コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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勇者は剣を捨てたい。
日時: 2016/07/17 20:45
名前: 波 (ID: 5prxPZ/h)  

「嗚呼、やっと見つけた......ッ!」
洞窟には静寂が流れていた。時々雨粒がポチャンと落ちる音、それ以外に聞こえるものは、興奮した自分の息遣いと休みなくうちつける心臓の音だけだった。
暗く月の光で照らされたその剣は、怪しく不気味で、どこか妖艶に自分を誘う。
家族を捨て故郷を出て何千里、自分が追い、求めてきたその剣とは。

地中に深く刺さった剣を勢いよく引き抜き、剣を掲げ声高高に叫ぶ。

「エクスカリバーッ!!」 

そう。その剣とはかのアーサー王が持つと言われる聖剣、エクスカリバーである。


....はずだった。

突然に剣が光り輝き出す。
その光にだんだん意識は遠のき、目覚めたときには

「....え?」

自分は、人間の体に鮪のお頭の付いた、あまりにもお粗末な“魚人に”なっていた。

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Re: 勇者は剣を捨てたい。 ( No.1 )
日時: 2016/07/18 21:15
名前: 波 (ID: 5prxPZ/h)  

「やぁやぁ、お目覚めですかな?魚人殿。」
明るく、からかうような声が聞こえた。ーまぁ、知らない人なんだが。
胡散臭い魔法使い(コスプレか何かか?)のような服装。肩より少し短めに切られた癖が強めの髪の毛。それと眼鏡。ちゃんと見ればかわいい顔してる。うん、姫には及ばないかな。
「やだ、可愛いだなんて...私照れちゃう!」
その女はまるで心の中を覗いていたように
「“ように”じゃなくて覗いたんだけどね!」
...訂正。この人は心が読めるらしい。すごい。(小並み)

ところでこやつ、何者?

Re: 勇者は剣を捨てたい。 ( No.2 )
日時: 2016/07/23 20:08
名前: ミセリア (ID: FpNTyiBw)

面白いですww


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