コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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これだから、金山さんは彼氏ができない。
日時: 2016/08/06 23:30
名前: ヤマナカ (ID: uhyy.BpQ)


金山優佐、あだ名はU.S.A.。
兄は金山潮、あだ名はU.K.。
本当にふざけるなと。私は今日も金属バットで家の壺をぶっ壊した。壺は兄貴の買ってきた、幸せになれる壺。
そんなんがあったら、私はとっくに幸せだ。
本当にふざけるなと。私はパワーストーンを金属バットで叩きつけた。


……


ファジーの方で変なもの(三原色という名前の小説)を書いております。
ヤマナカだから、金山を狙ったわけではありません。

どちらも亀みたいな更新ですが、よろしくお願いします。

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Re: これだから、金山さんは彼氏ができない。 ( No.3 )
日時: 2016/08/17 12:43
名前: ヤマナカ (ID: sWd0HDw3)

世の中甘くない。
中学のときそう教えてくれたクソビッチの親友が、兄貴とできていたなんて知ったときはもう泣きそうだった。心機一転して仲良くなった図書委員の親友も兄貴に抱かれていた。それからできた彼氏(三人くらいだったかなあ)まで、兄貴にメスにされていた。他にも学校の事務のおばさんや、優しくしてくれた幼馴染みのA太くん、家庭教師のお兄さん、お姉さん、友人のお母さん、小学校のときの担任の先生。まだいる。
私はそれから考えた。どうすれば恋人ができるか。まずは欲を捨てることだと気づかされ、恋人とまではいかないが、仲の良い人を作ろうとして残りの高校生活では先生や地域のひと、周りの人とは誰とでも仲良くすると決めた。それからだ。


……


「おおおお金、もってなななないです」勇気を出して発した言葉、それは典型的なカツアゲの際の、生存率三%の言葉だった。これで折れたヤンキーはとても根がいい奴なのだろう。もしくは他人を信用するヤンキー。
だがやはり、人という生き物はマニュアル通りにしてみたいもので「嘘つくなよ、じゃあそこ、跳んでみろ。」と、足元を指差して言う。こんなヤンキー本当にいるものなんだなあと感心しながら、冴えない学生は宙に浮く。チャリンチャリンと何かがぶつかり合う。「嘘はよくないねえええ」にんまりとヤンキーは、学生の腕をつかんで微笑んだ。
「違います、本当に…あ、ほら!あれですよ!風鈴です!こー、いつでも涼しくみたいなあ」
「何が風鈴だよ…とりあえず、出せって、なあ、俺お金に困ってんのよ」
「本当に持ってないんですってばあ!僕だって困って…ちょっと、どこ触ってるんですか!?いたた、助けて!助けて!ドラえ〇ーーーん!!」
叫んだ少年の声は、むなしくも空へと飛び立ち、所持金三千円もヤンキーの財布へと飛び立った。
すっかり夕焼けぞらの空を見上げ、綺麗だなあと一人言を呟いた。学生はふらりと家路を急いだ。顔面に一発くらわなかっただけましだろう。
そう、これからは、ポジティブに生きることを考えた。


……


戦利品を眺めるのは嬉しいものである。
にたにた笑い、しわくちゃになった千円札三枚を、汚いドラム缶の上において、ボスらしき男は笑った。「これで全部かあ?」
「へい、俺からは…しかし、まあ、他の奴等遅いっすねえ。典型的なカツアゲタイプB(明日から俺に何円持ってこいよ)…を実行中っすのに」
「お前はタイプA(そこで跳んでみろよ)の神童だからな。他の奴等が遅いのも納得がいくぜ」
「ありがとうございますっす…て、さっきから何か聞こえません?ド〇えもんのテーマみたいな…」
「はあ?前言撤回、神童じゃあねえ。バカだな」
「いやいや!本当!聞こえません!?」
したっぱのヤンキーが青ざめているのを見て、信じていなかったボスは耳の横に手をあてた。しかし何も聞こえない。年かと考えたが、こいつより年下だと思って口に出すのはやめた。「お、おい、なんも聞こえねーぞ?」急に不安になってきた。もしかしたら、場所が場所だし、幽霊が出てしまったのかもしれない。
生唾のごくりというのどごしが、古びた小屋で反響しそうなくらい静かになった。流石に不審に思ったボスは、ヤンキーの肩に手をおいた。
「ぅぉおい!臼田!!うす…死んでる…」
もう泣きそうだった。いっぱいいっぱいだった。なぜかって。そりゃあ、あの恐ろしいドラ〇もんのテーマが流れ出したのだから。
「いやだいやだいやだ!!!死にたくねえええ!!!!」首を横に振り…いや、全方位に振り回し、泣きじゃくりながらボスは抵抗する。
必死の抵抗はかるく無視され「……ららら……たららら…らん…」と、不気味な旋律はこちらにちゃくちゃくと近づいている。
「金なら出す!!なあ!?一億でも、百億でも、国家予算くらいでもいいからあああ!!」
「……てってれー」声がした。
音はやんだ。
「おい…!?」
驚いたが音が止まった。
同時に世界は停止した。最後にこんな声を聞いた気がした。
『金属バットォ〜』と。

Re: これだから、金山さんは彼氏ができない。 ( No.4 )
日時: 2016/08/17 07:37
名前: 立山桜 (ID: ???)  

怖い怖い怖いw金属バット!?

Re: これだから、金山さんは彼氏ができない。 ( No.5 )
日時: 2016/09/10 22:49
名前: ヤマナカ (ID: Ak8TfSQ3)


誰にでも平等に振る舞うことを誓った。
そうすれば優しさも糞もない。
顔の血を拭って、血の付いたMAXIMUMくん(金属バット)の金ぴかの輝きが大分とおちているのを、ただ、なんとなく眺めていた。それは奴等のボスを警察につきだしてきた帰りだった。あのDQN軍団のボス、成人してもやることがなかったのだろうか。いかんせん、こんな大人にはなりたくない。
兄は家に帰っているだろうか。ってバカバカ、今日は兄の彼氏が来てるのではないか。家に帰るなどできない。
でもどうだ?考えてみれば、野宿をする方が、うら若き乙女のする行為ではない。そうだ。コンビニに立ち寄り、今日も近く(徒歩五分くらい)のラブホテルで泊まろうではないか。あそこなら綺麗だし、寝るのにちょうどいいベッドがある。金はある。
ここから歩いて十秒、ほらもうつく。コンビニ。ちなみに、ここで働いている女性従業員は大体兄に抱かれたことがある。
「…まんまんまんぞく…一本満足…」歌って気分を高めよう。頑張ってペ〇シストロ〇グを振って歌った。メン〇スを壊さない程度に振りまくった。
たがしかし。
機嫌がじゅうぶんによくなったところに、野郎の声が入ってきたので聞き耳をたてることにした。
「まだ家じゃないよ…?こんなところで駄目だよ…気が早いんだから」「ええやん、なあ?いざとなったら、トイレも、ゴムもなんでもあるし…」「もう…」いや、もう…じゃない。てか、コイツ、あれだ。兄の彼氏(の声)だ。…まて?彼氏?感覚が崩壊していたが、ここは普通、彼女というべきではないのか…?
「あ!優佐〜!」
こんな話を(シバいた大人から)聞いたことがある。クソ〇〇野郎こと兄貴が、唯一惚れてる奴がいるって聞いたことがある。確か、太郎?田中?鈴木?次郎だっただろうか。なんにせよ兄は所謂ゲイなのか。ムキムキだし(偏見です)。
「優佐あ?何考えとんの?俺は両刀なだけやよ…ってか、この子は次郎くんな」ぎゅっと抱き寄せた男に、軽い接吻をした。ときめくな。
脳天から血でも吹き出てんじゃねえのっていうくらい赤い前髪をくくった、頭の悪そうなイケメンは「……?これが妹ちゃん?…なんか…チッチャイネ?w」と私の目を見て言った。銀色のカラーコンタクトが私の感情を逆撫でするようにきゅっと細くなる。
なめた口調の男に、私は殺意を抱いて、MAXIMUMくん(金属バット)を捻り潰しそうだった。それくらい強く握りしめ、振りかぶろうとしたが、体は動かない。兄のせいだろう。私の殺戮を停止させる唯一の人間。さらに殺したくなるのは、これが無自覚のうちの行動ということ。私だってこんな力、よっぽのことがなければ出さない。兄はそれを平然とやってのける。(そこにシビれはしないが)
さて、男の尻を触りながら兄はまたべらべら話始める。「もー!そーゆうとこ、デリケートなんやでえ?自分がちっパイなん、言われたらきれるんやで?ホンマのことゆうとるだけやのにい…なあ?優佐?」
バキバキ、まだ買っていないペ〇シストロングを握りつぶした。答えはあいきるゆー。ひらがなにすればかわいいと思った。そのとき男の顔は青ざめた。
やっぱり、このぺらぺらべらべら喋って、へらへら笑っている兄を殺すまでは、私、死ねないのだろうな。
悟ったときには時すでに遅し。ペプシストロングは粉になる。床に滴り落ちていくコーラという名の、甘くてどす黒い水滴が、悲しくもコンビニを濡らした。
私の頬は、残っていた返り血が滑り落ちて濡らしていく。


……


・金山 優佐(U.S.A.)(メスゴリラ)
カナヤマ ユサ
→貧乳。黒髪。パッツンのおかっぱ。もみ上げと襟足を刈り上げてある。腕力が半端ない。でも華奢に見える。着やせするタイプ。脱いだら腹筋以外すごい。155cm。
普段はセーラー服(制服)だが、家でいるときはいもジャージ(緑色)と便所スリッパ。
ゴールドの金属バッド(MAXIMUMとかかれている黄金のバッド)を振り回す。その金属バットはなんでも破壊できる。さらに、三回願えばその呪いをかけられる能力を持っている。
好物は炭酸の強い炭酸、歯にくっつくお菓子、ハーブティ、ハンバーグ。

彼女に対する町の声

「必ず殺す」(10代女性学生)
「デストロイヤーの俺が尊敬するくらいデストロイヤーだぜ!!!」(10代男性学生)
「優佐はまな板なだけで、他は可愛いんやでえ〜?例えば内臓引きずり出して帰ってきたあの日とか…」(20代男性フリーター)
「兄ちゃんが惚れてる意味がわからない」(10代男性接客業)
「…メスゴリラだな。一言で言うなれば。この世の森羅万象あらゆるものにも対抗できるはずのメスゴリ……こんな時間に誰だ…?」(20代男性無職)

Re: これだから、金山さんは彼氏ができない。 ( No.6 )
日時: 2016/09/11 11:41
名前: ヤマナカ (ID: Ib5HX0ru)

立山桜様→

金属バット、MAXIMUMくんです…。MAXIMUMの元ネタは…まあ、私のすきなゲームからです…。はい。えへ。
コメント、ありがとうございます(о´∀`о)


【ニュース】
ロールプレイングゲーム、縮めてポケモン…じゃなくて、RPGが作れるものがちまたにはあるらしいですな。
なので、私も作ろうかと思います。(ここ笑うところです)
主人公はもちろん、金山優佐。アシスタントは…まだ秘密です。どんなお話にするかも秘密です。

ゲームの製作の様子はまた発表しますので、これだから、金山さんは彼氏ができない。をちょくちょくご覧になってくださいませー!(無理になるかもしれないので、お願いします!)

Re: これだから、金山さんは彼氏ができない。 ( No.7 )
日時: 2017/01/24 22:47
名前: ヤマナカ (ID: QBvEkUjp)

「祝福しろ、結婚にはそれが必要だ」
どや顔で探偵は言う。
「…MAXIMUMくんにキスをしなあ…あつーいキスをよぉぉお!!!!」
優佐は輝く黄金のバッドを構え、ゆっくりと前に歩を進める。


……


夏休み、ガキどもがセミよりもうるさい、優佐のもっとも嫌いな季節。夜中の二時だと、公園は涼しい。
「…おい女。直はどうした…」もっさりした男が、夏の夜風にあたる優佐を邪魔しなければ、とても心地がよいのだが。
「あいどんのーッス。てか太郎クン、他の奴帰ったし。人望ないな。直は、さ」誰に似たんだかと、悪態をついて優佐は首を横にふった。もっさりした男は洗った犬みたいにしょんぼりして見せる。
もっさりした男、前田太郎。次郎の兄で、元暴走族の総長。ヘッドというやつ。好きな言葉は目には目を、歯には歯を。喧嘩も強い。おまけに端正な顔立ち(狐に見える)、イケメンの弟、頭は…まあいいだろう、それに金持ちの子と来たもんだ。そりゃあ女にモテた。金山優佐と反対で、リア充というものだった。
だが、とある事件をきっかけに、鼻をへし折られ、その鼻に入るくらい顔に泥をぬられ、あげくのはてにはケーキを全身にぶつけられて穴に埋められ、その上から花を植えられるくらいの屈辱、敗北を味あわせることに、優佐は成功した。
それからというもの、前田太郎は喧嘩もやめて、通称【NEET】というものになった。要するに弟のすねかじり野郎である。
だから、こうして毎日のように近所の中学生と遊んでいるわけだ。直とはその一人。彼はデストロイヤーを目指して、日々奮闘しているらしい。いうなれば、阿呆だ。
「直の…なんだっけ?クティーラちゃんとガタノトアくんだっけ?あまーいちっすをしなが帰ってったぜ」と、優佐はひきつった笑みで太郎に報告した。太郎は「直の友人は少ないからな」きっぱり言い捨てた。「だが…女、帝愛羅(てぃあら)ちゃんと、帝王の関節(かいざーなっくる)くん。覚えろ」
「もうね、あいつらをね、ナックルダスターで殴ってやりたいね」
「やめろ…お前が殴れば、天地に変異をもたらす。これ以上破壊を続けるのはやめ…」
「好きでやってる訳じゃない。…契約なんだ…冒涜的な…MAXIMUMくん(金属バット)との……」
「なんでさっきからクトゥルフなんだ?」
呆れたのか、太郎はさっき買ってきたコカ・コ〇ラを一口口に含んで、うがいをしてから飲み込んだ。それを見て優佐はいーっと口をつきだす。「きっしょい」
罵倒を聞き流し、太郎は指を古びた錆びた昔の市役所に向けた。
老朽化で、最近はきぼうのひかりヶ丘なんていう場所に移されたのだが、実はいろんな噂があるらしい。例えば、職員の一人がいじめで自殺、例えば、職員が職場で恋愛、妻がいるのにも関わらずのことだった、その妻は不倫が発覚した翌日首をつった状態で発見された、その妻が死んで一ヶ月、不倫相手と夫が事故などで死亡、その他の者にまで体調不良などが現れ、呪われているということになり移動、そこにはすすり泣く女の霊が現れるという…など。とにかく悪い噂が耐えないのがこの旧市役所だ。
そこに肝試しに来たのが直と帝愛羅(てぃあら)ちゃんと帝王の関節(かいざーなっくる)くんだ。現在は直だけとなってしまったが。
「…直の奴、彼処から出てこないんだ……」
「なんかここらへん、ハッテン場とかだったんじゃ無いんスかね?だから、誰かいたんじゃないっスか。兄とか兄とか兄とか」
「馬鹿野郎、信じたくない…そんなこと」
「そんなことあるんだよ」
「そんなことしたこと無いでえ、太郎チャンはそんなことしたいん…?」ぽんと肩に手を乗せた。「図書館ではしたことあるけど」白い八重歯を見せて笑った。金髪、オールバック、つり目、長いまつげに、赤渕の眼鏡。間違いない。甘い魅力に包まれたこの男、金山デストロイヤー優佐の実の兄、金山潮だ。
二人は口を揃えて「あ」とだけ、言うしかなかった。もう呆気にとられて、こいつの後ろからさす光が、いってしまった霊たちが浄化されている光だと気づかなくて、戦力外だとしか思えなかった。
「やあや、お二人さん、お揃いでえ。何々?サバト?」コイツ、だからコイツは嫌いなんだ。と、優佐が目を伏せた。これも全て悪気の無い一言。潮の口からは考えて言葉を出す、思ったことを口にする、そんなことではなく、滝から言葉が流れるだけ…のような、そんな言葉しか出てこない。だから「サバトではないですゎ…お兄様」にやりと悪人面で優佐は返事した。本当に心が読めない。
「じゃあ何?当てたろか…せやな…そう!肝試し!やろ!幽霊もビビるような人等が肝試し…おもろいなあ…」
「お兄様なら幽霊ともヤれるんじゃないのさ」
「……」
「あ!って、顔すんな」
「さっきからこいつ、俺の乳首をつねってくるんだが」
「太郎ちゃんから手を離しなさい!」

……


分からなくなるかもですので、説明。

優佐→全てを壊せるバットを持つ。根暗。霊は信じていない。
潮→なにかとチート能力者。ビッチ。霊が見えてしまう。
太郎→喧嘩の強いニート。もさい。霊感無。

直(近所の中学生)
デストロイヤーを目指す。筋肉馬鹿。霊感?うめえのか?


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