コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました！使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例）鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- DERIGHT
- 日時： 2016/11/20 14:57
- 名前： 黄桃 （ID: 3i70snR8）
受験勉強の合間の息抜き…
Page:1
- Re: DERIGHT ( No.1 )
- 日時： 2016/11/20 20:22
- 名前： 黄桃 （ID: 3i70snR8）
洲崎柚奈、中学3年生。顔は可愛い…顔は。性格はどす黒い。でも女子はだいたいそんな感じだと思う。
彼女、今モーレツに腹が立っております。授業中。最近付き合い始めたカップルが朝から放課後までいちゃいちゃしていてうるさい。授業中もずっと楽しくお話している。
「ってかー今度デートしようぜ」
「皆聞いてるよ…恥ずかしい////」
うるせぇブスカップル。先生も注意しない、何故なら…このカップルを敵に回す=この学校の3年生生徒を全て敵にする。そう、彼女の方は女子を大奥のように束ね、彼氏は男子のイケイケグループのリーダー格。たちが悪い。
「洲崎さーん、このこた…」
「χ=32」
「早いな…正解だ」
数学の時間、もうすぐお昼。それにしても数学教師は頼りない。若い女の先生は好きになれないかも。
「ねぇこの問題わかったぁ？」
「全然わかんねぇ、何が32だよ。うけるー解けるやつ頭おかしい」
「きゃははっ」
頭悪すぎ。本当に頭悪い人は幸せですね。周りの目なんか考えることないし、勉強しなくても生きていけるって思ってるし、人の気持ち考えなくていいし。私は恐らく、中学3年生にして思考回路が老けすぎている。希望も夢もない、受験も頑張ることなく合格圏の高校へ。
…後ろの席でいちゃいちゃしている。
- Re: DERIGHT ( No.2 )
- 日時： 2016/11/20 21:33
- 名前： 黄桃 （ID: 3i70snR8）
「ああマジきもいよぉ」
お昼。お弁当を共にするのは美浜栞。毒吐くことを生き甲斐とする私たち。
「まぁロクな死に方しないでしょう。内申書も最悪でただのDQNだし」
栞は学校で一番頭がいい。家は大きなお屋敷で茶道の家元らしい。
「むしろすがすがしいんだけど、あのお二人さんABLE好きなんだってーさすがヤンキーの鏡」
ABLEとは今日本中の女子やヤンキーを虜にする、男性ダンスボーカルグループ。腹筋割れてるのがかっこいいとか気持ち悪い。
「ABLEにかぶれちゃってるんだね、日本の治安悪いのABLEとか言う奴らに憧れてるヤンキーが暴れてるせいなのに」
「大体さぁ、授業中に周りが注意しないのをいいことに好き勝手ごちゃごちゃ言えるの不思議」
「それさえもご本人様は気づかないんでしょう、幸せ者」
「それな」
美味しいお弁当。楽しいお話。
「とりあえず…なんか呪える方法」
「暗黒武術会に招待してあげる、予選で落ちろ」
「ゆな天才」
私は兄の影響で漫画やアニメを見る。
「あぁいうのがいるとこの学校のカップルのイメージが悪くなる」
「んだ、栞に謝れ」
「あんたもでしょ」
私には榛川良也という彼氏がいる。これまたなんと言ったらいいか、ようわからん人間。
栞は他校にもファンを持つ、折原謙太くんとラブラブ。一年過ぎたようです。
- Re: DERIGHT ( No.3 )
- 日時： 2016/11/21 20:32
- 名前： 黄桃 （ID: 3i70snR8）
本当にウザイ、こちとら勉強しなきゃいけないのに。全然してないけど。大体先生輩も機能してないし、皆頭おかしい。
「あー言ってることが顔にダダ漏れだよ」
私の両頬を手で挟んで上下している。
「ひゅるひゃー(うるせぇ)」
「ぷにぷにしてる」
今日は部活がなかったので一緒に帰っている。帰りはそのまま塾に行くので、今現在2時から午後6時までゲーセンや、ファストフード店で時間を潰す。
in街中
「5組の邑野ってわかる？」
「知らない」
「なんか最近LINEめっちゃくるんだよね」
「よかったねー」
…バカなのか、お気楽マイペースなのか、飄々していてどこかつかめない。なのに一丁前に容姿がいい愛嬌者。
ついたあだ名が「王子」
意味わからん。
「もっとやきもち焼けよ」
「ばーか」
「可愛い」
私のことをまるで年下のように扱ってくる。
調理実習の時間に水の入った鍋を持つと「ゆな危ないよ」「危なくない」
「だーめ」「いや」
包丁を握れば「ゆな気をつけて」「できる」
過保護！！
「ゆなって超いいにおいする」
人混みの大通りで私に身を寄せて頭を撫でてくる…嫌じゃない。
「あと4時間ぐらいある、塾まで地下鉄2駅だから余裕」
「じゃあ…服買ってあげる」
「いいよ、悪い」
…連れてこられたのは超お洒落な有名ブランドのお店。
JUNA ROA
雑誌とかテレビで見たことある！お高いんでしょ？
「ここの服すごい安い。1980円」
「嘘だ」
「俺好みのゆなにする。まあ元々好きだけどね☆☆」
「さすが王子」
- Re: DERIGHT ( No.4 )
- 日時： 2016/11/22 19:50
- 名前： 黄桃 （ID: 3i70snR8）
良也が選んでくれた服を着てたら良也が更衣室に入ってきた。大きいお店なのでいくつも更衣室がある。何食わぬ顔で入ってくるし、私はまだワンピースを着ていなかったので着替えられない。
「…早く出て」
「なんで？」
「着替えるから」
「着替えていーよ」
私は溜め息をわざとらしく吐く。奥様が生徒○長みたいな展開にはならないからな絶対。
「脱がないの？」
「健全なお付き合いだから無理」
「健全だからこういうことしたくなるんだよ」
あすなろ抱き！後ろから肩に手を回してきた。
「こっち向いて」
すぐ後ろからの良也の声に、私は軽く睨み付けながら良也の方へ向き直った。
「ゆな」
Page:1
この掲示板は過去ログ化されています。