コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- S×S《コメ募集中》
- 日時: 2016/10/29 22:37
- 名前: 心里 ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)
始めたばかりでごめんなさい。
諸事情により、ロックします。
読んでいただいた方が居てるのならば本当に申し訳ありません。
>>1prologue
>>2キャラ紹介
第1話>>3>>4>>5
第2話>>6>>7>>8
第3話>>9
- Re: S×S《コメ募集中》 ( No.7 )
- 日時: 2016/10/23 21:49
- 名前: 心里 ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)
ぼんやり考え事をしていたら、
「・・・わっ!?」
何かとぶつかりそうに。
男子の怖そーな先輩だったら脱走しようかと思ったけど、その人は優しさのオーラを放っていた。
周りにぽわぽわのお花とか浮いてそうなゆるーい人だった。
そう、りる先輩。雄りる先輩。
「あ、りる先輩!」
「おおお〜星ちゃんもここ入ったの?お久しぶり〜」
中学校の時の先輩だったんだけど、りる先輩がこの高校に入ったとき私服で学校に行ってたからそれがあこがれでここに入った。
「いやーそれにしても星ちゃんは私服可愛いよね〜・・・」
「そうですか?・・・そんなことないと思いますけど」
私服のかわり、スカートやズボンは膝下でないとならない。
今日の服は青と白のストライプのTシャツに・・・紺色のズボン。
決してセンスがあるとか、流行に乗ってるとかそんなのじゃないんだけど・・・。
りる先輩は灰色のニットに黒のスカートだった。
「先輩は何というか・・・らしい・・・かな」
「そう?らしいって」
ゆるふわな先輩にニットはお似合いです。
- Re: S×S《コメ募集中》 ( No.8 )
- 日時: 2016/10/23 23:50
- 名前: 心里 ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)
「あ、雄先輩〜おはようございます」
通りがかりの1年生(私とクラスは違う)が挨拶をしていた。
「美和ちゃんおはよ」
明るいオーラが放たれた笑顔でりる先輩は言う。
でもその横顔はどこか切ない顔だった・・・。
__いや何で?
挨拶をしていた美和っていう人が通り過ぎた後、その後ろ姿を睨んでいるりる先輩。
一体どうしたんだろう、てかギャップが強すぎて怖いと思い・・・一歩下がって二歩下がる。
「何で雄って呼ぶんだろうな・・・この苗字恥ずかしいから自分的に・・・」
「あーそういえばりる先輩って」
『こんにちは〜、りるです!りる、りる、りるって呼んでくださいね〜』
今言われれば「りる」ってのを強調していた。
まあ強調しすぎだけどね!?
「あ、そろそろHR始まるので・・・それでは」
「お〜、しーゆー」
しーゆーって言う人あんまりいない。
やっぱりりる先輩は・・・何かが変わっている。気がする。
「あれ、栗本じゃん」
「はぁ」
桐川に突然呼ばれ、私は大きな・・・大げさなため息をつく。
それも5回。はぁぁぁ。
「何なのそのため息悲しいわーてかお前今日さらに不細工じゃね」
「あんた煽り言葉それしかないよね可哀想」
確かに大体桐川は「不細工」ってしかいじってこない。
男子陣はよく桐川にいじられているみたいだけど、女子には特定の人特定の言葉でしかいじってこない。
そういうところ、無駄な・・・「無駄な」、優しさ。
- Re: S×S《コメ募集中》 ( No.9 )
- 日時: 2016/10/25 22:01
- 名前: 心里 ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)
第3話「かみのけ」
「・・・お前白髪生えてねえか?」
「あ"?」
桐川に言われたひと言に腹を立てた。思わず変な言葉が出てしまう・・・。
てか白髪?
「ほらここ・・・」
「ちょ、触んな!Don't touch me!!」
「は!?別に触りたくて触ってるわけじゃねーよ!」
男に髪の毛を触られたい女子ってあんまりいないだろう。
好きな人以外は・・・。
「ちょっとくらい色素薄い髪の毛だって出たりするよ・・・」
私はポケットから手鏡を出し、見てみる。
わ、本当に白髪あるじゃん・・・てか金髪!!これ金髪!!
「これ金髪じゃん!白髪だと思って損したよ、ほんと最悪」
「いや知らねーよ・・・」
「うざい、鬱陶しい・・・桐川」
「え、何?」
「呼んだんじゃないよ」
この人はどうしてこんなに理解力がないんだろう。
- Re: S×S《コメ募集中》 ( No.10 )
- 日時: 2016/10/29 10:49
- 名前: 心里 ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)
「なあ栗本」
「なに」
「お前の髪の毛よく見ると色素薄いよな」
「でしょ」
「いや褒めてないんだけど」
薄めの茶髪。
多分遺伝・・・お母さんもこんな色だし。
あ・・・そう言えば今日って・・・
「新入生テストの結果返されるんだ・・・」
ぼそりと小さな声で呟く。
どうやら桐川には聞こえていないようで、窓の外を見つめていた。
何があるんだろうか・・・と私も少し覗いてみたけど、
「あんた何2年生女子が運動してる姿見つめてるのよ」
「・・・っは!?桜咲いてたから見てただけだよ!!」
いや、確かにスポーツ女子の姿見つめてなかった?
完全に変態・・・いや知ってた。
__カー・・・カー__
変なチャイムの音が鳴り響く。・・・カラスの鳴き声?
通りすがりの1年生が予想外の音でくすくすと笑っているのを発見。
私もつられて笑ってしまった。
「誰このチャイム考えた人」
「俺のお父さん」
反応しそうになったけど、多分笑いの反応を待っているであろう桐川に無言で、教室に向かう。
開いた窓から、春を思わせるそよ風が吹いた。
外を見ると、桜の木が揺れている。
- Re: S×S《コメ募集中》 ( No.11 )
- 日時: 2016/10/29 11:03
- 名前: 心里 ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)
第4話「争い」
「じゃあ分布表を配布しますねー」
りる先輩と同じようなゆるふわな・・・明るいオーラを放った担任が言う。
プロフィールを書いてもらったんだけど、22歳だって・・・。
つい最近高校卒業したようなものじゃん?
相当賢かったんだろうな・・・。
「あぁ、ちなみに成績は玄関のほうに張り出されますんで、覚悟しておいてくださいね?」
ゆるふわな人だけど、多分怒ったら怖いだろう。
今の一言ですべてを理解した気がする。
暖かさでぼんやりしていたら、前の子が分布表を配ってくれた。
後ろに回す。
「(ん・・・5教科480点以上の奴とかいるのか・・・)」
「うおおお!?」
「・・・?」
急にまどかが奇声を発し、みんながまどかのほうを見る。
え・・・どうしたの?
「あ・・・ごごごめんなさい!!」
前に手を合わせ、謝る。
あとで聞いておこう・・・。
「それではテストを返しますね〜」
何もなかったような先生の明るい声が、
教室に響いた。