コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 閉鎖された学校。
- 日時: 2017/11/10 00:03
- 名前: そそぎ (ID: ???)
ミステリーになる予定です。そこそこ柔らかいマイルドな表現にしていくつもりですが、人が死んだりするので、そういうのが苦手な方は読まない方が良いです。ちょっとずつ作ります。それでも良いという方向けです。待てない!と言う方は、完成してからお読み下さい。
また、矛盾点や誤字・脱字、文章がおかしい・読みづらいなどありましたら指摘して下さって大丈夫です。
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- Re: 閉鎖された学校。 ( No.1 )
- 日時: 2017/11/10 00:16
- 名前: そそぎ (ID: ???)
【登場人物】
・主人公………二年生
・丹分谷………二年生
・夏川…………三年生
・神楽坂………一年生
・宍道…………歴史教師
・日向…………倫理教師
- Re: 閉鎖された学校。 ( No.2 )
- 日時: 2017/11/10 01:08
- 名前: そそぎ (ID: ???)
【序章 其の壹】
・・・・・・。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。僕は。僕は一体ここで何をやっているんだ・・・・・・?
思い出せ。僕はあの日あの時、何をしていたのか・・・・・・
*回想*
○月●日 朝7時
ジリリリリ ジリリリリ ジリリリリ ジリリリリ
目覚まし時計の耳障りなうるさい声が、僕を心地好い眠りから引き摺り出そうとしている。もう、嫌だな。僕はずっと寝ていたいんだ・・・・・・。体がだるい。起き上がることが出来ない。金縛りか、と思い不安になりつつも、またしかし、一方、今日はこれでずっと寝ていられる、憂鬱な日常に戻らなくて済む、輝かしくも儚い夢の世界で過ごせる、と安らかな気分になった。
「・・・・・・い。・・・・・・なさい!」
何か耳元で声がするけど、どうでも良いや。
「いつまで寝ているの!早く起きなさい!」
母さんだった。母さんだった!?
母さんはいつももう手遅れとしか考えられないような時間になってから僕を起こそうとする。つまり・・・・・・憂鬱ながらもつまらなく平凡に進むはずだった僕の高校二年は・・・・・・初日から遅刻で台無し・・・・・・!?
「早く起きなさい!もう8時30分よ!」
・・・・・・。僕の学校の登校時刻は8時20分だ。
そんなことも構わずばしばしと僕を叩いて急かす母さん。
「んー・・・・・・折角金縛りに会って学校に行かずに現実から逃げられると思ったのに・・・・・・」
「何寝惚けたこと言ってるの!ほら、早く行った行った」
しょうがない。忙しい主婦業に追われながらも僕を起こしてくれた母さんのためにも、学校に行くか。
急いで制服に袖を通し、カバンに持ち物を詰める。上履き、筆箱、生徒手帳、携帯、家の鍵、クリアファイル・・・・・・その他諸々、通学カバンに押し込んでいく。
そうだ、朝ご飯を食べないといけない。折角作ってもらったんだ。いくら遅刻確定しているとはいえ、いくら急いでいるとはいえ、好意を無下にしちゃ駄目だ。
というわけで、猛スピードでスクランブルエッグ、トースト、サラダをかきこむ。そしてようやく、何の気兼ねもなく、いや気兼ねはたくさん、売るほどあるけれど、少なくとも家族に対しては気兼ねなく出掛けることが出来る。
9時。それが僕が家を出た時間だった。
『とぅー びー こんてぃにゅー』
- Re: 閉鎖された学校。 ( No.3 )
- 日時: 2017/11/10 16:59
- 名前: そそぎ (ID: ???)
【第一章】目玉焼きと卵焼き、どっちが好き?
午前9時
朝から寝坊した。そして今日は始業式。最悪だ。
「ったく・・・・・・起こすんならもっと早くに起こして欲しいよな・・・・・・!」
ぶつぶつとぼやきながら全力で突っ走る学ランを着た高校二年こと僕は、さぞかし奇異の視線で周りから見られたことだろう。もう気にしない、気にしない。気にしたら負けだ。
午前9時30分
全力で走って走って走り続けて約30分。ようやく僕の通う学校、私立湖水学院に到着した。ただ・・・・・・この学校は広大過ぎて正門から高等部二年の校舎に辿り着くのにもかなりの時間がかかる。しかも、今頃始業式をやっている筈の講堂の近くは通れない。火急的速やかに教室に荷物をおかなくては・・・・・・って。クラス替えがあったんだった。教室に行けない。どうしようか。
<閑話休題>
さて、場面も入れ替わったことだし、今の状況を説明しておこうかな。・・・・・・え?要らないって?それよりもどうやって自分のクラスを特定するのか教えろって?それを言うのは野暮でしょ。
今は今。始業式も終わり、みんなが教室に帰って行くところだ。ちなみに僕は2年4組。特に感想も感慨も湧かない。
「ねえ!あのさ!返事してよ。無視するな!」
知らない子の声だと思った。
「返事してよ。無視はいくら何でも傷付くからね!?もしかして忘れてるクチ?丹分谷だよ、丹分谷!」
「・・・・・・。あぁ、思い出した。一年の時同じクラスでぎゃーぎゃーぎゃーぎゃー騒いでた女子だよね。」
これは本当。本当にうるさかった。どうやらあまりのうるささに記憶から抹消してたみたいだけど、見る限りそのうるささは健在のようだな。
「ひどっ!騒いでないから!周りがちょっと静か過ぎだっただけで・・・・・・。」
お前の耳はどうかしてる。
「で。何?用件は?」
「急かさないでよ。あのさ。今日君は遅刻してきたじゃん?朝ごはん食べてきた?」
意味不明だよ。もちろん食べてきたのでそれを伝えると
「じゃあさじゃあさ、ひとつ訊きたいんだけど、目玉焼きと卵焼き、どっちが好き?」
「は?そりゃあもちろん僕は卵焼き一択だけど、なんだその質問。」
「秘密〜」
お弁当でも作ってくれるのかと一瞬期待しかけたけど、そうだ。こいつは新聞部とか言う部活にいそしんでいるんだった。つまりこれはアンケートか。まあ良い。そろそろ担任の先生も教室に来る頃だろうし、黙って前を向いておこう。丹分谷も空気が読めない奴じゃないし、きっと察してくれるだろう
『とぅー びー こんてぃにゅー』
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