コメディ・ライト小説(新)

Re: ハツコイ【オリキャラ募集中】 ( No.110 )
日時: 2016/08/08 08:47
名前: てるてる522 (ID: VNP3BWQA)

てるてる522です♪

早速ですが、小説を進めたいと思います!

〜夏海サイド〜

今日は、お母さんとお父さんが久しぶりに出張から帰ってきました。

「夏海、元気にしてたか?」
「うん! 元気だった!」

しばらく会ってなかった両親の顔……──。

私がここに引っ越してきたばかりの時以来だよね……会ったのって。



今日は話があるらしく、2人は戻ってきたのだ。

「実は、また引っ越すことになったんだ。すぐじゃないけど、ピアノのコンクールが終わったらな──」

「え??──」
なんで勝手に決めちゃうの、と言おうとしたけれど声が出なかった。

「ごめんなさいね、でも慣れたことでしょう??」
!私はただ自分の唇を噛んでいた。

ピアノのコンクールが終わったらって、あと3週間を切ったんだよ??
今このタイミングで言われても、コンクールまでの集中が切れるだけじゃない。

そんな簡単に言わないで。


初めて出来た友達だって居る。
今までとは違う。一緒じゃない。

「なんで……いつもそうやって決めちゃうの──?? 引っ越したくない。1人で残ってる」
やっと言えた言葉……。

私は初めて、お父さんとお母さんにわがままを言った。




次の日、私は百合と瑞希と美佳にこの話をした。

「そっか、でもまた会えるよね?」
瑞希の言葉に私は頷いた。

「今すぐじゃないんでしょ?」
「3週間後だって……」
3人は顔を見合わせた。

「やだー!夏海、引っ越さないでー」
私の引っ越しをこんなにも惜しく思ってくれる人は初めてだ。

今まで誰も残念がってくれなかった──。
それが今、私が引っ越すことで残念に思ってくれる人がいるなんて嬉しくて泣いちゃいそう……。

「それで、良かったらなんだけど──ピアノのコンクールに来てくれない??」

私は昨日のうちに、百合たちを誘ってみようと決心してたのだ。

「もちろん! 行くよー」

「夏海のピアノ弾くとこみたーい!!」

「どこでやるの??」

急なのにOKしてくれる。
3人の優しさに気付かされた。

優しさに甘えてしまう──。


「じゃあ、このホールで、日時は丁度3週間後で2時から始まる。ありがとね」

私のために、来てくれる。 
緊張する気持ちはあるけど、やる気が沸いてきて、練習が集中出来そう。


【続く】

byてるてる522