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日時: 2016/09/17 20:41
名前: ねぎまる (ID: do8LdMvC)


〇〇と付き合いました一生一緒

〇〇と別れたもう男信じない

ずっと〇〇の隣。これで最後


「くだらねぇ」

そう呟くこの男 瀬尾椎名(せお しいな)
校内ではもちろん巷で噂のカップル潰し
外見を武器にカップルを切り裂いていく

そんな彼がとある女の子に初めて恋をした
ただそれだけの話です


《登場人物》

・瀬尾 椎名(せお しいな)♂
すれ違う人も見とれるレベルのイケメン
リア充がとにかく嫌いで潰している
自己中心的な男

・三ツ矢 来那(みつや らな)♀
顔だけはいい美少女Jk
男にモテるが女子からは嫌われ者
さばさばしている

・長野 向日葵(ながの ひまわり)♀
自分の外見にコンプレックスを抱く
ぽっちゃりで長身の少女
暗く、男子に弄られる毎日

・佐藤 愛音(さとう あいね)♀
女子のグループのリーダー、来那を敵視
顔はそこそこだが性格が悪い
椎名を狙っている

・金森 由奈(かなもり ゆな)♀
愛音の親友
性格も悪く顔もそこそこ
瑠唯に想いを寄せる

・速水 瑠唯(はやみ るい)♂
椎名の親友で長身イケメン
容姿端麗で成績優秀なパーフェクトボーイ
女子の王子様的存在


まだまだ増えるよ

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Re: 青春したい全ての人にこの物語を捧げる ( No.1 )
日時: 2016/09/14 11:47
名前: ねぎまる (ID: do8LdMvC)




episode.1


「あいつなんかやめて俺にしなよ…ね?」

「え…で…でも…」

「俺が幸せにするから」

「…うん。あたしも椎名と幸せになりたい」


はー、残念賞

抱きつこうと手を回してくる女
その手を払い俺は鼻で笑った

「…え?」

目が点になる尻軽女

「この俺様がテメェなんか相手にする訳ねぇだろ」

「あ…あんた!騙したわね!このクズ!」


なんとでも言えばいいさ尻軽女
俺は女を置いてその場をあとにした

「潰し屋」
リア充たちを潰しまくっていたら
いつしか俺はそう呼ばれていた

まぁ俺様は悪くない
結局女は顔がいい方にコロッとくる
そんなゴミが幸せになる価値などない
そうわからせてやっているだけなのだから!

「フッ…俺様も罪な男だぜ」


「…お前なぁ、ふざけんなよ」

…は?

教室へ向かう俺
階段で何やら話をしている男2人と女


「人の女に何してんだよ!」

「ご…ごめんなさい」

「ごめんじゃねぇよ!」


うっわぁ…修羅場かよめんどくせぇ

窓から空を見る女
まるで他人事のよう

この女は校内でも有名だ
美少女で華奢でまるで人形のようで
男達から凄まじい人気を得ているが
男癖の悪さや性格から女からは不人気

三ツ矢来那


「来那、お前はどうなんだよ」

「え…?何の話…?」

おま…話聞いてないんかい!

「彼氏いて他の男とイチャつくなよ」

「いや…俺が彼氏だけど」

男共は言い争う
三ツ矢来那は首を傾げて言った


「え…?どっちも彼氏じゃないけど」


平然とした顔に男2人と俺は唖然

「あ、潰し屋くんだ」

三ツ矢来那が俺に気づき階段をおりてくる
短いスカートから華奢な脚がのぞく


「恋人潰しって楽しいの?」

ニコッと微笑み言う三ツ矢来那

「お前も男遊び楽しいか?」

俺がそう言うと三ツ矢来那はハテナマークを浮かべる


「遊んでないんだけどなあ…」


嘘つけよ糞ビッチ
俺は三ツ矢来那を無視し教室へ向かった


「ビッチ」「潰し屋」
顔は良いが性格が残念

俺達は似ている系統に置かれているのかもしれない



その翌日のことだった

「あんたまた人の男に手ぇ出して!」

三ツ矢と3人の女の後ろには
昨日三ツ矢に振られた男

なんで2日連続で三ツ矢の修羅場に
俺の日常が邪魔されんといかんのだ


「ん…?」

状況を理解していない三ツ矢
こいつは、ある意味すげぇ

「そろそろ調子のんなよ!」

あれ…?この女

「え?なに?ブスの僻みに付き合う時間ないよお」

ニコッと微笑む三ツ矢にぶちギレる女
男が三ツ矢の腕を掴む

「なぁ、お前ほんとムカつくわ」

「痛いから離して?」


はぁ、やれやれだわ
自業自得だろ糞ビッチ

何故俺様がそこに乱入したのかは
未だにわからない


「あれ?俺様に潰された女の子やん」

「し…椎名!あの時のこと忘れないからね」

「俺様はキャッチアンドリリースしただけ」


俺様の乱入に男と女共も焦る
最強ってやつ?ヒーロー的な?

「あんたらクズ同士お似合いだわ!もう行こう」

そう言って走り去る女共

男も「めんどくせぇ」と呟き消えていく


「ありがとう…潰し屋くん」

別にお前を助けた訳じゃないし
振られた男女がギャーギャー言ってんのが
ただただ気に食わなかっただけで

「…!」

それは一瞬の出来事
このビッチと俺様の唇が重なった

「あたし何かしてもらうの初めてで嬉しかった、お礼」


ニコッと微笑み何処かへ行く三ツ矢

お礼がキス…流石だぜ糞ビッチ
俺様の唇を奪うとは…

どうせあいつも他の女とは変わらん
顔だけのコロコロ女だろうな


「あれ?椎名どしたのー?顔赤いよ?」



俺はもう恋に落ちていたのかもしれない
いや、そんなことはない
でも初めてでわからないのだ
とりあえずしずまれ俺様!!


「…うるせぇ!!」




…これは潰し屋と呼ばれる彼
瀬尾椎名の初恋物語…


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