コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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うたかた乱舞
日時: 2017/04/13 19:11
名前: Ria (ID: 3iXrSoY/)

初めての方も、そうでない方もとりあえず初めまして。
今作で2作目となります、Riaです。
前作(「音色に君をのせて」)は重めになってしまい、話もめしゃくしゃな上、ダッシュで完結にしてしまったRiaです…はい。←


更新は亀ペースです。
焦らず、ゆっくり、丁寧にをモットーに頑張ります。


コメント大歓迎なんです。
お待ちしてます。
アドバイスも募集中です。

では…宜しくお願いします!


>>1「プロローグ」

>>2-3「秘密」

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Re: うたかた乱舞 ( No.1 )
日時: 2017/03/23 19:39
名前: Ria (ID: 74mf9YND)

それはほんの数分の出来事。

人が何かに惹かれるのは、それだけで充分。

目を離すことが出来ない、その舞に。

真剣であり、美しいその表情。

私の、憧れの世界を。




その人は—。

Re: うたかた乱舞 ( No.2 )
日時: 2017/04/02 01:02
名前: Ria (ID: GpMpDyKr)

皆さんこんにちは。

私は後藤 雛菊。

演劇部に所属している普通の高校2年生。

特に目立った特徴はない。

特技は…高速で瞬き出来ること…かな。

「ひなちゃん、どうした?難しい顔だぞ?」

「蘭。…ちょっとね」

「1人であんま悩むなよー?あ、これ脚本な」

「うん。ありがと」

嶋 蘭。

蘭とは中学からの仲で、信頼している友人だ。

想像力に優れていて、先生の描いた脚本の直しを頼んでいる。

先生だけでも充分なのに、蘭は更に完成度を上げてくれる。

部員も個性的な人が多く、何度か賞を頂けるほどの実力がある部だ。

そんな部活を、誇りに思っている。

…それなのに最近の悩みは。

「あ、部長ー。うぃーす」

「おつかれー」

「やっほーひなちゃーん!」

先輩が抜けてから、部活は絶賛ダラけ中。

「…はい、基礎練するよー」

部長を引き継いだ私が、なんとかしないといけない。

何だか、やる気が起きないのだ。

だからといって、練習が嫌になった訳じゃない。

元は先輩達に憧れて入った部活だった。

上下関係も悪くなく、心地が良かった。

…その先輩が居なくなってからと言うものの。

「(なんだかなぁ……)」

私はストレッチをしながら蘭の脚本に目を通す。

先生はオリジナル作品を書くのを好む。

一応部長だから目を通すが、私が直すところは一切ない。

「脚本印刷してきます。各自発声練習で」

「はーい」

この時間帯の廊下には、様々な部活動の声や音が響いている。

印刷室は少し蒸し暑さを感じさせた。

印刷を待っている間、私は窓を開けた。

「(…もう秋だなぁ…)」

枯葉が空で踊っていた。

校庭とは逆の方向で、生徒の姿は見当たらない。

…はずだった。

「有山?」

見たことのあるその後ろ姿に、私は声をかけた。

Re: うたかた乱舞 ( No.3 )
日時: 2017/04/13 19:14
名前: Ria (ID: 3iXrSoY/)

有山。

同じクラスで男子の中では一番小さい。

友達も沢山いて。

それから…一部の女子から陰ながら人気。

彼にはそんな印象ぐらいしか持っていない。

なんでこんな中途半端な時間に、しかもこんなところに居るのか。

「げっ…!」

有山はそれだけ言うと、走って行った。

……変なの。

私は印刷し終わった紙をまとめ始める。

しばらくすると、車の音が耳に飛び込んできた。

「(やば…開けたままだった)」

窓を閉めようと手をかけた時だった。

「(花鳥風月…?)」

そう書かれた車には、有山が飛び乗り、あっという間に見えなくなってしまった。

Re: うたかた乱舞 ( No.4 )
日時: 2017/05/12 09:06
名前: Ria (ID: rd7NbV2E)

あれから私は、特に何も考えずに部活に戻った。

そしてある程度の配役を決めてから、家に帰った。

「(有山…何したんだろ)」

親の車だろうか?

…いや、だったら校庭側の駐車場に来るはず。

まぁ、考えても仕方が無い…か。

明日は部活が休みになっている。

土曜日、何しようかな…。

今日渡されたプリントをファイルから取り出す。

課題、学級通信、広告…。

何となくぼんやりと眺めていた広告に、思わず目を止めた。

「花鳥……風月……」

車に書いてあった文字と全く一緒だった。

「舞踊…?」

広告には綺麗な女の人が数人、美しく並んでいた。

…何となく引っかかる。

有山はもしかしたら、関係者だったりして。

…まぁそこは置いといて。

日付は明日だった。

「(何かを部活に生かせるかも…)」

次の日、私は気まぐれで足を運んだ。


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