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「 嫉妬深いのね王子様 」
日時: 2016/10/05 12:32
名前: ねぎし (ID: SR0aabee)




恋って何かもわからなくて
憧れてるだけだったのに
君に恋してそれからは
切なくて苦しくて何よりも
胸の高鳴りがおさまらなくて


※はじめまして
ゆるく気長に頑張りますので
暇つぶしのお供に見てやってください。


《登場人物》

・乃坂 裕(のさか ひろ)♂
チビで喧嘩っぱやい
口が悪いが顔は良く女子にも密かに人気

・間宮 桐(まみや きり)♀
ふわふわしている乙女系美少女
明るく無邪気で可愛らしい

・矢野 涼香(やの りょうか)♀
男勝りな中身乙女系女子
女の子らしくない自分を嫌う

・佐藤 瑠唯(さとう るい)♂
なんでもこなすイケメン
女子の人気の的

・藤井 莉子(ふじい りこ)♀
ぶりっ子で男好き
女子グループの中心

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Re: 「 嫉妬深いのね王子様 」 ( No.1 )
日時: 2016/10/05 12:55
名前: ねぎし (ID: SR0aabee)


1話


桐side


「桐、おっきくなったら裕のお嫁さんになる!」

「俺も桐と結婚する!」

「「約束っ!」」


…ジリリリリリリ

「…ふぇ」

目覚ましに起こされ目をこする

「あ…夢かぁ」

昔の夢なんか見るなんて
にしても凄いこと言ってたんだなぁ私

「おせーよ!」

玄関を開けると幼馴染みの乃坂裕がいる

「だったら待ってなくてもいいもん…」

「は?なら俺1人で行くから」

そう言って機嫌悪そうに歩き始める裕

「ねぇ嘘!一緒に行こ?」

咄嗟に裕の腕を掴んで言った
1人で登校なんてつまらないよ

「…離せ!とっとと歩け」

腕を振り払われ裕はスタスタと歩く

こんな調子でずっと一緒に登校してて
もうすぐ小学校も卒業なのです



「卒業する前に告白しとかないと、中学で取られちゃいそう!」

「え、そんなの嫌!」

クラスの女の子達はそう言って盛り上がる
いいなぁ、皆恋とかしてるんだ

「私瑠唯くんに告白するぅ!」

「え、私も瑠唯くん」

佐藤瑠唯、私の幼馴染みでイケメン
そして勉強も運動もできるから
女子からすごい人気がある

「莉子は、裕くんに告白するのっ」

裕ねぇ……え?

「ずっと好きだったの」

そう言って微笑むのは藤井莉子ちゃん
莉子ちゃんが裕を?全然知らなかった

「応援してねっ」

そう言って笑う莉子ちゃんはいつもよりキラキラしていた

いいなぁ、私も恋愛したいなあ


「おい!プリントはよ回せや!」

後ろの席の裕が椅子をガンガン蹴ってくる
…こんなののどこがいいの?

「もぉ!蹴らないでよ」

そう言う私の手からプリントを奪う裕

「裕の馬鹿!」

「はぁ?ふざけんなチビ」

「裕もチビだし!もういい!知らないっ!」

後ろから椅子を蹴ってくる裕は無視した

「裕くん…この後ちょっといいかな?」

莉子ちゃんが裕にそう言った
あ、告白する流れだ…

「はぁ?なんで?」

「いいから!ちょっとだけ」

「めんどくせぇな」

でも、裕が涼香ちゃんと付き合ったら
もう裕とは一緒に登校は駄目だよね
まぁもう中学生になるし普通なのかな

「むむむ…」

「おいブス、ちょっと玄関で待っとけや」

ブ、ブス?!

「はーい」

適当に返事をして私は教室を出た
裕なんか涼香ちゃんと付き合ってしまえ

「裕待ち?」

玄関で裕を待つ私に瑠唯が声をかけてきた

「なんか告白されてるみたい」

「そうなんだ、俺も一緒に待つわ」

「え?別に大丈夫だよ?」

「いいからいいから」

「おい!離れろよ!」

裕の声がした
裕の腕に抱きついている莉子ちゃん
あ…れ?もしかして

「いいじゃーん、うちらカレカノだもんねー」

「はぁ?何馬鹿なこと言ってんだ」

やっぱり…付き合ったんだ裕
なんか変な感じ

「間宮さん、莉子の裕くんだから近づきすぎないでね?」

そう言って莉子ちゃんは私の方を見て笑った

「おいお前いい加減に」

「そっか…おめでとう!もぉー私待った意味ないじゃんか!」

下手な作り笑いをしても心が痛くなるだけだ
でももう限界だよこの場にいるのは
涙が溢れてきそうで

「待てよ桐!人の話を聞け」

「帰ろっか、桐」

裕が何か言おうとしたけど
瑠唯が割り込んで
私の手を引いて瑠唯は歩きはじめた

裕の隣に女の子かぁ
なんか寂しいかも
そこは私の場所だったのに…


裕side


「裕くんの彼女にして」

乃坂裕12歳、告られてます
相手は藤井莉子
ぶりっ子で男好きで
桐を敵視しているクソ女

「ごめんけど俺、好きな奴いるから」

「間宮さんでしょ?」

は?こいつなんで知ってんだ

「可愛いもんね、女の子らしくて人形みたいで…傷つけたくなる」

「お前桐になんかしたらぶっとばすぞ」

「そんなことしないよ?裕くんが莉子と付き合ってくれたらぁ、間宮さんを女子グループにいれてあげる」

何言ってんだこいつ
でも桐には女友達がいない
桐がそれを喜ぶなら俺は…でも…

「莉子のこと…きらいなの?」

泣きだす藤井
面倒臭い女だわ

「別に嫌いではねぇけど」

「裕くんのことが好きなの、莉子じゃだめ?」

「お前なぁ…」

「とりあえず帰ろう?」

そう言って手を引かれ
桐の待つ玄関に来たが
なんで瑠唯がいるんだ

「莉子たち、もうカレカノなの」

は?この女どこまでクソ女なんだ

泣きそうな桐が無理して笑ってて
傷つけてるのは俺なんだって思うと
すげぇ辛くて

瑠唯が察して桐を連れてったけど
正直桐には俺以外触れさせたくない


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