コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

俺が彼女に恋をするなんてありえない。
日時: 2017/01/27 07:28
名前: 親子丼 (ID: w4lZuq26)

〈目次〉

プロローグ >>1
第一章 俺と彼女とバトルの始まり >>2-
第一話 俺と彼女の最高の出会い >>2-





 

Page:1



Re: 俺が彼女に恋をするなんてありえない。 ( No.1 )
日時: 2017/01/26 07:30
名前: 親子丼 (ID: w4lZuq26)

【プロローグ】

「恋」

──────それは、異性に思いを寄せること、またはその心のことだと、辞書には書いてあった。
だが、俺はそうは思わなかった。
俺の中での「恋」。
それは────一時の気の迷いで異性に好意を抱いてしまうこと、だ。
そう、一時の気の迷いで。
これから話す物語は、俺と、俺が気の迷いで惚れてしまった彼女の─────────。
─────自分を守るための、「バトル」の物語だ。

Re: 俺が彼女に恋をするなんてありえない。 ( No.2 )
日時: 2017/01/27 07:27
名前: 親子丼 (ID: w4lZuq26)

【第一章 俺と彼女のバトルの始まり】
第一話 俺と彼女の最高の出会い

俺、立木雄人、15歳の高校一年生。
どこにでもある、ありふれた日常を送る、何処にでもいるような男子高校生の一人である。
そして、そんな普通な俺は、とある人物に「恋」をしている。
その人物は─────西園寺三郷さん。
中学の頃から知っている、同級生だ。
知っている、といっても、ただ俺が一方的に知っているだけなのだが。
というのも彼女、西園寺さんは、校内───いや、町内では、ちょっとした有名人なのだ。
成績優秀、運動神経抜群。
やれば大抵なんでも出来る、天才肌の持ち主。
先生受けも良く、やや天然なキャラクターが、老若男女問わず町内中の人々から愛されてるんだとか。
そして、父親は市長、母親は大規模な会社の社長という、所謂裕福な家に生まれたお嬢様でもある。
そのうえ、そういったことを全て鼻に掛けていないという。
その姿はまさに、漫画の中のヒロインのようである。
ここ、三ヶ谷市三越町の中で「西園寺三郷」と聞いて、知らない人は殆ど居ないことだろう。
とまぁ、俺はそんな高スペックで超人並みの能力を持っている彼女に「恋」をしてしまったわけなのだが。
俺はただ単に、彼女の容姿やらに惚れたわけでない。
俺が彼女に惚れたのは─────そう。
中学入学してすぐの、五月初めの日のことだった。

Re: 俺が彼女に恋をするなんてありえない。 ( No.3 )
日時: 2017/01/27 17:01
名前: 親子丼 (ID: 06in9.NX)

約三年前の五月の初めの日————五月一日に起きた、出来事だった。
当時俺は、中学入学してばかりの中学一年。
慣れない中学校生活に戸惑うまま約一ヶ月という時が過ぎ、俺は所謂「ぼっち」というやつになってしまっていた。
そんな俺には、唯一、心を休めることが出来る場所があった。
それは—————校舎裏、だった。
厳密に言うと、校舎裏にある物置小屋、通称「ゴミ屋」。
物置小屋とは仮の名で、当時は、要らなくなった物、所謂「ゴミ」を置くだけの小屋となってしまっていた。
俺はそんな小屋の中で一人、時間を過ごすことが好きだった。
別に、何をするわけでもない。
ただ、ぼーっとしたり、思い付いたことを一人で実践してみたり、と。
俺は毎日そんな感じに、一人小屋の中で時間を過ごしていた。
が、例の五月一日。
そんな俺の、些細な幸福でもあった「一人の時間」を邪魔するかのように現れた人物がいた。
その人物こそが、俺が現在思いを寄せている同級生・西園寺三郷である。
当時の俺は、「西園寺三郷」のことを知らない町内でも珍しい人間の一人であった。
というのも俺は、中学入学を気にこの町にやって来たので、知らなくても無理はなかった。
ちなみに、当時の西園寺さんはというと、中学一年生にして生徒会副会長を任されており、現在と変わらずに有名であった。
が、そんな、当時校内一と言っても過言ではないほど有名人だった西園寺さんは、なんと。
例の小屋⎯⎯⎯⎯⎯「ゴミ屋」で、昼飯を食べているところを、発見してしまったのだ。


Page:1



この掲示板は過去ログ化されています。