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- シロツメクサ
- 日時: 2016/05/26 17:54
- 名前: ちびいちご (ID: e7NtKjBm)
私は、白原はる。今日から中学生!張り切りたいんだけど…
やっぱ幼馴染の秋斗も同じ中学か…まあいいや。
今年もこれまで通り、入学式の後、秋斗に小学校の校舎裏に呼び出された。中学に入ったら、アイツとアイツが付き合ってるとか言われるから嫌なんだけどな…。
「おうはる!やっと来たかー。やっぱ遅いなー。」
「仕方ないでしょっ!で、今年もあれでしょ。」
そう、小学校の校舎裏は、一面のシロツメクサ畑だったのです。
「ほいっ。待ってたんだろ〜」
そう言いながら秋斗は、シロツメクサの冠を被せてきた。
「あのさー…クラスの誰かに見られたら噂されるよ?」
「えっ?別に俺ははるなら…!な、何でも無い。俺帰る!」
…?どうしたんだろう。まあいいかな。
家に帰ったら、予想通りお母さんが話しかけてきた。
「ま〜た秋斗君にもらったの〜?いいわねぇ〜」
当然私は無言スルー。毎年こうなんだよね。
部屋に入って冠を机に置き、秋斗にさっきの事について聞いてみた。…けど。全部既読スルー。酷いもんだ。
次の日から秋斗は声も掛けてくれなくなった。私が声をかけようとしても、ごめんと言ってただ歩いて行く。私…なんか言ったかな…。でももう限界。秋斗の机に置き書きをして、グラウンドに来てもらった。
「ねえ秋斗。何で無視するの?ずっと友達だと思ってたのに!!!!」
「…!? 俺は…友達なんて思ってない!!はるのことが…」
その言葉を遮り、私は冠を投げつけていった。
もう知らない。秋斗のバカ。私が何だって言うのよ。…もう愚痴を言い続けるのも辛くなってきた。今日は寝よう…。
次の日、朝学校に来ると机に置き書きがあった。
………!!!!? 秋斗からだ!
「グラウンドに来い。すべて説明してやる」
なーんて、なにカッコつけてんのよ。
少しキレ気味でグラウンドへ向かった。
「……秋斗」
本当は謝りたいけど、こっちに謝る筋合いは無い。
「あのさ…はる。まずは、ごめんね。俺の態度が悪かったと思うんだ。」
「そんなのどーでもいいわよ……こっちも……ごめんね。少し言い過ぎた。」
やっと謝れた。これで秋斗とは元通りの友達になれる。
「で、さ…一番伝えたいのはこれなんだ。」
「……??」
「えーっと…はるのことが、ずっとずっとずーっと大好きでした。俺と付き合ってください。」
「……」
「……」
「……ダメっていうとでも思ってたの?」
「え…それって…」
私はニヤッと笑って見せた。
「あとこれ…冠。直しといたよ。」
ぽんっ。
冠が頭に乗った瞬間、二人から笑顔が溢れた。
シロツメクサの花言葉の一つ。『私のものになって』
これからもずっと…シロツメクサが二人を結び続ける…。
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- Re: シロツメクサ ( No.1 )
- 日時: 2016/05/26 17:43
- 名前: ちびいちご (ID: e7NtKjBm)
初投稿です。
至らぬ点も多々ありますが、アドバイスなど、宜しくお願いします。
- Re: シロツメクサ ( No.2 )
- 日時: 2016/05/27 15:19
- 名前: ニンジン×2 ◆yWD2Ju7MvE (ID: l9lUJySW)
とっても面白いです!
あと、このスレッドを短編集にして、色々なお話を載せていくのはどうでしょうか?
- Re: シロツメクサ ( No.3 )
- 日時: 2016/05/28 13:57
- 名前: ちびいちご (ID: e7NtKjBm)
返信遅れてすみませんm(_ _)m
いいアイディアですね!
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