コメディ・ライト小説(新)
- Re: 【イラスト投稿 1/2】空に輝く二つの月。【コメント募集中】 ( No.136 )
- 日時: 2018/01/09 12:33
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
- 参照: http://From iPad@
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前半の部が終わった。
朝と変わらず、天気は微妙でいまいちパッとしない。
「前半お疲れ様ー」
ようちゃんが私にそう言う。
「お弁当食べたら、クラス対抗リレーだね!」
クラス対抗リレーは、後半の一番最初だ。
学年ごとにやるものの、一年生はその中でも三学年中の最初だからとにかく緊張している。
「このまま後半のリレーも成功させましょう!」
美作の声と共に、みんながわぁっと盛り上がって「いただきます!」の声、それぞれお弁当を食べ始めた。
小学校の時は家族でお弁当を食べていたけれど、中学校ではクラスで食べることを知ってすごく驚いた。
「弁当食いすぎんなよ」
美作が私に向かってそう言ってくる。
「そっちこそ! 走れなくならないようにね」
負けじと言い返してやった。
──ちょっと大きめの卵焼きを一気に口に放り込んだ。
「大丈夫ー? ゆえ」
「だいじょぶだよ」
モゴモゴしつつ、そう伝えた。
*
お弁当を食べ終えて、再び校庭に出た。
「なんかさっきより晴れてきた?」
分厚い雲の隙間から太陽の光が差し込んでいる。
「うん! このくらいの地面の固さだったら走りやすいね!」
転んでも痛くないし、とようちゃんは笑いながらそういった。
「本当に晴れてよかった」
「まぁ気が早いって。 ほんとによかったって思えるのは、このあとのリレー次第……じゃない?」
……今まで、練習してきた。 あとはもう自分の番だったら思い切り走って、それ以外は応援に専念するしかない。
「間もなく、後半の部最初の種目、一年生によるクラス対抗リレーが始まります」
放送が入る。 紅白じゃなくてクラスごとの色のハチマキに付け替えて列になる。
私達は、緑だ。
「絶対勝とう」
「どこのクラスにも負けない」
隣のクラスの人からそんな言葉が聞こえた。
勝ちたいっていう思いは、どのクラスも同じで全体が「優勝」という目標に向かって頑張ったんだ。
けれど優勝するのはただ一クラス。
その一クラスになりたい。
入場の声がかかって、私はスっと立ち上がった。
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久しぶりの更新です。( ºΔº ;)
私は1年生は黄色で2年生はオレンジでした。(ハチマキ)
byてるてる522