コメディ・ライト小説(新)
- Re: 最強次元師!!【2スレ目突入】 ( No.1 )
- 日時: 2017/09/19 16:22
- 名前: 瑚雲 ◆6leuycUnLw (ID: Dscjh0AU)
- 参照: ※修正しました(17.8.17)
【これまでのお話】
心にもう一つの世界を持つ“次元師”。
人間を恨み脅かす神の一族“神族”。
この世界の物語は、それらなくして語ることは決してありえない。
ある年の12月末頃。雪降る夜に幼くして拾われた少女、ロクアンズ・エポールは、連れられた先の家で同じ年頃の少年レトヴェール・エポールと義兄妹になった。
月日は流れ、ある日のこと。かねてより病床に臥せり、ついに命を絶ってしまった母の死に際に、彼女の傍で佇んでいた少年【DESNY】と出会う。
彼こそが、この世で最大の脅威だと恐れられる、“神族”だったのだ。
そうして二人はこの日、母を殺害したデスニーへの復讐を決意したのであった。
世界にたったの百人だけが生まれながらにして持つ“次元の力”。
エポール義兄妹は、どちらも運命に選ばれた次元師だった。
母の死後、エポール義兄妹は神族に対抗するべく力を求め、次元の力の研究を専門としている施設――『蛇梅隊』という組織が、メルギース国一の大都市センター街にあることを知った。
幼馴染のキールア・シーホリーを一人故郷に置いて、二人は蛇梅隊に入隊。
国内外問わず世界中から押し寄せるSOS。嘆きを抱える人々を救うべく、二人は依頼書を片手にあっちへこっちへ駆け回り、忙しい日々を送っていた。
旅先や任務中に出会った仲間たちはみな、誰しも心に深い傷を持つ次元師だった。
ロクアンズは、そんな次元師たちの心に寄り添い、彼らのために拳を振るい、そうして絆を築き上げてきた。彼らだけではなく世界中の人々がそんな彼女と、義兄のレトヴェールに厚い信頼を寄せていた、そのとき。
ロクアンズが、人類の最大の恐怖であり最大の仇である、
――――神族であったという事実は、世界中に衝撃を与えた。
やがて彼女は人々の目の前から姿を消した。
幼少の頃より、ロクアンズが神族だと知っていたレトヴェールは焦り戸惑う日々を送る。
しかし現実は残酷にも、その日を刻一刻と迎えつつあった。
――――“第二次神人世界大戦”。神族たちによる、開戦の報せは告げられた。
この戦争で神族と直接剣を交えるには、その実力が世界に認められなければならない。そのためもあって開催された『代表者』の選抜大会で、レトヴェール率いるエポールチーム――キールアと、エン・ターケルドとサボコロ・ミクシーの四人が激闘を乗り越え、優勝を手にした。そこで“英雄大四天”という名を授かったのだった。
代表者となった四人のもとに、神族の一人であるフェアリー・ロックがやってくる。
彼女はロクアンズと同じく【FERRY】の名を背負う神族だったが、心の神として生まれた彼女を疑う者はいなかった。
フェアリーは告げる。神族の生みの親である【MOTHER】に会ってはくれないかと。
レトヴェール率いる代表者一同は、神の棲む世界――『有元界』へと誘われ、そこで神族と次元師の存在理由を知ることになる。
神は人間を守るために生まれてきた。
しかしその信頼を、神より先に裏切ったのは人間の方だったという。
事実を知った代表者の四人は、次元の力の“さらなる開放”――『第二覚醒』を得ることに成功し、遂に人間界へと帰る日を迎えた。
大戦の日まで、あと残り一ヶ月。
手に入れた新しい力を胸に、英雄達は神の世界をあとにしたのだった――――。