コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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なんかちょっと可笑しくないか
日時: 2016/07/13 17:56
名前: 胡桃バター (ID: ???)  

[挨拶]

はじめまして、胡桃バターです。
小説を書く事は初めてでは無いのですが
このサイトには初めて触れます。
慣れるまで時間が掛かるでしょうが、
よろしくお願いします。



*



[当小説について]

この小説は、
幼女と成人女性の生活を描いた
『日常系ほのぼのコメディ』です。
ときどきファンタジー要素が入ります。



皆様が楽しめる作品を目指して頑張ります。

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Re: なんかちょっと可笑しくないか ( No.1 )
日時: 2017/04/16 22:11
名前: 胡桃バター (ID: FsLlRaQk)

仕事が終わって、いつもの帰り道。

人気の無い、午後10時の夜道を歩く。


周りは雨が降っていて、ひんやりとしている。
雨音が更に夜道の静けさを引き立たせる。

雨粒が傘を滑って、跳び跳ねた。



路上に点々と設置されたライトに雨粒が光る。

足元に広がる水溜まりを避けながら、あと数メートル先の自宅を目指す。




駅まで600m。
近所にコンビニは2店舗。


築80年の味のあるアパート。
木造建築の、こぢんまりとした暖かい雰囲気と木の匂いが疲れた体を癒してくれる。

商店街からはそこそこ遠いが仕事場が近くにあるし、結構気に入っている。


私の部屋は二階へ続く階段を登った所のすぐ手前。


カンカン、足音を立てて鉄の錆びた階段を登る。

そして、手前の扉のドアノブを捻って、ただいまーっと控えめに叫ぶ。


「おかえりー」


自分で自分の「ただいま」に返事をしつつ、靴を脱いだ。

雑に靴を脱ぎ捨てるとそのままポフッとクッションに抱き付く。


……今朝洗濯したばかりだからいい匂い。


暫くそうしていると突然ハッと我に返って、上服を脱ぐ。


それから下に着ていたシャツのボタンも外し、ほぼ半脱ぎ状態で、タンスからいつもの部屋着を出してパパパッと着替える。

そして急ぎ足でポイポイ洗濯籠の中に先程脱ぎ捨てた服を乱暴に入れる。



________そして、台所……冷蔵庫に直行。


パタッといつもの音を立てて、開いた冷蔵庫は、外よりもひんやりとした冷気を送ってくる。


「今日は烏龍茶の気分っと」


1.5Lの烏龍茶のペットボトルを冷蔵庫から取り出して、冷蔵庫の扉をパタンと閉める。

「そこは麦酒ビールじゃないのか」と疑問の声が聞こえてきそうだが、あえて言おう。

うん、私は酒が飲めない。
酔いやすいとかでは無く、単に味が気に入らないのだ。

あんな辛いんだか苦いんだか分からないのが好きなんて奴ァ変わってる。


……あ、でもシャンパンと白ワインは好き。
シャンパンはドライじゃ無くてうんと甘いヤツ。あれは至高にして最強。


なんて聞かれもしない質問に丁寧に答えながら、完全に冷蔵庫の扉が閉まったのを確認してからペットボトルのキャップをくるくる回す。



……そして、そのままコップにドブドブ注ぐ。


「………んま」


一口で全て自分の中に、一滴残らず流し込む……至福。

これは物事をやり遂げた人にしか分からない褒美だ。
贅沢はいらない、只この至福がもう少し長く欲しい。


「よしっ充電完了〜! さて、お風呂洗いますか」


謎のガッツポーズをし、コップを軽く水洗いしてちょっとご機嫌な足取りで風呂場へと向かった。

Re: なんかちょっと可笑しくないか ( No.2 )
日時: 2016/07/16 19:41
名前: 胡桃バター (ID: FSHRfx37)

もうサウナ状態の風呂場から出る。

集中して浴槽を洗っていたのと、今の季節が夏なのとで汗だく。

嗚呼、今すぐ風呂に入りたい。


「んああぁっっ、あっつい…!!!」


パタパタと手で風を送る無意味な動作をしながらクッションにボスンッと腰掛け、テレビを点ける。


「あ〜、早くお風呂沸かないかなぁ」


そんな事を呟き、帰りにコンビニで買ってきたスナック菓子を、テレビを見ながら頬張る。勿論、コーラも一緒。



「…………………………うん?」


玄関で物音というか……振動がした気がした。


なんかこう……扉と何かが擦れる感じ。

ここは木造建築だから振動とか伝わりやすい。

それに、此処には高校生からお世話になってるから、感覚でなんとな〜く分かる。


何だか妙に気になって、恐る恐る玄関へ一歩、また一歩と近付く。

……流石に泥棒じゃ無いだろうな。

もしも、泥棒だったらどうしよう。
凶器持ってるタイプだったらもう死を覚悟するか。

いや、逆に相手の凶器を奪って……


ブツブツ、「もしも」の対策を復唱しながらドアノブを掴む。

そして____________________





















ドアノブを捻った。


其処までは良い。


だが、私は次の瞬間硬直した。



「………………んんん??」



間抜けな声が出る。

目を擦ってみるが、視界に映るものに影響は無い。




「……ええっと、き、君はどなたかな………?」






私の視線の先に

金髪で、蒼い瞳。しかも真っ赤なドレスを着た



………幼女がいた。

Re: なんかちょっと可笑しくないか ( No.3 )
日時: 2016/07/14 05:51
名前: 胡桃バター (ID: FSHRfx37)

よくよく見たら、彼女は少し濡れている様だった。

そんな彼女を物珍しげに見つめていると


「………フィアネ」

「え、あっ君の名前??」


唐突に「フィアネ」と言うものだから思考が停止してしまった。


あー、なるほど。名前ね、うんうん。


「と、とりあえず……家の中、入る?」


そう聞くと、こくんっと可愛らしく頷くフィアネ。





………今の段階でだけど、この子無茶苦茶可愛い。ロリコンになりそう。


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