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「…」

小テストが終わった瞬間私は無言になった。
1年生の範囲全部から出されるとか…満点なんか不可能に近い。

居残りって言われるかな……今日もなっちゃんと有紀ちゃんと帰ろうと思っていた私には、そのことを考えるのが苦痛だった。


「では休憩の後、昨日行った場所へ委員会活動のほうに行ってください」
担任が言い放つ。もう、今日は最悪…そう思っていたとき、近くにいつもの2人が寄ってきた。

「小テストどうだった？」
「それ反応狙ってるでしょ。全然駄目だよ」
「1年生の範囲の応用だったから難しかったけどね」

とりあえず委員会行こう、となっちゃんが言う。
このクラスの中でも優秀な2人の会話についていけなかったから、丁度なっちゃんが行ってくれて助かった。

「私、視聴覚室だけど」
「私は図書室！」
「2年3組の教室だったと思う」

それぞれ進む方向も違った。私たちは教室を出た後、お互いにひらひらと手を振り、それぞれの場所へと向かう。


「委員会、誰とかな……」


ぽつりと呟き、床の模様を見つめながら歩く。

視聴覚室に着くと、ちらほらと人がいた。