コメディ・ライト小説(新)
- Re: 【擬人化】My Heart のどたばた日常 第1章 ( No.4 )
- 日時: 2016/05/29 13:56
- 名前: 琴春 ◆6r5/BVBP5E (ID: hfVure16)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=11335
第1章『小説になっただと!?』
小説?ああ、小説ね。小説って小さな説のことでしょ?え?違うの?
ちょっとにんにん、辞書で小説って調べてくれない?
「…って何だこの話!なに My Heart のおかしな日常って!おかしいよね!?」
小説の題名と話の内容に文句を言う。
「辞書ではこう書いてあります、
『作者の構想を通じて、人物や事件、人間社会を描き出そうとする、話の筋をもった散文体の作品』
…ふむ、小さい小説とはどこにも書いてありませんね、まあそりゃあそうですけど」
「適当に言ったのに本当にしないで!ってか辞書で調べるの早くない!?」
「辞書の使い方は慣れているので」
そう言って、人情にんにんはパラパラと重そうな辞書をめくっていく。私はその様子を高速で瞬きをしながら見ている。にんにんはいつも辞書読んでるし、普通に慣れるものだろうね。ていうか、なんで辞書を読むのかが理解できないんだけど。普通の小説読めばいいのにな。いつもそう思う。
「ねぇ、せいちゃん…私お腹すいちゃったんだけど…ごはんまだー?」
可愛い声が聞こえる。私の大好きな真心しんちゃんの声だ。
「しんちゃん待っててね!私が今すぐ愛の昼食を作ってあげるから!」
もうお昼の時間だ。すぐに作らなければとキッチンへと向かう。しかし、そこで立ち止める者がいた。
部屋の中でゴロゴロと動き回り、道をふさぐ。その行為にいらいらしながらも通るが、邪魔だ。
どうしてこんなにも邪魔をしてくるのかがわからない。今から昼食を作りに行くんだぞ。我の邪魔をするなと邪魔者を蹴った。
「おら邪魔じゃあ!貴様ら昼食が食べれなくてもいいのかあ!!」
「へへへっ、やっぱり怒ったあ!しい、やっぱりせいちゃん怒ったよ!」
このいつも邪魔してくるこいつは出来心でっきー。こいつ悪気があってやってるな。私心しいはどこだ。あの野郎叩き潰したるわ。私のマイロードを塞ぎやがって。
これだから私は怒気どっきーよりも怒りが激しいていわれるんだよ。大体お前らのせいだけどな。
「ちょっと、じんくん。何とか言ってくれない?一人じゃこれ以上何もできないんだけど」
近くでサングラスをかけてかっこいいポーズをとっている自信家じんくんに言う。まあこいつに何を言ってもかっこつけで返ってくるのがいつものオチなんだけど。
じんくんは予想通り変なポーズをとって言ってきた。
「ははっ、この俺に任せろ!一瞬で叩き潰してやるわ!」
とか言っていつも負けてるのはこいつなんだけどね。最初にかっこつけて後から弱くなるタイプのやつだよ。アニメとかでもよくいるよね、こういうやつ。けどこれ見てて面白いんだわ。嵌る。
あ、こいつ負けたなっていうのを確信して、やっと通れるようになった廊下を行く。
キッチンに入ると、仏心ぶーさんが先に昼食を作っていた。良い匂いがする。今日の昼食は炒飯だな!