コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

色と音
日時: 2016/06/26 14:51
名前: ダークネス (ID: n7Gkh7Ku)

 視覚障害を持った女のこと、聴覚障害を持った女の子との友情ものです。
 キャラクターはこんな感じ。
・水谷 美玲【みずたに みれい】 視覚障碍者
・月神 杏奈【つきがみ あんな】 聴覚障碍者
・幸坂 賢 【こうさか けん】  天才科学者
・御剣 真 【みつるぎ まこと】 不良(だといわれている)

 基本こんな感じ。全員高校一年生。
 音楽関連の小説です。
 あと、基本スロー更新。


 それでは、『色と音』の世界をご堪能くださいませ。

 お客様
・立山桜様

Page:1



Re: 色と音 ( No.1 )
日時: 2016/06/26 14:04
名前: 立山桜@琢磨LOVE失恋 (ID: ???)  

やほ〜とてもたのしみだぜー(笑)

Re: 色と音 ( No.2 )
日時: 2016/06/26 14:12
名前: ダークネス (ID: n7Gkh7Ku)

『プロローグ』

 ゆっくりと景色が流れてゆく。
 本当は、ほんの一瞬の出来事だったのかもしれない。
 けれども私は、それがとても長く感じたのだ。
 青に変わったばかりの信号。驚愕の表情をした両親。そして、両親の目の前まで迫ったトラック。
 そして・・・ついにトラックは両親をはねた。
 それと同時に、景色はいつものように流れ始めた。
 しかし、色はどんどん失われていく。
 私が認識できた色は、赤。
 両親から流れ出る、真っ赤な血。
 その色は、私の目に焼き付いてゆく。
 そして私は・・・気を失った。

Re: 色と音 ( No.3 )
日時: 2016/06/26 14:47
名前: ダークネス (ID: n7Gkh7Ku)

『第一話』

「ーーーーーーーっ!!」
 声にならない悲鳴を上げて、私は目を覚ました。
 ぜぇぜぇという私の荒い息が、暗い部屋に響き渡る。
 そして、あぁさっきのは夢だったのかと気づかされた。
 部屋の明かりをつけ、枕元にあった時計を見てみる。
 針は、朝の5時を指していた。
 あと10分でベルが鳴る。
 それまでの間に準備をしようと布団から出た。
 景色は相変わらず白黒で、唯一分かるのは自分の色鉛筆の色だけ。
 そのせいで、自分のパジャマがどんな色なのかも、自分の制服が何色なのかもわからない。
 それでも私は、何不自由なく暮らしている。
 私を育ててくれている、祖父母のおかげだ。
「・・・よし。」
 着替えを終えた私は、今日の授業の準備を始めた。
 国語、数学、社会に保健・・・こうして何かを黙々とやっていると、あの夢のことも少しは忘れることができる。
「・・・」
 そういえば、最近私の目に変化があった。
 相変わらず景色は白黒だけど、なぜか『音楽』の色が見えるようになったのだ。
 むろん、音に色はない。しかし、なぜか『音楽』には色がついて見えるのだ。
 それがなぜかはわからない。だけど、これから何か特別なことが起こるのだ。
 なぜそう思うのかは、私もわからない。でも、そんな気がするのだ。
 そして、学校へ行く準備が終わると同時にベルが鳴る。
 さぁ、今日も一日頑張ろう。
 明日、笑顔でいるために。
〜第一話 完〜


Page:1



この掲示板は過去ログ化されています。