コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 僕のクラスメイトは魔法が使えるらしい。
- 日時: 2016/12/22 14:58
- 名前: ぐりこ (ID: 3Ae2Cr1s)
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よろしくお願い致します。
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- Re: 僕のクラスメイトは魔法が使えるらしい。 ( No.1 )
- 日時: 2016/12/22 15:04
- 名前: ぐりこ (ID: 3Ae2Cr1s)
“わたし、魔法が使えるのよ”
彼女は小声でそう言った。
- Re: 僕のクラスメイトは魔法が使えるらしい。 ( No.2 )
- 日時: 2016/12/22 15:34
- 名前: ぐりこ (ID: 3Ae2Cr1s)
【0.1】
「園田七瀬です。」
その澄んだ声は、遠くまでよく聞こえた。
綺麗なストレートの黒髪が靡いて、皆は疎らな拍手を送った。
転校生がやってきた。
苗字みたいな名前だと思った、ただそれだけだった。
彼女は、僕の斜め前の席に腰を降ろした。
背筋はピンと伸びており
まだ真新しいセーラー服に着られている様だった。
僕は頬杖をつきながら無関心を装ってはいたものの
目は斜め前の彼女を追っていた。
誤解を招く発言ではあるが、決していやらしい目で見ていた訳ではない。
僕を含む全てのクラスメイトが彼女を見ていたのである。
彼女の、右眼の眼帯と真っ黒いチョーカーは
爽やかなセーラー服には似合わないようだった。
転校初日、必然的に彼女は触れてはいけない人認定されてしまったようだった。
- Re: 僕のクラスメイトは魔法が使えるらしい。 ( No.3 )
- 日時: 2016/12/26 17:46
- 名前: ぐりこ (ID: 3Ae2Cr1s)
園田七瀬は大人しかった。
黙って席につき、
黙って授業を受け、
黙って昼食をとり、
黙って帰る。
あれから、彼女の声は一度も聞いていない。
それでも、真っ直ぐに伸びた背中は変わっていなかった。
誰も彼女に声をかけないし
彼女もかけようとはしなかった。
そんな風に3日が過ぎ、
1週間が過ぎようとしていた。
僕はといえば、園田七瀬の背中を見るのが日課になっていた。
ただ、真っ直ぐに伸びた背中が綺麗だっただけだ。
ちなみに、彼女がそれに気づいたようすはなかった。
このままこうやって何も変わらないと思った。
赤の他人で、クラスメイトAで終わるのだと思った。
しかし、ある日の放課後
それは起こった。
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