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コメディ・ライト小説(新)
- Re: ある少女は、成長する事を拒むのです。 ( No.14 )
- 日時: 2017/02/10 21:09
- 名前: ラッテ(元SAKUYA) (ID: CROAJ4XF)
第11話 ヒーロー 2
どうして須原がここに…?
寝込んでいたはずじゃ…?
「その顔だと、寝込んでいたはずの須原がどうしてここにいるの?って顔だな。お前は相変わらず顔にでるな、水原。」
久しぶりに聞いた須原の声。
相変わらず陽気な声だ。聞いているこちらまでもが気分が明るくなりそうな…。
「レイ君!?どうしてここに!?」
葉山が須原に気づき、こちらへやって来た。
加納は相変わらず遠くで見物している。
「おー、久しぶりだな、葉山!元気にしてたか〜?」
「元気にしてたか?じゃない!どうして寝込んでいたはずの君が休日の昼間からこんなところにいるんだい!?」
葉山は私の疑問を全てなげつけてくれた。
葉山は相変わらずヘラヘラしながら答えた。
「実は体調は5日前から快調だったんだけどな、妹が俺の風邪拾っちゃって。看病する為に学校休んでたワケ。で、今は夕食の準備ナウだ。それより水原、どうしてそんなにションボリしてるんだ?」
やはり周りから見ても分かるんだろうか。そんなに私はションボリしていたのだろうか…。
私は頷くことができずに黙りこくっていた。
かわりに葉山が状況を説明してくれた。
電話で事情は聞いていたらしく、やよいちゃんと竜胆さんも自分達に責任を感じていたらしい。
私が勝手に嫉妬して、勝手にいなくなっただけなのに…。
話を聞き終えた須原が、私の元へ寄って来た。
そして、とんでもないことを、いや、この時の私にとっては助けとなったのだろうか?
とにかく、誰もが驚くような事を言ったのである。
「事情は分かった。で、どうしてそんなにションボリしてるんだ?」
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