コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- ドS王子様中野くん!
- 日時: 2016/05/27 15:19
- 名前: naa (ID: vyWtoaEp)
「ドS」「俺様」「王子様」
どの物語にも主人公として登場するタイプで
人気者ですよね、ですが実際そんな人いない
なんて思ってる方も多いはず。
…いるんです、僕の幼馴染みに
とびっきりのイケメンでドSな彼
中野 奈緒(なかの なお)
この物語はそんな彼の観察日記、
ノンフィクションでお送りさせていただきます。
《登場人物》
○中野 奈緒(なかの なお)17歳
ドSな王子様でそこらのモデルには負けない
かなりのイケメン。女子に興味がないが
昔から来那のことを一途に思っている。
恋愛に対しては不器用な少年。
「チビ」は禁句
○中村 夏目(なかむら なつめ)17歳
平々凡々な男子高校生。
奈緒と来那とは幼馴染み。
2人の恋を応援しつつ見守っている。
○乃坂 来那(のさか らな)17歳
王子に想いをよせられる美少女。
小さく華奢で女の子らしい。
単純で馬鹿だが明るく人気者。
○速水 紫苑(はやみ しおん)17歳
僕の彼女で美人系。
さばさばしていて面倒見がよく
来那といつも一緒にいる。
王子の恋を手助けしている。
まだまだ増えます!!
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- Re: ドS王子様中野くん! ( No.1 )
- 日時: 2016/05/27 16:17
- 名前: naa (ID: do8LdMvC)
episode.1「王子様との出会い」
彼と初めて出会ったのは小学校の入学式。
彼はその頃から注目を集めていた。
外人の血が少し入ってる彼の目は
くっきり二重で鼻もスッと高い。
笑った時に見える八重歯が印象的だ。
「可愛いわねぇ」「将来有望ね」
保護者がそうざわつくのも無理はない。
当時7歳の僕でも見とれてしまったのだから。
彼は綺麗な顔だが目には光がなく
表情を一切変えない。
こういうのを大人びてるというのだろうか。
見とれる僕に気づいた彼が僕に最初に放った一言。
「なに見てんだよブス」
戸惑う僕に目もくれず、彼は前を向いた。
入学してすぐ、彼は学校中で「王子」と呼ばれた。
偶然だが同じクラスになり席も近くなった。
僕の教室には王子を見ようと人だかりができていた。
騒ぐ女子に興味も示さずに彼はどこかを見ている。
その視線の先には1人の少女。
僕の幼馴染みの乃坂来那がいた。
「来那のこと、すきなの?」
僕がそう言うと赤面した王子が振り向いて言った。
「は、はぁ?!別にあの女なんか見てねーし!!!」
わかりやっす。
「来那!こっちきて!」
「あ、夏目だぁ、同じクラスなんだね」
ニコニコして駆け寄ってくる来那に
赤面でこちらを睨みつけてくる王子。
「あれ?騒がれてる子だよね?」
来那が王子に声をかけると
王子は顔をそらし言った。
「中野奈緒、よろしくしてやるよ」
「俺は中村夏目、よろしくね」
「乃坂来那だよ!よろしくねっ」
そんな感じのことがあってから
僕と王子は仲良くなった。
「夏目、10秒以内にジュース買ってこい。いつものな」
あれから10年後の今も隣には王子がいます。
かなりの王子様になられたようで。
「またぁ?」
「口答えすんじゃねぇ、早く行けよ」
はぁ、王子様の命令は絶対。
前に命令聞かなかった時は
僕の好きなCDやDVDをばきばきに折られましたし
他にも色々とやられたので、、
「奈緒、あんたそれくらい自分で行きな」
僕の彼女の紫苑が助け船をだしてくれる。
「自分の男かばうわけ、おあついねぇ。早く別れろバカップルが」
「いいのー?来那に言っちゃうよ?」
「…っ、くそ女!!!」
そう言って王子は教室を出て行った。
ニコッと笑う紫苑は天使のようだ
いや、まさに天使。
王子は小学校の時からずっと来那に一途で
他の女には興味をもたない。
「紫苑ー、疲れたよおー」
そう言って紫苑に抱きつく来那。
「てめぇら覚えとけよ」
ジュースを買って戻ってきた王子は僕と紫苑を睨む。
「奈緒、うちのも買ってきてよー」
来那が王子に言った。
「はぁ?自分でいけ。少しくらい動けよデブ!豚!」
「ひど、奈緒の馬鹿!」
そう言って紫苑の後ろに隠れる来那。
王子は相当焦っている。
「あーもういらね。やるよブス」
そう言って来那にジュースをわたす。
「やったぁ、ありがと奈緒っ」
けろっと元気になった来那
「て、てめぇ…」
嬉しそうな来那を見て優しく微笑む王子。
早く付き合えばいいのに…なんて。
そんな感じの4人の他愛もない日々を
どうぞ宜しくお願いします。
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