コメディ・ライト小説(新)
- Re: キミに「スキ」と伝えたい *幼馴染編 ( No.3 )
- 日時: 2017/01/27 17:55
- 名前: ゆーい ◆p17PNBs1wA (ID: hfVure16)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=10940
前回→ >>002
1話:幼馴染のキミ II
「ちょっとー! なんでこの坂通ってんの!? もっと楽な道あるじゃんよ!」
「お前を道ずれにしてやろうって思ってさ…ほら、ノロノロ歩いてんな」
キツい坂を無理矢理女子の歩かせる俺を鬼だって思うなよ。これでも俺だって頑張ってんだから。
しかもいつだか誰かにこの坂を歩かされた記憶しかないからな。誰かにな。
俺もさぁ、歩きたくて歩いてるわけじゃないんだよ。
「あのねぇ…この坂歩くだけで何分かかると思ってるの…?」
ゼーゼーと息を苦しそうに吐き、辛そうに歩く隣の女の子を見る。計算上十五分ってところかな。
前歩いたときも十五分くらいかかったし。……前歩いたときって言っても何回も歩いてるからな…
「結構かかるよな……でもいいじゃん。お前にとっては良い運動じゃね?」
「良い運動なわけない! そもそも私運動苦手なんだってば…!!」
「そうだったけ」
「惚けないでよ…!」
面白い反応をする彼女に対して笑いそうになりながら(既に心の中で笑っているが)キツい坂道を登る。
それにしても学校までの道のりは長すぎる。ここからまたあるんだよなぁ…キツい場所がさ。
本当はこんな道なんて歩きたくないけど…どうしてもコイツの面白い反応を見たかったが為に…
あー…どうせならもっと楽な道通ってもよかったな、俺だけ。
「今性格悪いこと考えてたでしょ…」
「性格悪いことってなんだよ。あとお前ゼーゼー言いすぎ。もう少し体力つけろ」
「ムーリーでーすー…! 走るのが大好きな大好きなカズくんとはまた違うからね…」
…コイツ……俺が走るの好きだってこと言いやがって…
俺の趣味の一つである走ること。昔から走ることが好きで、現在は夜に五キロほど走っている。
まぁ…コイツが運動はあんまり好きじゃないことは知ってるけどさ。
「ほら、早く行くぞ。これじゃあお前を道ずれにした俺がバカみたいじゃんか」
「やっぱり道ずれだぁ…っ! 酷いよね本当に…! 今日はたっぷりとカラオケで歌わせてやる…!!」
「美愛。頑張れ。弱音吐いてると置いてくからな」
突然彼女の足が止まる。ぽかーんと口を開け、間抜けな顔をして俺を見てくる。
「なんだよ…」
俺も足を止め、彼女と目を合わせる。心臓がさっきより少し高まり、ちょっとだけ体温も高くなった気がした。
彼女は何も言わず、俺の瞳だけ見つめてくる。俺なんか変なこと言ったっけ? そんな記憶は…
すると、黙っていた彼女の口が開いた。
「…カズくん、久しぶりに私の名前呼んでくれた……メールでも呼んでくれなかったのに」
そういうことかよ! 確かにお前の名前久しぶりに呼んだけどさ! そこでビックリするかよ…!
反対に俺がビックリしたわ。俺のドキドキ返せ。
ちょっとイラッときながらも、面白い美愛に笑ってしまった。
【あとがき】
ども!ゆーいです!インフル三日目で漸く落ち着いた頃です。昨日はほとんど寝ていました。
皆様もインフルになりましたか…?私は学校に行ったら見事にかかったので…どうかお気をつけください。
そして…数日間寝込んだだけでもなんと背が伸びました。親に言われて気がつきました。
しかし、背骨と背骨の間に隙間ができただけであって、実際に背が伸びたというわけではないようです。
まぁもう背は伸びなくても良いんですけどね…はは……(汗)
それではまた〜!!
続き→ >>004