コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 俺はお前の事が嫌いだ
- 日時: 2016/05/22 21:22
- 名前: 百合花 (ID: OT31cN7x)
「俺はお前の事が嫌いだ。」
は?
私は話した事もない男子にいきなり言われた。
「いや、だから何ですか?」
誰だってこんな事を言うであろう。私もその1人だ。
「だから、付き合ってくれないか…?」
もっと訳が分からん。
「私、貴方と話した事もありませんけど…?」
私は断ろうとする。まぁ、当たり前だ。
「嫌いだから、何も知らないから付き合いたいんだ。」
何だこの人。
付き合いたい理由なんて聞いてないから。
「お断りします。」
私は断って、そそくさとその場から去る。
「いや、そこをなんとか。」
私は腕を掴まれ言われた。
『しつこい人は嫌われる』と、どこかで聞いた事があるぞ。
「嫌です。」「嫌いだから付き合いたいとか、意味が分からないです。」
私は率直に述べる。
「ほら、アルレギーの治療法で反応が出る物を食べ続けたりするだろ?」「それと同じだ。」
コイツ、結構馬鹿だ。
どうも!百合花です。
今回、カキコでは二作目になります。
コメント頂けると幸いですд・) ソォーッ…
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- Re: 俺はお前の事が嫌いだ ( No.1 )
- 日時: 2016/05/22 21:36
- 名前: 百合花 (ID: OT31cN7x)
馬鹿だということがハッキリと分かったので、私は適当に返事をして教室に戻る事にした。
「はいはい、分かりましたよ。じゃ」
私は手を振りその場を去る。
私は教室へと戻ってきた。
幼稚園からの親友、小野寺鈴子に聞かれた。
「戻ってくるの遅かったけど、何かあったの?」
私はトイレに行っていただけ。戻るとき、男子に話しかけられたのだ。
今は昼休みの為、授業に遅れはしなかったのが不幸中の幸いだ。
「何か、知らない男子に話しかけられて、付き合ってくれって…。」
あった事をそのまま話す。でもあの人は普通の人と動機が違う。
「はいぃ!?春子がぁ!」
驚くのも当たり前だ。
私は猫をかぶっている。先生の前では真面目ないい子だが、友達や信頼する人の前ではかなり砕けている。
「大声出すなよ…。」
そして結構口も悪い。
「鈴子は声デカいんだから、抑えろっての!」
鈴子は自分の頭を軽く叩きながら
「ごめん、ごめん。」
と言う。全く反省してないだろ…。
「詳しくは帰りに話すから。」
- Re: 俺はお前の事が嫌いだ ( No.2 )
- 日時: 2016/05/27 20:52
- 名前: 百合花 (ID: OT31cN7x)
鈴子にさっきあった事を話した。
私も鈴子も、部活に所属していない為、いつも帰りは一緒だ。
「厄介だねぇ…。」
他人事の様に言う鈴子。
「結構塩対応だな…。」
多分、向こうはもう私の事など忘れて、楽しく友達とワイワイしているんだろう。
「ま、明日になればもう私の所には来ないでしょ。」
私は鈴子と話すネタになったと思う事にした。
「あ、ちょっと待って。」
鈴子が何かを思い出した様に言った。
「その人、名前何て言うの?」
そういえば、名前聞き忘れてた。
「知らない。」
「じゃあ、何組か分からない?」
あの人は4組の教室から出てきたから、おそらく4組であろう。
「多分、4組だと思う…。」
「じゃあ、それ近藤真人だよ!」
名前を聞いてもしっくり来ない、という事は私は全く向こうの事を知らなかったのだ。
「いや、知らないわ…。」
「アイツ、モテるんだって!」
鈴子は力説する。
「こんなの、興味無い私でも知ってるってのに…。」
鈴子は呆れた様に言った。
「私今日用事あるから、ここで。」
鈴子に手を振られたので、振り返す。
私は1人ぼっちで歩く。
いつもは鈴子と家の近くまで一緒なんだけど。用事なのだから仕方がない。
とぼとぼと歩いていると…
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