア充だ、絶対リア充だ……! と思っていた私だったが、意外に彼女はいないらしい(それを聞いた瞬間、諦めかけていた女子たちの顔つきが変わった)。
 私はクラスの中で天野くんに惚れていない数少ない女子なのだが、最近は彼に興味がある。



 だって彼は、笑ってない。



 目が笑ってないのだ。
 本当に笑ってるように見えるけど、あれは作り笑い、愛想笑い。
 作り笑いとかで、あんなに太陽みたいな笑みが作れるのが私にとっちゃ羨ましいけど。

 なぜだ、私は笑えないのに……!
 あれ、まずまず、何で本当の笑みをみんなに見せないんだろう。



 勝手な敵対心と好奇心を、私は授業中ずっと膨らませていた。



天野くんは心を開かない。  (2) ( No.3 )
日時: 2016/06/05 14:53
名前: あさぎの。 ◆TpS8HW42ks (ID: UEhR5RB1)





 まず私は、天野くんの観察を始めた。
 ふと思い出したら、気づかれないようにしながらそっと彼の姿を目で追うようにしている。
 授業中はちょっと厳しいから、休み時間とか。いや、ストーカーじゃないし。

 今も、私の席の右斜め前で友人たちと談笑する天野くんをそれとなく、ちらちらと横目で観察していた。……だから、ストーカーじゃないって!
 私の席は窓際で一番後ろ。今の季節、たまに風が吹くと気持ちいい。
 いつも私はその席で本を読んだり音楽を聴いたりしているので、みんなが活発に動く休み時間、席に留まっていても不思議には思われないはずだ。



「そうだ、榎戸(えのもと)さん」
「は、はいっ?」



 いきなり天野くんが振り向いて、私の名を呼んだ。
 驚きのあまりかなり上擦った声を出した私に、天野くんと話していた数人がブフッと吹き出す。うん、恥ずかしい。

 あ、ちなみに私の名前はこはる。

 当の天野くんもくすくすと笑い、ふわりと優しい笑みを浮かべて自分の後ろの机に肘をついた。
 いったい何の用だろうか、と身構えた私。微笑む彼。



「テスト、赤点だったよね?」



 ぽかん、と口を開ける。
 そうだ、私は確かに赤点をとった。それこそ2年への進級が危うくなるレベルでヤバい点をとったのだが、それが天野くんの要件と何の関係があるのだろうか。

 首を傾げた私に、天野くんはより一層“笑っていない笑顔”を深くし、私と同じように首を傾けた。




「————俺の家で、教えてあげようか?」



Re:   あふれて、こぼれた。  【短編集】   ( No.4 )
日時: 2016/06/10 20:36
名前: あさぎの。 ◆TpS8HW42ks (ID: UEhR5RB1)




どうも、作者のあさぎのです。
突然ですが、この小説の更新を停止させていただくために来ました。

作者は一応学生なので、更新がまちまちです。
更新は遅い、とは言ったもののこのままだと中途半端になってしまいそうなので、停止したいと思いっています。


生活がひと段落したら再開するかもしれません。
非常に身勝手で、申し訳ございません。m(__)m


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