コメディ・ライト小説(新)

第一章 ユキノハナが舞う降る刻 ( No.8 )
日時: 2016/11/27 02:30
名前: だらく ◆nI0A1IA1oU (ID: 1CRawldg)

第一話「契りの刻」上

「あ....、...ま、まーな!男に二言はねえ んでケイヤクってのは?」

 更に抱き付かれて、身動ぎするもユキの言葉に自分が失言をしたことに気付き、しまったと云うように声を上げてから身動ぎするのを止やめる

 どう弁解や撤回をしようと考えるもののユキの礼と心底嬉しそうな声音を聞いた後にそう切り返すのは流石に躊躇って依然ちらついている雪を見上げるようにしてアレスは、小さく息を吐き出して、半ば自分に言い聞かせるように言うと改めて急かすように聞く

 聞きながら、おそるおそる腹に巻き付かれてるように組んでいる手を解こうと伸ばすが、解こうとすることに気付いたのか手を繋ぐ形で阻止される

「ん...契約は、私の使い魔になること 主従契約すれば良いの 私が新に名を付けて...アレスが私に真名を託せば良い、実行すべし」

 にぎにぎとアレスの手を握ったり緩めたりと何処か楽しそうに繰り返しながら、尚も抱き付いたままアレスの問いに答えた

「あー.....、...契約って悪魔と魔女とかがする方なんだな ......大体のやり方は、知ってけどよ、その...ユキ」

 薄々は感じていたからか、何とも言えない表情になりつつもやっぱりかと小さく息を吐き出すように呟いた後、何処か困ったような声音でユキの方を見て言う

「んー?」 
 
 ユキは握ったり、緩めたりするのが楽しいらしくアレスが言っている間にもにぎにぎを止めず、何?と聞き返すような返事をして、小首を傾げながらアレスの顔を覗くように見つめる

「そ、そのな......くっついてるとやるにもやれねえから、離れてくれるか? ......オレが、兎になったら幾らでも触らせてやっからよ」

「ほら......向い合わせになろうぜ?オレは逃げねえけどユキが心配なら手、繋いでても良いからよ」


【ーーー途中ですが一時保存します、文章を大いに変更する場合もあります。】