コメディ・ライト小説(新)
- Re: ハツコイ【❁*.イラスト掲載しました୨୧*。】 ( No.850 )
- 日時: 2018/02/23 06:16
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
- 参照: http://From iPad@
~夏海サイド~
いつもと違う場所で買い物をしてみようかと思い、少しだけ足を伸ばして遠くの大きいスーパーに行ってみた。
なかなかここまで来ることはなく、いつももっと近場のスーパーやコンビニなんかで済ませてしまう私にとってこの行動はかなり大きいものだと思う。
そろそろお昼時だな、と思い1階のフードコートに行くとかなり人がいた。
何とか座れそうな場所を確保して、天ぷらそばを食べることにした。
──出来上がったらブザーでお知らせします。
そう言われてブザーだけ渡され、再び席に戻った。
今も混んでいるというのにまだ周辺には席を見つけられずに空くところはないかと待っている人がいる。
少し離れたところに、ここら辺ではなかなか頭のいい大学までいける私立中学校の制服を着た子達がいて「中学受験をしているから私みたいに苦労はしないんだなぁ」と少しだけ羨ましく思っていたら、「ここの問3は、イ」などという声が聞こえ、もしかしたら勉強に追われているというところでは共通の部分があるのでは……と勝手にあっちの方が気楽だと決めつけていた自分をちょっと嫌になった。
そうこうしているうちにブザーが鳴った。
わざわざ慌てる必要もないが、自然と私の足は早歩きから小走りへと速まっていく。
「こちら天ぷらそばになります。 食べ終わりましたら横にあります返却口までお願いしますー」
店員さんは何だか忙しそうだ。
あと少し出遅れていたら、もっと時間がかかって空腹に負けていたかもしれない。
湯気をあげている天ぷらそばの匂いを思いきり吸い込んだ。
「美味しそう」
初めて食べる。 絶対に美味しくないわけがない。
食べたことがなくても、それは自信を持って言える。
いただきます──手を合わせて均等に割り箸を割った。
上に乗った天ぷらを少し端に寄せて、中のそばに箸を伸ばした。
口に入れて、思いきり啜るとだしの匂い、味とともにそばの風味が広がった。
……やっぱり美味しい。
そばを啜る。
タイミングを見計らって、天ぷらを食べる。
その繰り返しであっという間に、そばは消えた。
「ごちそうさまでした」
少しゆっくりしてから、家に戻ろうかと思ったけれどまだ周辺で席が開くのを待っている人のことを思うとそれは非常識な行為な気がして、たとえゆっくりしようと思っても気持ちがゆっくりできず、落ち着かないので早めに家に向かうことにした。
まだお腹の中、そして口の中に温かさと少し甘いつゆの味が残っていた──。
【続く】
近所のスーパーにある、フードコート。
私もよく行きます笑←
ちょっと前はクレープとラーメン。
そしてそして、つい先週はドーナツをラーメンを食べましたᕕ( ᐛ )ᕗ
食欲の春ですね゚・*:.。❁
ちょっと書きたくなって書いた話なので、完全なる自己満の話になってしまいました笑( ºΔº ;)
セリフ少なめで読みづらいです( ºΔº ;)( ºΔº ;)( ºΔº ;)
byてるてる522
- Re: ハツコイ【❁*.コメント募集中୨୧*。】 ( No.851 )
- 日時: 2018/03/08 18:54
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
- 参照: http://From iPad@
~夏海サイド~
「夏海、おはよう」
雄太が私にそう言って、笑顔を向けてくる。
……いつになっても、私は相変わらずちょっとしたことでもドキドキさせられてしまう。
雄太も意識的にやっていないのだから、ずるい。 こういうところは本当に勝てない。
「……お、おはよ」
あぁほら。 声が消えて、最後の方絶対聞こえてないよね。
なんでこう、自分の思うように言葉を口にしたりできないんだろう。
「今日寒いな」
唐突。そう思ったけど、私はすぐに自分の格好を見て感じた。 まだ10月始めだというのに私はマフラーを巻いている。 意識していなかったものの家から学校までの登校中に私と同じマフラーを巻いて登校している人には出会わなかった気がする。
……むしろ、今ぶわっと汗が私を襲ってきたから暑いくらい。
「ほんとだよー。でもちょっとマフラーは大袈裟だったかも」
えへへ、とごまかしの笑いを挟んで私は雄太の横に並んで教室へ向かう。
ぎゅっと結んだせいで、マフラーをほどくのに時間がかかる。
「ん、俺やる」
雄太は私の後ろに回ると、結び目に手をやって数秒間の間にほどいてしまった。
首に風が当たってスースーする。
「ありがとう」
「おう」
雄太はまた優しく笑いかけてくる。
──目、合わせられない。
私は至って平凡だし、傍から見たら私と雄太って不釣り合いなんじゃ……。
今までもこんなことは考えたことはあった。
けれど今回はなんだか頭から全然考えが離れないのだ。
「……なんか考えてた?」
今度はいたずらっぽい笑顔。
いつまでも顔を赤面しているだけじゃしょうがない。
私は自分で自分の頬が火照るのを感じながらも、いたずらっぽい笑顔のお返しをした。
「教えなーい!」
雄太は、気になると言って譲らなかったけど、私はどちらかというとこのやりとりをずっと続けていたいなと頭のどこかで考えていた。
しばらくして、雄太の声がなくなった。
「夏海」
「んー?」
振り返ると、雄太は笑顔ではない、良いとは言えない表情を浮かべていた。
「あのさ……クリスマス会いたい」
クリスマス、ってあと2ヶ月以上も先じゃないかと思った。
けれど雄太の言いたいことは理解できた。
クリスマスって、試験のすぐ近く。
つまり今の時点で会うということを決めておけば、それまでに勉強の進め方を工夫できるから、余裕を持って言ってくれているのか──そう自分の中で納得していた時、
「無理に、とは言わない」
私は慌てて、雄太のところへかけよって言った。
「会おう!……私も一緒に過ごしたいよ」
クリスマスは特別な日。
やっぱり一緒に過ごしたい。
今日からでも考えるだけで、幸せになれる。
勉強頑張ろう。
クリスマスを一緒に過ごすために……──自分の未来のために。
【続く】
ハツコイ、全くメモに書いたりしていなかったので時間かかってしまいました( ºΔº ;)
小説内では2ヶ月がクリスマスですが、実際に書くのはどのくらい先になるのか……怖いですね笑←
最近雨続きでいまいちスッキリしませんね。
花粉も飛んでて、辛いです笑(;´T`)
完結までお付き合い頂けたら嬉しいです。
byてるてる522