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自己紹介が終わり、一通りのクラスメイト達が分かった後の休み時間は何となく席が近い人同士で会話が繰り広げられている最中だった。

その中でも一際一つの机に大人数が集まっている場所が有った。
その机の主は、私の名前がソックリの「ゆい」だ。

「私もあの中混じってこようかな……」
陽ちゃんとつくしちゃんにそう言って席を立ち上がった。
──と、勢いで反対から来た人にぶつかってしまった。

「あ、ごめん……ね」
ぶつかった相手を見て思わず仰け反ってしまう。

私よりも下から覗く目は、とにかく鋭くて──髪も薄い茶色で染めているのかな……?

どうしようかと、その場で固まってしまった時にそのぶつかってしまった相手は勢いよく頭を下げた。

「すみません！ 私の不注意で……！！」
あ、なんか思っていたのと違う。
もっとなんていうか──……、

「けして不良とかではないですから！ この髪も地毛の色で……」

私が思っていたことが返ってきたような感じだ。
少しだけツンデレが入っているように思う……。

「御坂楓花……本当に不良じゃないから！」
何度も念を押す辺り、本当に違うんだろうなぁ……。

人は本当に見掛けで判断するものじゃない。
特に楓花ちゃんは本当に見掛けと掛け離れた性格。
こんなにも違っていて良いのだろうか。

不思議と笑ってしまう──。



また1人面白いクラスメイトを見つけた。

──まだホントに初歩の段階だけど、このクラスは色々ありそうだ。────


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