コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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無題~今日も記録更新中~
日時: 2017/02/18 22:51
名前: 平行四辺形の定理 (ID: ???)  

 閲覧して頂きありがとうございます!
変な名前と思った方が多いと思います(笑)パッと浮かんだのが苦手教科である数学の証明の問題です(何で証明しなきゃならないのか未だに私の中で謎です。
取り乱してしまいましたm(__)m
今回の作品が初投稿となります。
文学は得意な方(自称)ですが誤字脱字多目な人間です……。
最後までお付き合い頂ければ幸いですっ!!

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Re: 無題~今日も記録更新中~ ( No.3 )
日時: 2017/02/19 00:12
名前: 平行四辺形の定理 (ID: ???)  

「今年の、さよならの会では社交ダンスをする事になった。」
「「はぁぁぁんだとぉぉ!?!?」」
さようならの会。所謂、お別れ会のことだ。進学校に入学する子や転校する子も多いため毎年行われている全校強制参加型行事。
 いい忘れていたことが……。うちの小学校荒れていた。物凄く。授業が昼休み化してたくれらいに………。

「せんせー!組むのは誰なんですかー?」
 割りと大人しめな学級委員の二階堂さんが先生に浴びせられている罵声を突き破り質問した。
「勿論。男女ですけど?」
 この憎ったらしい教師の名前は鈴木。とにかく憎い。
「先生。男子となんて死んでも嫌です〜」
 私の苦手なキャッキャッ♪系女子が放った言葉でクラス中がざわついた。
どうせ、男子と組めるの楽しみにしてたクセに。嘘つくなって。なんて心の中で言いつつも私だって嬉しかった。もし、もしかしたら光介と一緒に…なんて、妄想が膨らむ。
 光介の席は窓際で一番後ろ。私は真ん中の列の一番後ろ。いつもは光介の隣の西谷さんが少しお邪魔で見えないけど今日はお休みの為、光介見放題なのだ。これは、チャンス……
チラッと左を見ると
「男子と組むのが嫌だ!」
「俺だって!」
と他愛もない喧嘩で盛り上がっている人たちを前に微笑んでいる。
下らない喧嘩の筈なのに。
小もないのに。
それを遠目から見ると凄い面白くて。
光介の微笑みが凄い可愛くて。
見惚れていた。

 スッとした高い鼻。綺麗に上がる口角。その全てが好きだった。

ボーッとして見惚れているとその視線に気付いた光介と目が合った。
 私は、直ぐ目を背けた。
でも、また気になって。

 もう、一分は立ったから此方はみてない筈……と光介の方に視線を送ると

光介が目を瞑っている。寝ているのだ。今日はツイてる。“光介の微笑み“と寝顔のセットだもの。
時々、カックンと寝落ちしている。その衝動で起きたときの可愛いらしい顔と言ったら今でも忘れられない。

Re: 無題~今日も記録更新中~ ( No.4 )
日時: 2017/02/19 00:37
名前: 平行四辺形の定理 (ID: ???)  

「今日の体育の授業は体解しでーす!!」
体育実技の教師、浦山先生はドジで少し抜けてる可愛いらしい性格の男性教師。生徒からの人気も高い。
「男女ペアになって下さーい!!」
 先生と言うものは実に酷い。流石の浦山先生も。いや、この絶対愛されキャラの浦山先生だからこそ気付かないこと。奇数のクラスは誰か一人余るじゃん………。所謂、三人仲良くしてて二人だけ仲良くなって行っておいてかれるやつ……。私だったらあり得なくは無いけど………。でも、今日は男子とだよネ!そうだ。今日は男子とだ。

光介……と思い視線をそちらへ向ける。

「え……」
空ちゃんは真っ先に梶原の元へと行くかと思いきや………

光介の方へと走っていき何やら話しかけていた。それを眺めていた私の顔はきっと酷い顔してた。自分の顔がみるみる青ざめて行くのがわかる。
「ウソだ。これは、夢だ………落ち着け雛未………。」
そう自分に言い聞かせ、落ち着かせようとしたがモヤモヤする。空ちゃんの好きな人、彼氏は梶原だった筈………。
あ、ってことは梶原も………。

っと、辺りは何となくグループを作り始めていた。必死に梶原を探した。すると前に大きい者が立ちはだかって居た。
「うわぁっっ!!」
「…………。俺と組む?w」
梶原は苦しい程の作り笑顔で話しかけてきた。これ程、梶原に対する安心感が出たのは初めてだった。
「…………」
「…………」
梶原と組むもモヤモヤが止まらない。気になりすぎる。きっと梶原も同じことを思っているに違いない。

「「ねぇ…」」
ハモッた………。
「ふふ」
「うけるw」
自然と笑顔になることが出来た。でも、前を見ると空ちゃんと光介のグループが。二人に対する梶原の視線が寂しさを帯びていた。
「……グスツ」
「雛未!?」
「何?」
と顔をあげると冷たい液体が頬をつたって行った。
「私、泣いてる……?」
「う、うんw」
「何で?」
「俺が知るか……。」
笑いすぎてもないのに、哀しくもないのに………。
「雛未。」
「………?」
「社交ダンスの振り付け考えろだって……ニコ」
こんなに苦しい笑顔初めて見た。

ヤバイな。光介の事好きだってバレたかな………。
こんな落ち込んでたらそりゃ気づくよね……。でも、何で何時も見たいに聞いてこないんだろ。ってことは気付かれてないのかな?なんて思っていたけれど梶原の幼馴染みに対する優しさだと言うことには気付けなかった。

Re: 無題~今日も記録更新中~ ( No.5 )
日時: 2017/02/19 00:57
名前: 平行四辺形の定理 (ID: ???)  

 それから、体育の時間が終わるまで何をしていたのか覚えていない。
「ひなちゃん!振り付け考えた?」
と何時もと変わらない笑顔の空ちゃんが居た。何で笑顔になれるの?と質問したくて堪らなかった。
「空ちゃん、私、お腹痛いから保健室行ってくるネw担任に連絡宜しく頼んでも良い?」
「勿論だけど、大丈夫!?」
逃げた。私は、空ちゃんが怖くて仕方なかった。保健室は体育館の直ぐ側。

ガララッ

保健室の扉を勢いよく開け、保健室の先生に
「お腹いたいので一時間寝かせて下さい。」
「あら、良いけど……。顔色悪いけど………?」
先生の言葉何か無視してベッドに潜った。冷たい。梶原と沢山体動かしたのに。


「雛未さん。怖がらなくて良いよ。」
「光介君?」
「………。おやすみ。………スキダヨ……」





















「ひな!!ひなちゃん!!」

「ん………?」

聞き覚えのある声で目が覚めた。
なにしてんだ………私。
仮病使って………。

先程の記憶が全て戻った。
そうだ。傷ついたんだ。私。梶原と一緒に。

「雛未ちゃん……。」
「空ちゃん。わざわざありがとう。」
「…………。教室、戻ろ?梶原君もも心配してた」
梶原なんてどうだって良いけど。

光介が気になる………。空ちゃんは梶原が好きだった筈なのに………。

教室に戻る際にちょっと聞いてみた。


「空ちゃんってさ、梶原のことまだ好きなの?」
「…………。分かんない。それより、さっきね!」
話をすり替えられた。余計に不安が積もった。もし、空ちゃんが光介に思いを寄せていたら。そんな………。
また、友達が居なくなる………。

じゃあ、光介を諦めれば………良いの?

Re: 無題~今日も記録更新中~ ( No.6 )
日時: 2017/02/19 01:10
名前: 平行四辺形の定理 (ID: ???)  

 教室へ戻ると梶原が勢いよく接近してきた。梶原のお母さんは今でも女性雑誌のモデルをやるほど綺麗なのだ。一言で言えば雅って感じ。その遺伝子を受け継いだ梶原優雅は端麗な顔の持ち主である。なので、勿論モテモテ。
光介には勝てっこないけど。
「雛未!お前大丈夫!?」
「う、うん。」
空ちゃんが私の元から離れて自分の机へと走っていった。
「梶原。ちょっと良い?」
「あ?うん」
梶原を教室の外へ出し死角へと連れだした。
「空ちゃん…………」
「………。」
「空ちゃんに嫌われた………。」
「は?何いってんの?空が雛未のこと嫌いになる訳ねーよ。ってか………」
「さっきね、夢に光介が出てきたんだけど………。怖がらないでって空ちゃんのことだと思うんだよネ。」
「あのさ……光介ってあぁ見えて全然女子苦手なタイプだし。気にしなくても……」
何これ。まるで、光介好きなことバレてる以前にめっちゃ梶原に心配されて気使ってるじゃん………。
「梶原……。」
「俺だって空と仲良くしたい………」
え?
「は?」
「だーかーらー、って………御免。何でもない」
と梶原は言葉を濁した。

Re: 無題~今日も記録更新中~ ( No.7 )
日時: 2017/02/19 01:24
名前: 平行四辺形の定理 (ID: ???)  

「梶原………幼馴染みでしょ。話してよ……」
「これは、此方の問題だし。首突っ込まれなくても良いし」
これは何かあったな。早速、梶原を〆なければ。
「話せって。お願いだから……。空ちゃんが私にとって唯一無二の親友何だから………。」
そういうと梶原は眉間に深いシワを寄せうーんっ…………。と言葉を濁らせていた。ちょっとキツく睨み返すと咳払いをして語り始めた。
梶原の話の内容を要約すると、
空ちゃんと一緒に帰っている途中、梶原が私との幼馴染みあるあるを喋り過ぎて拗ねてしまったらしい。女子は面倒くさい。本当に。男子に生まれたかった。
「幼馴染みあるあるねー。只の幼馴染みなのにねー」
「んなー!空も大変だー!」
頭を抱えたフリをして二人して大爆笑をしていた。
 でも、モヤモヤしていたのが直ぐ解決の道へと近付けた感じがしてホッとした。


しかし、もう一つ疑問が……

「光介の処に何で行ったのかな……」
「ヤキモチからじゃね?」
何この状況。梶原に恋愛相談してるみたいで身震いした。
「ってか、そろそろ教室戻んなきゃ。」
「だな。」

空ちゃんと話を付けないと………。
少し自分の話を聞いてくれた梶原がカッコよく見えたのは幻覚だと思いたい。


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