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あの日から
日時: 2018/12/16 02:39
名前: 坂の人 (ID: /0hTj/fO)

今年もこの季節がやってきた


俺は毎年ばあちゃん家に行かなければならない。自然がいっぱいで、ばあちゃんも優しい。ご飯もうまいし、のどかな村で空気がおいしい。

でも、やっぱ遊べるやつがいないと楽しくない。

この村には子供がいない。俺しか子供が来ないからすごくつまらない。1週間も泊まるのに、大人はずっとしゃべってるし、遊んでくれない。毎年こうだ。

『えぇ〜今年も行くのぉーーー!!?』

「当たり前でしょ!おばあちゃん寂しがってるわよ」
「今年は勇気と同い年の子もいるみたいだぞ」
 
どうせ反対しても結局は連れてかれるから 

『分かった。』 


今年も行かなければならなくなった。





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小4の夏。ばあちゃん家の村。俺は変わる。あの日から






「いらっしゃ〜い」
あぁ、ばあちゃん家か…
  
 
いつもの匂い、場所、景色。見飽きてしまう。

「勇気、あいさつ。」
『お邪魔します』
「あらあら、いいのよ。そんなかしこまらなくて。」

 ふぅ..だってそんな貴族みたいな格好してるんだもの。誰だってビビるよ
あぁ早く帰って友達と遊びたいな。






              あれこれ1時間後… 

『暇だ〜!暑いし!ちょっと外でジュース買ってくる!』
「じゃあ、はい。ちゃんと帰ってくるのよ。」
『は〜い!』


やった!160円貰っちゃった!何しよっかn..そうだそうだった
この村は何もないんだった

あるのは自販機1機と2メートル程のベンチが3つくらいあるだけ。
あとは八百屋が2つくらい。人口は60人いるかいないかくらい。

つまり…『暇すぎる!!』

まあ、いつものことだけど。…よし、今年もここのベンチで寝てるか…

















『…冷たっ!!』!?何だ?!頬にヒヤッとするものが…

…コーラ?

「..アハハッ!」   パシャッ

誰だ!?女の子…?

『君、誰?…』「…フフッ..…くくっ...(笑)『っていつまで笑ってんだよ..』
「あなた、変顔得意なんだね(笑)」『はぁ?』「これ見て」  スッ
『…おい、なんで写真撮ったんだよ!』「だってすごく面白い顔してたから..(笑)」

はぁ、あきれた。
[父(今年は同い年の子が…)]
..もしかしてこの子か?

『…このコーラくれんの?』
「うん。だって君のだし。」
はぁ?コーラなんて買ってない…

まさか。

予想通り、握っていたはずの160円がない

『…キミガオレノオカネデコーラカッタノ?』 
「そーだよ??」
そーだよじゃねーーーよ!!何平然と犯罪暴露してんだよ!

『…ホントは犯罪だぞ。俺だから良かったものの..もう絶対するなよ?』

って初対面のヤツに何言ってんだ俺。

「うん!教えてくれてありがとう!!(ニコッ)」



ドックンッ    『…!?』


何だ、今の


「ねぇ、君名前は?」『…ハッ…ゆっ勇気ッ!…君の名前は?』










「…私はなな。よろしくねっ」












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